お食い初め

「J REPORT 2012 3月第3週号」
「リタイアメント・ノート 3年目9ケ月目」 「VOL.730 SINCE AUG. 12th、1983」
「雛祭り」
3月3日は「雛祭り」の日。亡き母の姉である89歳の叔母を連れて、娘家族が住む松戸に出掛けた。嫁ぎ先の親戚が営んでいる「大黒寿司」でその日は祝いの宴を持つことに成っていた。まずは娘家族のマンションで「雛人形」の前に家族で並び、記念写真を撮影した。外孫の「栞」は多少ぐずっていたが、人が多いと目をあちこちに向けて人の姿を追う。声を掛けてやるとこちらを見て「キャッキャ」と笑う。大きな声を出すこともある。まだまだ知恵が発達していないが、既に興味津々といったところか。テレビも観ているようだ。兎に角人の姿を追うのには驚かされる。声がすると顔を向けるし、人影が見えると眼で追う。「何だか男顔だ」と栞を観た人は言うそうだが、お祖父さんにはそうは観えないよ。可愛い部分が少ないので「睫毛が長いね」というのが他人の評価だという。確かに睫毛は実に長い。だが笑い顔は実に可愛いと思っている。その内大きくなれば美人になりますよ。さて話題は変わるが「NEW IPAD」を蘭?オた。日本語音声入力も出来るという優れものだという。16日に発売され当日到着するらしい。果たして使いこなせるのか?疑問だらけだが、一番高いのを買ってみた。まあ、殆ど使えこなせないとは思うが、努力してみよう。面白そうだから。付属部品を含めて約6万円でした。一番メモリーの多いのを無理して買ってしまった。

「手前勝手世界食物語、第242話」

「またまた、炭蔵へ」
最近ちょっと凝ってしまって東銀座・歌舞伎座裏の「炭蔵」にそれこそ月2回以上のペースで行っている。この店の売りは「ホルモン」だ。焼肉店なのだが、兎に角ホルモンばかり食べている。他の肉も勿論あるのだが、牛の内臓部分だけ食べている。「シビレ」という部分も美味しい。店の名前の通り「炭火」のコンロの上で焼く焼肉は不思議だが美味しい。焼いて食べる時には「刻み葱」に「塩」と「胡麻油」を混ぜたものを上に乗せて食べるだけのシンプルなものだが、これが美味しいから堪らない。人間が今のように地球上で繁栄を獲得出来たのは、やはりカロリーの摂取量が増えたことが必然的な理由だろう。元々は森からは木の実や果実を拾い、海からは貝や魚を獲り、動物たちを捕獲しての生活だったのが、穀物を栽培するということで定住しカロリー源が増えて人口を増やすことに成功したのだろう。そんな生活の中で動物を捕獲して食べる。或いは家畜化して行くという過程を経て、今の我々がある訳だから、焼肉もある意味伝統的な人間の食生活なのだろう。大昔からの伝統を大切に守りながら、今日も楽しく食事をしています。
以上、東京から勢古口がお送りしました。

「筑波山」

前回「富士山」を取り上げたので、今回は「筑波山」。関東平野は、西に「富士山」「丹沢連山」、北に「秩父連山」、そして北東に「筑波山」が見える。基本的に関東平野は広いが、その中心部にある山が「筑波山」だ。先日面白いテレビ番組を観た。それは鉄道の「儲かり度合」の比較だった。日本で一番儲かっている鉄道路線は、順番に、1位「東海道新幹線(JR東海)」、2位が「山手線(JR東日本)」、3位が「京浜東北線(JR東日本)」、そして4位が「筑波観光鉄道」なのだという。因みに5位は先日火事を起こした「地下鉄御堂筋線(大坂市営)」だそうだが、堂々4位に筑波観光鉄道のケーブルカーが頑張っていた。この山、関東平野の中央部に、まるで「お臍」のように突起しているからおかしい。

