「箱根にて」

「箱根にて」
同期の体育会の仲間達の集まりがあり、箱根へと向った。小田原に近付くと富士山が微かに見えた。快晴の空だ。箱根登山鉄道で箱根湯本へ、そこからバスで千石原に向う。うねうねと曲がりくねった箱根駅伝のランナーが通過する道を登る。途中宮ノ下からバスは右へと廻り更に山を登る。道の両側は宿屋かホテルか企業の寮か個人の別荘、土産物屋、食堂などが延々と続く。やがて30分程で「千石高原」という駅に着き、そこで降りる。そこは広大な「薄(ススキ)」の野原の中だった。(写真:ススキの原1)

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多くの人がススキの写真を撮りに来ていた。正に秋本番の箱根だ。(写真:ススキの原2)
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今夜の宿は創業380年、箱根で最も古い温泉旅館の「一の湯」グループの一つの旅館だ。グループのトップが我々の仲間で当日は19名が集まり、その内ゴルフ組が9名、残りは宴会のみ参加だった。私も宴会組だ。多いに飲み、多いに歌い、大宴会となった。小生は向って右端。(写真:G46)
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我々は昭和46年3月に大学を卒業したので「G46」(グルーヴ46)と名付けられている。「一の湯」の本館は塔ノ沢にあり、そこは勿論昔からお湯が出る温泉なのだとか。だが今噴火の問題で立ち入りが制限されている「大湧谷」では地下400mまで普通の水を送り、そこで地下から出る蒸気で熱して温泉水にして近所の温泉旅館に配っているのだという。だから本当の意味での温泉ではない訳だ。別に温泉好きではないのでどうでもいいが、これって何か納得出来ない話しだ。朝はバスで小田原まで乗り、そこからJRで帰京したが、本当に素晴らしい天気で箱根の周囲の森は一部が漸く色付き始めたばかりで紅葉には程遠かった。

「2015 私の勝手な映画批評シリーズ」
映画「屍者の帝国」(TC日本橋にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年159作目)
アニメ映画。19世紀ヨーロッパでは死者を蘇らせる技術が完成した。しかし復活した死者には魂はなく言葉を発しなかった。人間は死ぬとたった23g体重が減るという。即ちそれが魂の重さだ。魂を復活させようとした人たちの物語。残酷な話しでした。

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映画「バクマン」(TC日本橋にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年160作目)
集英社の「少年ジャンプ」は日本最大の発行部数を誇る週刊誌。そこに高校生の二人が漫画を持ち込み連載に挑戦するというもの。週刊誌の世界や漫画界がよく分かる映画だった。
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映画「パパの遺した物語」(丸の内ピカデリーにて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年161作目)
著名な作家家族は自動車事故で妻を失い、幼い娘との二人暮らし。事故の後遺症で作家は長期入院することとなり、娘を伯母家族に預けざるを得なくなった。母との死別、父との別れ、娘の心は傷つく。7ヵ月後退院した父は娘との物語を遺作として後遺症が再発し死んでしまう。そんな不孝な人生を歩んで成長した女性の恋愛とそれに対する恐れを描く。
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映画「罪の余白」(ユナイテッドシネマ豊洲にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年162作目)
妻を出産時の事故で失った父と娘の二人暮らしの家族。高校生の娘が突然学校のベランダから落ちて死んだ。事故か、自殺か、それとも他殺なのか?父は教えていた大学を休学して真相を追う。娘の友達の不可解な行動、娘の日記から出てきた事実。心理ゲームの要素が凄い。恐ろしい女同士の争い。最後まで手に汗握る映画でした。女は怖い。
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映画「顔のないヒトラーたち」(ヒューマントラストシネマ有楽町にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年163作目)
戦後、ドイツ人が忘れたかったのは、戦時中「ナチス」の党員だったということだった。父親や家族をナチの戦争犯罪だといって裁判に引き出せるのか?そんなタブーに挑んだ男たちの物語。アウシュビッツにいたSSの兵士たちを次々と逮捕する。一人の小学校の教師は「右、左」と生徒を左右に分けていた。彼が行った犯罪はアウシュビッツに列車で到着した人たちを左右に分け、一列はそのままガス室へ、多は労働へと向わせる役割だった。だが、これはアウシュビッツのことを知らないと何のことか観客には分からないだろう。今は欧米では常識のことだが、こうして検察はドイツ人自身を戦争犯罪人として処罰した。歴史が変わった瞬間だった。
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映画「シャーリー&ヒンダ」(ヒューマントラストシネマ有楽町にて)私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年164作目)
不況にあえぐアメリカのシアトルに住む老婦人2人が「景気は経済成長をさせれば回復するのか?」という疑問を解決しようとしてニューヨークはウォール街に行くという実際のお話し。正にドキュメント映画なのだ。なぜゼロ成長では駄目なのか?循環した社会で物を消費しない社会では駄目なのか?疑問に誰も回答してくれなかったばかりでなく、ウォール街から追い出されてしまうのだった。
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日経新聞10月9日夕刊の「シネマ万華鏡」の評価によれば、「真珠のボタン」が5つ星、「マイ・インターンが4つ星、「ヴェルサイユの宮廷庭師」が3つ星、「名もなき塀の中の王」が3つ星、「カンフー・ジャングル」が3つ星、「ファンタスティック4」が3つ星、「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」が3つ星でした。

