「三国志」特別展
平成館で開かれているのが三国志特別展だ。(写真:T2)
「日中文化交流締結40周年記念」と銘打っている。(写真:T9)
中国各地の博物館から国宝級の物も集められているから、これは是が非でも見て欲しいものだ。
三国志とは、「魏」の曹操、「蜀」の劉備、「呉」の孫権の3人の英雄が活躍した時代のことだ。紀元3世紀のことだ。
2世紀後半から漢の力が衰え、やがて漢の時代が終わり、この3国が覇権を争った。
「関帝廟壁画」から「黄巾を大破す」(写真:T10)
「張飛、督郵を鞭打つ」(写真:T11)
「孔明出山図」(写真:T12)
諸葛亮孔明は劉備の三顧の礼により山を下り劉備の参謀となる、の図だ。
「関羽像」この時代最大の英雄だろう。今も中国人に尊敬されている人物だ。(写真:T13)
(写真:T14)
三国志の三人だ。左から「孫権」「劉備」「曹操」。(写真:T15)
(写真:T16)
この時代の獅子の像だ。実際に漢の宮廷では飼われていたという。(写真:T17)
軍隊の進軍の風景だ。これは有力は軍人の墓と思われるところから出土したという。銅製だ。(写真:T18)
(写真:T19)
(写真:T20)
(写真:T21)
「銅製の食器」義兄弟となった劉備、関羽、張飛らもこんな食器で宴会を開いたのだろうか?(写真:T22)
この時代の穀物倉庫の模型。「五層穀倉楼」(写真:T23)
武器を見てみよう。「弩」だ。これは弩のトリガーの部分で鉄製だ。(写真:T24)
正確な射撃が出来るし、強い力で遠くへも飛ぶのだが、弓を張るためには非常に強い力が必要だった。
「矢」が沢山飛んでいる。(写真:T25)
これは「赤壁の戦い」で象徴的な場面を描いたものだ。蜀と呉の連合軍が魏との戦いが行われた赤壁。孔明は呉の孫権の要望を受けて2日間で10万本の矢を集めると言った。そして夜陰に紛れ藁と布で覆われた船を出し、魏軍に向かう。驚いた魏軍は夜襲だと思い、沢山の矢を放つ。しかし、船はそのまま立ち去る。船には沢山の矢が刺さっていた。こうして孔明は10万本の矢を得たという故事による。
「矛」(ほこ)(写真:T26)
「げき」(写真:T27)
「こうじょう」(写真:T28)
「環頭太刀」(写真:T29)
関羽が使っていたという武器の複製。(写真:T30)
「蛇矛」(じゃほう)(写真:T31)
「偏将軍印章」金印(写真:T32)
右が「諸葛亮孔明」(写真:T33)
「帯鉤」(たいこう)(写真:T34)
「曹休印」(写真:T35)
壺(写真:T36)
曹操の墓から見つかったものだが、驚くなかれ「白磁」だ。
3世紀に白磁が既に中国では造られていたということが証明された。通説では6世紀と言われていたのだが。
「耳杯」(写真:T37)
石碑「魏武王常所格虎大ゲキ」(写真:T38)
魏武王は曹操のことで、これにより曹操の墓だということが分かった。
「揺銭樹」(写真:T40)
お金持ちになる夢か?願いか?
「石棺を乗せる土台の石」(写真:T41)
「晋平呉天下泰平」の碑(写真:T42)
これは晋が遂に呉を倒し、統一国家が出来、三国志の時代が終わり天下泰平になったということを示している歴史的な碑だ。
兎に角一級品が多く、必見の特別展でした。