「野口英世像」

上野のお山に久々に行った。目的は「東京国立博物館」。現在は特別展はやっておらず常設展だけだった。その中で驚いたことがいくつかあった。一つは「根付」だった。「高松宮様」が寄贈された根付の数々。実に見事な作品類だった。江戸時代、力は武家から商人へと写っていった。貨幣経済が発展するに連れてその傾向は益々強くなっていく。そんな町人文化の一つがこれらの「根付」だった。微妙な精密な細工物の根付。利用は色々な小物を帯などに止める際の備品なのだが、一つ一つが実に丁寧に作られており、江戸文化の一つの象徴だろう。しかしこれらの大半は実は幕末から明治に掛けて大量に国外に持ち去られてしまったのだった。日本人にとっては大したものではなかったが、外国人にとっては驚きの品々として土産物として持ち帰られたという。もう今では造る人もいないだろうし、それほど貴重な品なのだ。二つ目は「江戸時代の地図」だ。「伊白煙h」が作った日本全土の地図になんと驚くことに「緯度線」が記載されていたのだった。私にとっては本当に驚きだった。世界的な基準である>b>「緯度経度」が既に日本でも通用していたということ。何も驚くには当らない「天地明察」という小説では星を観測しながらその場所の位置を計測していく江戸時代の人たちのお話しが描かれているが、このお話しは1600年代半ばのお話しであるから、伊白煙hは18世紀後半の人だから緯度も経度も日本に伝えられていて当たり前だったのだが、その地図に正確に記されていたことには驚かされたのだった。館内の「仏像」も「国宝」「重要文化財」等々が目白押しでそれは素晴らしいものだったが、極々つまらなそうな「根付」や「古地図」にも驚きや面白みが沢山詰まっているのでした。最後にお山にはなんと「野口英世像」があったことだ。アフリカで亡くなった野口博士の偉業を称えてあるのだが、初めて発見したのでした。

映画

お待ちかねの「アカデミー賞」は、「アーティスト」が5部門独占でした。日本では4月公開です。

映画「トライライトサーガ ブレイキング・ゾーン」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年37作目)
そこでは人間と「人狼」、そして「ヴァンパイア」が共存していたが、若き人間女性とヴァンパイアが遂に結婚、妊娠した。そこで起こるのは対立か?共生か?このシリーズはあと最終回を待つばかりとなった。

映画「ものすごくうるさくて ありえないほど近い」(丸の内ピカデリーにて) 私的批評眼(J’C
RITICAL EYE)★★★(今年38作目)
題名は英語名をそのまま直訳したもの。なんのことやらと思っていたら、意外や意外な展開に。9・11から10年が経ちアメリカでもこの事件を直視した映画が出来てきた。父親が9・11で死んだ少年が父の残した鍵の鍵穴を探してニューヨーク中を歩くというお話し。心温まるものだった。主演の少年の演技に尽きると言っても過言ではなかった作品だった。

映画「アンダーワールド 覚醒」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年39作目)
よく分からないお話しでした。人間世界に敵対する「人狼族」、そして「ヴァンパイア族」。ヴァンパイアの女性が人狼の男性と恋に落ち産まれた娘を巡り、一度は人類により粛清された人狼族が復活し、襲い掛かるというもの。娘を守るためにヴァンパイアの女性が戦いを挑む。

映画「昼下がり、ローマの恋」(銀座シネスウィッチにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年40作目)
オムニバス形式の3部作。流石イタリア映画だ。お色気あり大人向けの映画だ。ローマの弁護士がトスカーナの田舎に老夫婦を家から追い出しに行く。本来は違法なのだが、騙すつもりだった。だがその結末は?二つ目はジャーナリストの中年男性がひょっとした浮気からストーカーの若い女性に捕まってしまう。そして三つ目は、アメリカから来た老教授が友人の娘と恋に落ちてしまうというもの。

