[340gステーキ」

「手前勝手世界食物語、第382号」
「340gステーキ」
テキサスで「Tボーンステーキ」を堪能したので当分肉は食べたくないと思っていたが、やはり半月も肉を食べないと無性に食べたくなるものだ。いつも行く西銀座の「銀座イング1」の「素適庵」に行くと、テーブル席は予約でほぼ一杯だった。仕方なくカウンターに座る。ここの肉はアメリカかオーストラリア、それに勿論和牛もあるのだが、和牛は余りにも高過ぎるのでここで食べたことはない。博多では行きつけのステーキハウスで国産和牛のA5ランクの肉を何度も食べたが、以前にも書いたように私は赤身の肉も大好きだ。本日も「340g」のステーキをミディアムレアーで食べた。大量のスライスしたニンニクが鉄板の上に敷かれ、その上に1cmほどの厚さに切り分けられた熱々のお肉が置かれ、サイドにほうれん草、人参、フライドポテト、玉葱が乗っている。ここでは全ては箸で食べる。柔らかい肉だし、箸で充分切れる。醤油とバター、黒胡椒が掛かっているから味はそのままで充分だろう。和風の食べ方だと思って頂ければいいだろう。Tボーンとはまた違った味合いがある。殆ど赤身だから脂肪も少ない。値段は5600円と大分値上げされていた。今、東京には立ち食いのステーキハウスがかなり出来た。安いのが売りだから客も集まるのだろうが、蕎麦と違って流石にステーキを立ち食いでは食べたくない。(写真:340gステーキ)

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締めには「ガーリックライス」を頼んだ。久し振りのガーリックライスだ。恐らく5年ほど食べていないと思う。余りガーリックを感じさせないライスだった。(写真:ガーリックライス)
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「久々の中華料理」
アメリカ南部の旅でも昼に中華のビュッフェがあったが、帰国してからは始めての中華料理を銀座で食べた。これもいつも行く店なので特に変化はないのだが、たまには全く食べたことのない料理を食べようと思いメニューを見たら、「揚げ麩の肉詰め煮込み」というのがあったのでオーダーした。お麩を揚げたもの、だから「油揚げ」と同じようなものなのだが、その中に挽き肉が詰められ、それを醤油ベースの出し汁で煮込んであり、最後にとろみをつけていた。ちょっと味が濃過ぎて困った。もっと薄味の料理は出来ないのだろうか?料理人の舌を疑いたくなる。薄味を好むようになったのはやはり歳を取ったからだろうか?最近特に薄味が良いと感じるようになった。(写真は中華風揚げ麩の肉詰め煮込み)
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海外で食べる食事も私には常に塩が濃過ぎるし、味も濃過ぎるのでその時は美味しく食べているのだが、なんとなく後味が宜しくない。和食が世界中でブームだそうだが、ぜひ薄味の日本食の良さも伝えてもらいたいものだ。特に昆布や鰹節等の出汁の味を教えてあげてもらいたい。
以上、秋が深まりつつある東京から勢古口がお送りしました。