「私の去年2015年の映画の評価は?」あくまで私の私感ですからね!!
今年の★★★★★は、「ドラフト・デイ」「アメリカン・スナイパー」「博士と彼女のセオリー」「中島みゆき」「セッション」「ビリギャル」「あん」「人生スイッチ」「筑波海軍航空隊」「天空の蜂」
今年の★★★★は、「ゴーン・ガール」「トラッシュ」「スパイ・レジェンド」「アゲイン、28年目の甲子園」「おみおくりの作法」「ビッグ・アイズ」「KANO」「深夜食堂」「シェフ」「パリよ、永遠に」「ソロモンの偽証」「くちびるに歌を」「イミテーション・ゲーム」「バードマン」「ギリシャに消えた嘘」「龍三と七人の子分たち」「駆け込み女と駆け出し男」「靴職人と魔法のミシン」「海街ダイアリー」「マッドマックス、怒りのデスロード」「愛を積むひと」「アリスのままで」「雪の轍」「悪党に粛清を」「チャイルド44」「アベンジャーズ」「バケモノの子」「ラブ&マーシー」「ジェラシック・ワールド」「ミッション・インパセブル」「アンフェア the end」「キングズマン」「テッド2」「ヴィンセントが教えてくれたこと」「Dearダニー、君へのうた」「カリフォルニア・ダウン」「ポプラの秋」

「2015 旅の記憶シリーズ」
2015年の国内旅行は、1月に福岡(博多)、大分(中津)、佐賀(武雄温泉)、岐阜(白川郷、)、富山(五箇山、氷見、高岡)、新潟(越後湯沢)、3月は長野(長野)、千葉(銚子)、5月は福岡(博多)、熊本(熊本)、佐賀(武雄温泉)、6月は不老不死温泉(青森)、弘前城(青森)、釜石(岩手)を訪れました。

2015年の海外旅行は、2月のアメリカ(ハワイ)、3月のウズベキスタン(61カ国目)、4月のメキシコ(62カ国目)、5月は2度目のバルカン半島(アルメニア、モンテネグロ、クロアチア、ボスニアヘルツゴビナ、スロベキア)、7月はブルガリア(63カ国目)ルーマニア(64カ国目)、8月はアメリカ西海岸(シアトル、LA)、9月はアメリカ南部(ヒューストン、ナチェス、メンフィス、ツゥペロ、ニューオーリンズ)でした。

「2015 歌舞伎観劇シリーズ」第1回目=2月大歌舞伎(歌舞伎座)、第2回目=4月大歌舞伎(歌舞伎座)

「2015 本の記憶シリーズ」
「もんなか紋三」(井川 香四郎 著)徳間文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年216冊目)「もんなか紋三捕物帳」シリーズ第3弾

「岳秘伝 撃撞の章」(北方 謙三 著)集英社刊 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年217冊目)「岳飛伝」シリーズ第14弾
水滸伝19巻、楊令伝15巻、そして岳飛伝が刊行中だ。全て初版で読んでいる。

「老中の逆襲」(土橋 章宏 著)講談社刊 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★★(今年218冊目)「超高速!参勤交代」シリーズ第2弾
昨年大ヒットした映画「超高速!参勤交代」の第2段の原作だ。面白い。

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「斬奸一閃」(鳥羽 亮 著)光文社文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年219冊目)「隠目付江戸日記」シリーズ第10弾

「龍眼争奪戦」(佐々木 裕一 著)祥伝社文庫 私的批評眼(J‘CRITICAL EYE)★★★(今年220冊目)「隠れ御庭番」シリーズ第3弾