映画「顔のないスパイ」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年41作目)
一度死んだと思われていたカイウスという名前の暗殺者が再び現れ上院議員を殺した。その手口は細いチェーンによる絞殺だった。引退した元CIAスパイの「ポール」(リチャード・ギア)が呼び戻され、カイウスを追う事になる。一緒に組むのがハーバード卒のFBIの若手だった。果たしてカイウスは誰なのか?意外に詰まらなかった。

映画「英雄の証明」(丸の内ルーブルにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年42作目)
2000年前のローマ時代、共和制の都市国家「ローマ」の物語を現代風にアレンジしたもの。一人の将軍が戦争には勝利するものの政敵によってローマから追放される。そして彼は隣国、常に敵として戦ってきた将軍の元を訪れその配下に入りローマへの復讐に走るというもの。シェークスピアの悲劇を土台にしたお話しだそうだ。

映画「ヤングアダルト」(日比谷シャンテシネルにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年43作目)
大都市ミネアポリスに住む37歳×一の美人作家(実はゴーストライター)が故郷の田舎町に戻る。そこで出会ったのは昔の恋人。だが彼には勿論妻も産まれ立ての赤ん坊もいた。大人になりきれていない彼女がそこで体験するのは?

日経新聞3月2日夕刊「シネマ万華鏡」の評価によれば、「ヒューゴの不思議な発明」が5つ星、「アリラン」が4つ星、「ライアーゲーム」が2つ星、「父の初七日」が4つ星、「タクティカル・ユニット」が3つ星、「世界最古の洞窟壁画」が2つ星、「ピナ・バウシュ」が3つ星でした。

「シノプスシ164」
本「いのちの絆」(井川 香四郎 著) 幻冬社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年56冊目)「船手奉行うたかた日記」1

本「鬼剣 ヤンマ」(鳥羽 亮 著) 光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年57冊目)「隠目付江戸日記」四
隠居したものの藩から請われて隠目付として江戸で暮す「海野洋之助」にまたまた舞い込む依頼は?

本「黒冬の炎嵐」(牧 秀彦 著) 光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年58冊目)
シリーズ14作目。「裏稼業」とは悪を蔭で殺すというもの。庶民から訴えられたもんを吟味して浪人2人と木戸番の老人が立ち上がる。

本「巣立ち雛」(井川 香四郎 著) 幻冬舎文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年59冊目)「船手奉行うたかた日記」シリーズ2

雛人形

「J REPORT 2012 3月第2週号」
「リタイアメント・ノート 3年目9ケ月目」 「VOL.729 SINCE AUG. 12th、1983」
「雛人形」
初孫「栞」を病院に迎えに行った。毎月の定期検診と注射を打つためだった。娘から「栞」を受け取って抱き上げた途端、大声で泣き出した。どんなにあやしても泣き止まない。病院の支払い窓口周辺の人から怒られそうな位の泣き声でそれも大粒の涙を流して泣いているのだった。人見知りしているのだろうか?知らない叔父さんに突然に母親から代わって抱かれたのでショックなのか、驚いたのか、兎に角泣き止まない。お祖父さんも悲しいよ。さて、娘が子供の時に持っていた「雛人形」を預けてあった北九州の家内の実家から運び込んで娘の自宅にセットした。30年も前の雛人形だからかなり手入れも悪く汚れていたが、何とかなり飾ることが出来たようだ。立派な雛人形だ。娘のそして今は孫の無事の成長を期待して人形に祈ろう。そんな孫娘だが、順調に成長していて身長61cm、体重6480gとごくごく標準に育っているという。3ヶ月で体重もほぼ倍増した。25日の土曜日にもう一度孫に会いに行った。その日はご機嫌で、こちらが変な顔をしてぶるぶると言いながら顔を近づけると笑顔を見せてくれた。更に「ば、ば、ば」と声を上げて笑ってくれた。まさに「爺馬鹿」になって喜んでしまいました。カメラのシャッターを切るとフラッシュに眼をつぶり、ベッドの上から見上げて微笑んでいた。また来週来るよ。などと言っていたら、今度は急な発熱だという。39度にもなっているらしい。直ぐに病院に行ったが、インフルエンザではなく、風邪のようで点滴したが、熱が下がらないという。心配だ。翌日に電話したら、37度台にまで下がっており一安心でした。携帯の待ち受け画面には「栞ちゃん」の最新写真を入れている。これからどんどん成長していくのだろう。私がどこまで見ていられるか分からないが、この数日思い立ったことがある。健康な身体で長生きして孫の成長を見守ろうと決意した次第である。

