「関東大会、逆転負け」
高校の関東大会、残念な結果をお知らせしなければならない。その日は非常に寒かった。私にとっては朝から思惑違いばかり起こっていた。まずバスが時刻表より3分も早く来て乗れなかった。電車は途中で人身事故で運転中止、慌ててタクシーを拾って駒沢公演へと向う。スタートから散々だ。試合は神奈川1位の母校と、東京一位の佼成との戦い。(写真:試合開始直前)
試合開始直後のキックオフリターンで佼成のエースランニングバック14番が83ヤードのロングゲインして、母校はゴール前に攻め込まれた。あっという間の出来事だった。第1Q残り10分11秒、ゴール前1ヤードからランプレーでタッチダウンを決められ、トライ・フォー・ポイントも決まり、0:7となってしまった。しかし、その後母校のディフェンスが頑張り、敵のパントがミススナップとなり、ゴール前まで押し戻す。しかし、ゴール前3ヤードから3回の攻撃が悉く失敗し、結局残り5分59秒、フィールド・ゴールを狙うがこれが失敗、0:7のままで第2Qへ。残り2分21秒、敵のパスをインターセプトし、攻撃権を奪うと、残り36秒、QB12番三輪君からのパスが決まり、TFPも成功し、7:7の同点となる。前半は同点で終了。第3Qは母校が押し気味に進めたが、得点ならず。第4Q、またまた敵陣前まで進むが、これも後3ヤードが取れず、3回共にランプレーが失敗し、止められ、残り8分34秒、已む無くFGを狙い、10:7とリードした。しかし、敵も粘りに粘る。残り6分10秒、母校ゴール前13ヤードからのパスがエンドゾーンギリギリでキャッチされ、逆転された。10:14。残り3分、母校の攻撃は4ダウンでファーストダウンまで残り10ヤード、ここで何とパントを蹴った。パントを蹴って攻撃権を放棄すれば勝つチャンスはなくなる。このベンチの判断はなんだったのだろう?ゲームを捨てたのか?結果、佼成がその後時間を潰す作戦に出て、このまま試合終了。母校に逆転のチャンスは巡ってこなかった。(写真:最終結果)
幾つかの疑問点が残る。まず敵陣3ヤードの絶好のチャンスが2度あった。それを3回ランプレー、それも真っ直ぐのランプレーを全て止められたこと。その後のフィールドゴールは2回の内1回成功したのみ。なぜFGに拘ったのか?また何故単純なランプレーばかりやったのか?6回もランプレーを止められたのに、何故作戦変更しなかったのか?相手を甘く見ていたとしか思えない。更に最後のパントはないだろう。ここはギャンブルに出るしか勝つチャンスは巡ってこない。これらから考えてまずはベンチワークの悪さ。そして思い上がり。春に勝っているから勝てるとの思い込み以外ない。非常に残念な結果だった。コーチ陣は総退陣すべきだ。責任を取れ。ディフェンスチームが非常に頑張って、敵のランを大きくロスさせるなど素晴らしかっただけにオフェンスの不甲斐なさばかり残った試合だった。実力で勝って、勝負で負けた。ベンチワークの差だというしかない。