「米沢」

「米沢」
上杉氏の本拠地「米沢」。最も有名なのが十代藩主の「上杉鷹山公」だろう。中興の祖とも言われている。彼が有名になったのが、アメリカ大統領のジョン・F・ケネディーが日本人記者の「政治家で誰が一番尊敬出来るか?」と問いに対して「それは上杉鷹山だ」と答えたことが日本に伝えられ、急に注目されたというエピソードがあるらしい。なぜかといえば、鷹山公が家臣に残した和歌に「なせば成る なさねば成らぬ何事も 成らぬは人のなさぬなりけり」というのがあり、その姿勢にケネディーが感心したとされている。17歳で宮崎の高鍋藩から養子に来た鷹山は17歳で藩主になった。その当時藩は16万両(約160億円)の借金があったという。そこで鷹山はまず第一に質素倹約を、第二に殖産振興、新田造成を、第三に藩校設立して教育の充実を図ったという。質素倹約のために奥女中50数名を5名に減らし、自らは木綿の着物を着、食事は一汁一菜としたという。殖産振興のために桑を植え蚕を養い絹織物を造らせた。上杉家は藩祖の謙信公が新潟出身であるのでその縁で新潟の小父谷から織物の秘法を得たという。NHKの大河ドラマで有名になった直江兼続の「愛」が付けられた冑もある松崎神社や上杉神社も見学した。この日もボランティアガイド「おしょうしなガイド」のI氏の案内で廻った。「おしょうしな」とは米沢弁で「ありがとう」という意味らしい。上杉家が最初に会津若松に入った時は120万石だったが、関ヶ原の前に家康に逆らって西軍方に付いたために米沢に移され60万石に減らされた。更にその後30万石にまで減らされたという。鷹山公は35歳で後に生まれた義理の弟に藩主を譲るが、実質的には院政を行い69歳で亡くなるまでに借金は返済し更に5000両貯めたという。金を借りた商人に対しては元金や利子をまけさせることもかなりやったようだ。この上杉家は吉良上野介の息子が養子で藩主になっていた関係で忠臣蔵では吉良の護衛に出していた藩士20名を殺されている。だから落ち目の家柄だったといえよう。そんな藩を鷹山公が建て直したのは本当に大変だったのだろう。藩士も苦労したことだろう。(写真左:鷹山公、写真中:謙信公、写真右:上杉神社にて2S氏とK氏)

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昼は「米沢ラーメン」を食べた。お城近くの「まつかわ」という店はガイドのI氏ご推薦の店で、出汁は「牛ガラ」を使っていて他の店とは違うという。麺もちぢれ麺でチャーシューに支那竹とワカメに刻み葱とシンプルだったが、これまた美味しかった。その後歩いて旧「米沢工業高校」、現「山形大学工学部」校舎を観に行った。古い木造の建物が印象的だった。更に「東光酒造」という店でこれも試飲をさせてもらった。(写真左:米沢ラーメン、写真中:米沢工業、写真右:東光酒造)
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「2015 私の勝手な映画批評シリーズ」
映画「ターミナル 起終点駅」(TC日本橋にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★★(今年183作目)
ターミナルは「釧路駅」。訳あって裁判官から田舎の官選弁護士に転じた男と覚せい剤所持で逮捕された女性を中心にして、ターミナルに逃げ込んだ人とターミナルから新しい人生を目指す人たちを描く秀作でした。こんな映画がいいなあ。
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映画「ミオケランジェロ・プロジェクト」(丸の内ピカデリーにて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年184作目)
第2次大戦終了近く、アメリカとイギリスはナチスが奪った美術品の奪還に乗り出す。ヒトラーは自分が死んだら、全てを燃やせとの命令を出した。果たして奪還は出来るのだろうか?勿論出来ました。

日経新聞11月13日夕刊の「シネマ万華鏡」の評価によれば、「リトルプリンセス 星の王子さまと私」が4つ星、「ホワイト・ゴッド」が3つ星、「コードネーム UNCLE」が3つ星、「ムーン・ウォーカーズ」が3つ星、「パリ3区の遺産相続人」が3つ星、「ローマに消えた男」が3つ星、「ラスト・ナイツ」が2つ星でした。

「私の去年2015年の映画の評価は?」あくまで私の私感ですからね!!
今年の★★★★★は、「ドラフト・デイ」「アメリカン・スナイパー」「博士と彼女のセオリー」「中島みゆき」「セッション」「ビリギャル」「あん」「人生スイッチ」「筑波海軍航空隊」「天空の蜂」
今年の★★★★は、「ゴーン・ガール」「トラッシュ」「スパイ・レジェンド」「アゲイン、28年目の甲子園」「おみおくりの作法」「ビッグ・アイズ」「KANO」「深夜食堂」「シェフ」「パリよ、永遠に」「ソロモンの偽証」「くちびるに歌を」「イミテーション・ゲーム」「バードマン」「ギリシャに消えた嘘」「龍三と七人の子分たち」「駆け込み女と駆け出し男」「靴職人と魔法のミシン」「海街ダイアリー」「マッドマックス、怒りのデスロード」「愛を積むひと」「アリスのままで」「雪の轍」「悪党に粛清を」「チャイルド44」「アベンジャーズ」「バケモノの子」「ラブ&マーシー」「ジェラシック・ワールド」「ミッション・インパセブル」「アンフェア the end」「キングズマン」「テッド2」「ヴィンセントが教えてくれたこと」「Dearダニー、君へのうた」「カリフォルニア・ダウン」「ポプラの秋」「エール!」「ターミナル 起終点駅」

「2015 旅の記憶シリーズ」
2015年の国内旅行は、1月に福岡(博多)、大分(中津)、佐賀(武雄温泉)、岐阜(白川郷、)、富山(五箇山、氷見、高岡)、新潟(越後湯沢)、3月は長野(長野)、千葉(銚子)、5月は福岡(博多)、熊本(熊本)、佐賀(武雄温泉)、6月は青森(不老不死温泉、弘前城)、釜石(岩手)、10月は沖縄(ルネッサンスリゾート)、11月福岡(博多)、佐賀(武雄温泉、唐津)、大分(日田)、11月は福島(喜多方、会津若松)、山形(米沢、山形、天童、山寺)、宮城(仙台、石巻)を訪れました。

2015年の海外旅行は、2月のアメリカ(ハワイ)、3月のウズベキスタン(61カ国目)、4月のメキシコ(62カ国目)、5月は2度目のバルカン半島(アルメニア、モンテネグロ、クロアチア、ボスニアヘルツゴビナ、スロベキア)、7月はブルガリア(63カ国目)ルーマニア(64カ国目)、8月はアメリカ西海岸(シアトル、LA)、9月はアメリカ南部(ヒューストン、ナチェス、メンフィス、ツゥペロ、ニューオーリンズ)でした。

「2015 歌舞伎観劇シリーズ」第1回目=2月大歌舞伎(歌舞伎座)、第2回目=4月大歌舞伎(歌舞伎座)

「2015 本の記憶シリーズ」
「料理番 春の絆」(小早川 涼 著)角川文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年238冊目)「包丁人事件帖」シリーズ第5弾

「獣の涙」(早見 俊 著)光文社文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年239冊目)「道具侍隠密帳」シリーズ第3弾

「図解!江戸時代」(歴史ミステリー倶楽部 著)三笠書房文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★