「手前勝手世界食物語、第241話」

「銀座羊屋 はなれ」
銀座「王子製紙」の裏にある小さな店だが、初めて行った。一番のお薦めは「特選ラム肩ロース」の焼肉だという。食べ方は一つは「肩ロース肉」の上に葱で作った葱塩たれを乗せて折り畳みレア状態に焼き上げて食べる。一、二度軽く焼くほうがいいらしい。もう一つの食べ方は普通に肉を両面焼く。これも炙る程度だという。いずれにしてもミディアムレア状態で食べたが、柔らかくて美味しかった。「ラム肉」がこんなに美味しいとは思わなかった。「骨付きラム肉のステーキ」は色々なところで食べたことがあるから、ラム肉自体については好きな肉ではある。しかし今回の焼肉は本当に美味しかったとこれまた感心した次第である。この店、本店は銀座8丁目のほうにあるようだが、「はなれ」というのは所謂支店だということのようだった。「羊屋」という店名の通り、この店は「羊の肉」の焼肉店だ。羊肉は「宗教に関係なく」ほぼ全世界の人が食べられる肉なので、中近東でもインドでも中国でも沢山食べられている。牛肉より若干「臭み」があるのかも知れないが、焼肉で食べていて全く臭みなど感じなかった。もう20年も前に中国の北京で「羊肉のしゃぶしゃぶ」を食べた経験があるが、寒い地方の人たちの定番の鍋だと聞いた記憶がある。その時も実に美味しいと思った。
以上、勢古口が東京からお送りしました。

「京橋の親柱」

「古地図」を片手に散歩に行く。「日本橋」から「東海道」今の「銀座通り」を京都に上って行く。始まりが日本橋でゴールは京都の「三条大橋」となる。日本橋を出発して最初の橋が「京橋」だということは既に以前垂オ上げた。そしてそこには大きな「京橋の親柱」が立っていた。京橋の下に流れていた川は埋め立てられ、これも高速道路になっている。京橋の江戸城側には「大根河岸」があり野菜の市場があったようだった。京橋の先はご存知「銀座」だ。この辺りは「数寄屋橋」から今の「松竹本社」まで銀座通りに沿ってずっと町屋が立ち並んでいた。その先「新橋」からは道の両側のみが町屋でその裏側は全て「武家屋敷」になっていた。この辺りの通りは勿論日本一の街道「東海道」だったのだから、大変に人通りの多い所だったのだろう。京都へ上る人も江戸に下ってきた人も田舎から来た人も皆通ったことだろう。新橋を右に曲がると「虎ノ門」、その先「溜池」となる訳だが、地図にはかなり大きな池があり「溜池」と記されている。あの辺りも今は埋め立てられている訳だが、地名だけはちゃんと残ったのだった。溜池から赤坂方面に進む右手は「山王日枝神社」までは「寺院」が20寺近く立ち並んでいたようだった。今の「総理官邸」の下がそれら寺社があった場所だ。今では「内閣府庁舎別館」や「山王パークタワー」があるところがそれだ。さて23日のNHKテレビの「ブラタモリ」で深川の運河を取り上げていたのでご覧になった方もおられると思う。「永代橋」を越えて深川に入って左側には「佐賀町」があり、昔は運河沿いに「海辺大工町」があった。名前通り船大工の町だったという。今この地名は残っていない。辛うじて「海辺町」という名はずっと東に行った扇橋と南砂の境に今も残っているがこれと海辺大工町とは全く関係ないだろう。分かりました。現在の「海辺町」は昔の「海辺新田」の名残りでした。古地図には他にも今の木場辺りにも「海辺新田」というのがあるから、海辺に新しい田畑を埋め立てて作った土地に名付けた地名なのだろう。

