「河豚(ふぐ)の季節」

「J  REPORT 2016 12月第3週」
「リタイアメント・ノート 8年6ヶ月目」
「VOL。980号 SINCE AUG.12th、1983」
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「河豚(ふぐ)の季節」
両国駅から程近い京葉通りに面してあるのが「ひょうたん」だ。日曜日が休日なので中々訪れる機会がなかったが、最近数年振りに訪れることが出来た。河豚専門店だが、私にとっては東京一の河豚の店だ。2000年冬に亡き父と子供たちを連れて来た時には、父が「美味しかった」と言ってくれた。その翌年2001年の1月に父は亡くなった。父と孫たちと一緒に食事をした最後となってしまったのが、この「ひょうたん」の河豚だった。河豚はフクともいう。縁起のよい魚だという。店は改装したのは知っていたが、更に内部が変更されていて、全て椅子席になっていた。室内の雰囲気もかなり変っていた。壁に羽子板が飾ってあった。(写真H1)

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この店、大鵬関の写真や手形が沢山ある。(写真H2)
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壁には生け花とお皿も飾られていた。(写真H3)
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暖簾には店の名前のひょうたんがあった。(写真H4)
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メニューには、コース料理が2種類と単品がいくつかあるが、いつも通り安いほうのコースを頼む。それでも1人前7,500円だからリーズナブルだ。まずは「ふぐ酒」を頼む。(写真H5)
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熱々のお燗された日本酒にふぐのひれを焼いたものが入っているのだが、ひれから出る何ともいえない味が身体を温める。日本酒ではないような味に変化するから不思議だ。次は勿論「ふぐ刺し」だ。(写真H6)
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ふぐの身を薄く切った刺身に皮を茹でて刻んだのを浅葱を挟み、酢醤油と「もみじおろし」を合わせて食べた。美味い。この店の店主が言っていたが、河豚の身は捌いて一日置いてから食べるのが良く、捌いて即食べるのは美味くないとのこと。肉でも魚でもこの話しは事実のようだ。ふぐ刺しを「鉄砲」と言うくらい、当たると死ぬのがこの刺身なのだ。オプションで頼んだのが「にこごり」。(写真H7)
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乙な味だ。そして「唐揚」。(写真H8)
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ふぐの美味しさを表わすものの一つに唐揚がある。淡白なふぐの味を引き締めるのが唐揚だろう。レモン汁と塩で食べた。ふぐの横綱が刺身であれば、「ふぐ鍋」は差し詰め大関の貫禄か?(写真H9)
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野菜にふぐの身を入れて煮立ったら食べるのは当たり前だが、非常にヘルシーな鍋だ。最初に入れた昆布も食べることが可能だった。勿論酢醤油と紅葉おろしで食べるから身体にもよさそうだ。最後の締めは「雑炊」。(写真H10)
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生卵を溶かしてふんわりとした雑炊はお腹にも優しい。もう満腹でした。夜もそろそろ深まってきていた。空には半月がくっきりと見えた。店の前には「ふぐ」の文字だけで、店名もなかった。(写真H11)
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京葉道路はかなりの車が走っていた。