「手前勝手世界食物語、第241話」

「銀座羊屋 はなれ」
銀座「王子製紙」の裏にある小さな店だが、初めて行った。一番のお薦めは「特選ラム肩ロース」の焼肉だという。食べ方は一つは「肩ロース肉」の上に葱で作った葱塩たれを乗せて折り畳みレア状態に焼き上げて食べる。一、二度軽く焼くほうがいいらしい。もう一つの食べ方は普通に肉を両面焼く。これも炙る程度だという。いずれにしてもミディアムレア状態で食べたが、柔らかくて美味しかった。「ラム肉」がこんなに美味しいとは思わなかった。「骨付きラム肉のステーキ」は色々なところで食べたことがあるから、ラム肉自体については好きな肉ではある。しかし今回の焼肉は本当に美味しかったとこれまた感心した次第である。この店、本店は銀座8丁目のほうにあるようだが、「はなれ」というのは所謂支店だということのようだった。「羊屋」という店名の通り、この店は「羊の肉」の焼肉店だ。羊肉は「宗教に関係なく」ほぼ全世界の人が食べられる肉なので、中近東でもインドでも中国でも沢山食べられている。牛肉より若干「臭み」があるのかも知れないが、焼肉で食べていて全く臭みなど感じなかった。もう20年も前に中国の北京で「羊肉のしゃぶしゃぶ」を食べた経験があるが、寒い地方の人たちの定番の鍋だと聞いた記憶がある。その時も実に美味しいと思った。
以上、勢古口が東京からお送りしました。

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