「人足寄場」
先週、「石川島」にあった幕府の「御用地」が、軽微な犯罪者を集めて更正させようとした「人足寄場」だと垂オ上げたが、今は佃島の超高層マンション群が建っているところがそれだ。ここには幕末に勝海舟が幕府の「海軍造船所」を作った「近代日本造船業の礎」になった場所でもある。だからそこから「石川島重工業」今の「IHI」が起こったのだった。

「富士見」

都内に数少なくなった銭湯に殆ど必ずと言っても良いほどにあるのが、「富士山」の絵だ。それ程富士山は関東地方の人には馴染みが深い山で、都内各地に「富士見」と名の付く地名は多い。私の住む江東区は流石に平地なので富士見と名の付く場所はない。だが近くの「イオンショッピングセンター」前の「東雲交差点」の歩道橋上から微かに「富士山」を観ることが出来る。富士山の向って左半分しか見えないが、それでもその雄姿は素晴らしい。だがその眺望を遮る建設物がどうも立てられそうな雰囲気だ。というのも富士山とここ東雲交差点との間は建設に着手したばかりの「豊洲市場」の用地なのだ。「築地市場」から移転が決り、今まさに工事に着工したばかりの豊洲市場がどれだけの高さの建物を建てるのかは知らないが、間違いなくこの場所が「富士見」といえることはなくなるだろう。

「花粉症」
朝、急に鼻水とくしゃみがし出した。慌てて「葛根湯」を飲む。ところがどうやら「花粉症」らしいのだ。既に数年前から掛かっていたのか?それとも遂に花粉症になってしまったのか?いずれにしてもそのような症状が盛んに出るようになった。このまま放置しておいていいものなのか?分からない。更に寒さなのかも知れないが、空気を吸い込むと鼻の粘膜が物凄く痛くなるのだ。思わず、鼻を摘み空気を遮断するしかないのだ。鼻の粘膜は痛いし、鼻水、くしゃみと連続パンチだ。困りました。テレビでは1月の寒さのせいで今年の花粉の飛散は遅れているという。とすると原因はなんなのだろうか?

映画

映画「メランコリア」(日比谷みゆき座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年32作目)
太陽の裏側から現れた惑星「メランコリア」が地球に衝突しようとする。その数日前に、妹が結婚式後の披露宴を姉夫婦の住む田舎の豪華な屋敷で行うことになったが、情緒不安定な妹は夫と上司を追い出してしまうという散々な結果となった。屋敷には姉夫婦とその幼い息子、そして妹だけになる。だんだんと大きくなる惑星。終末が訪れようとしていた。不思議な映画でした。

映画「タイム」(日劇にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年33作目)
SF映画。人間は25歳で成長も老いもなくなる。その後は時間が通貨となって、労働の対価は「時間」で支給される。時間が尽きればそれは死を意味する。一人の男性実年齢28歳は偶然助けた人から106年分の時間を貰った。そして富裕層の住む地区に行き、ポーカーで1000年分の時間を稼ぐ。そこへ時間管理局の人間が現れ、彼から違反だといって時間を奪う。そこで彼は逃げるのだが。意外な展開で面白かった。

映画「ピラミッド 5000年の嘘」(銀座TOEIにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年34作目)
この映画は学術的なのだが、面白かった。エジプトはギザのピラミッドに秘められている数字について調べると、そこには「円周率」「黄金比率」「メートルの長さ」そして勿論「天文学」が色々なところに散りばめられていることが分かる。それと巨大な石を寸分狂わずに積み上げる技術力。果たしてこれらは誰が造ったのだろうか?との疑問にぶつかってしまう。高度な数学の知識とそれを駆使できる技術、知煤A巨大岩石を動かすことが出来る機械が絶対に必要だということになってしまう。人間の手ではとてもピラミッドは建設出来ない。それでは誰が?既に滅亡してしまった人類以前の高度な生命体がいたのだろうか?ご自身でお考えあれ。あっという間に映画は終わった。

映画「おとなのけんか」(日比谷シネシャンテにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年35作目)
実質的に出演者は4人のみ。11歳の子供が喧嘩をして一人が棒で殴ったので、もう一人の男の子の歯が折れ、それを両親で謝りに来たという設定。両親同士の話し合いだったのだが、それがそれぞれ相手を変えての喧嘩になる。2:2,1:3、更に夫婦ではない組み合わせも出てきての喧嘩。延々とそれが続くというだけの映画。笑える。

映画「海神別荘」(東劇にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年36作目)
「シネマ歌舞伎」平成21年7月歌舞伎座にて収録。「坂東玉三郎」と「市川海老蔵」の二人が競演している。大蛇となった夫と白蛇となった若妻の物語。美しい恋愛物。

日経新聞2月24日夕刊「シネマ万華鏡」の評価によれば、「PINA」が4つ星、「生きているものはいないのか」が4つ星、「ヤング≒アダルト」が3つ星、「恋人たちのパレード」が3つ星、「顔のないスパイ」が2つ星、「英雄の照明」が2つ星、「セイジ/陸の魚」が3つ星でした。

「シノプスシ163」
本「謎の桃源郷」(八木 忠純 著) 文春文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年48冊目)「喬四郎 孤剣ノ望郷」シリーズ6作目
有馬喬四郎は江戸を出て大坂に行く。そして宿敵を故郷で討ち取るべく国元に向う。いよいよシリーズは佳境に向う。

本「千世と与一郎の関ヶ原」(佐藤 雅美 著) 講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年49冊目)
関ヶ原の戦いを東軍の細川家の嫡男であった「与一郎」と前田家から嫁入りしてきた妻の「千世」の夫婦の悲劇から見詰めている。与一郎の母は西軍に人質に獲られるのを嫌って自害した「細川ガラシャ夫人」こと「細川 玉」だったが、嫁の千世は自害せず逃げたことから問題は発生した。

本「綱渡り」(藤井 邦夫 著) 光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年50冊目)「評定所書役・柊左門 裏仕置」シリーズ六
遂に妖怪中野翁に柊たちの正体を魔ゥれてしまうのか?その前に逆襲だ。

本「おいち」(あさの あつこ 著) PHP文芸文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年51冊目)
江戸で医者をしている父親を手助けしている「おいち」は16歳の娘盛り。特殊な迫ヘを持つ彼女が人々の危機を救う。

本「胸突き坂」(鈴木 英治 著) 幻冬社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年52冊目)「大江戸やっちゃ場伝」2
伊豆で椎茸栽培を始めた「徹之助」と「おやゆ」の夫婦は商品を江戸で売ることにしたが、次々と苦難が訪れる。

本「刀じゅう郎と小雪」(鳥羽 亮 著) 幻冬社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年53冊目)「首売り長屋日月譚」1
本「文月騒乱」(鳥羽 亮 著) 幻冬社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年54冊目)「首売り長屋日月譚」2
本「この命 一両二分に候」(鳥羽 亮 著) 幻冬社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年55冊目)「首売り長屋日月譚」3
浪人している「刀じゅう郎」と「小雪」夫婦は、変わった職業の持ち主。生首に化け、首を切らせるというもので、直前で首を台の下に下げて逃れるというもので金を賭けさせる。そんな見世物を行っている人たちが集まっているのが「首売り長屋」。そこで起きる事件を次々と解決していくというもの。

本「花籠の櫛」(澤田 ふじ子 著) 光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年54冊目)「京都市位図絵」1
誤って掴まって死刑にされてしまった14歳の娘「八重」の悲しい物語他、京都の下町の人情物語。
本「やがての蛍」(澤田 ふじ子 著) 光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年55冊目)「京都市位図絵」2
京都に住む「猿投 じゅう四郎」と長屋の隣に住む座頭市の「彦市」が下町の人たちの危機を救う。