「アメリカ南部の旅、ヒューストンからナチェス」

「J  REPORT 2015 9月第2-3週」
「リタイアメント・ノート 7年2ヶ月目」、
「VOL。915 SINCE AUG.12th、1983」
「旅暦63、アメリカ南部の旅」
「ヒューストンーナチェス」
第一日目、9月4日(金曜日)
6月に就航したANAの成田―ヒューストン線でテキサスに向かう。今回もビジネスクラスだ。夕食は洋食を頼み、ステーキを食べた。(写真 steak)

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飲み物は焼酎の「川越」という芋の銘柄だ。あっさりしていて美味しい。肉は可もなく不可もなく、だった。フルフラットのシートだから6時間は寝ただろう。十分睡眠は取れた。約12時間のフライト。アメリカ南部は初めてだ。ヒューストンはメキシコ湾に面した最大の港湾都市で、人口は全米4位の大都市だというが、「ジョー・ブッシュ・インターコンチネンタル空港」からは郊外を東に走る。油田があると思っていたが石油採掘用の「リグ」もなく、見渡す限りの平原が続き、草原か牧場か農場かといった田舎の雰囲気が延々と続く。西海岸に比べて道路事情は悪そうだ。走っている車はやはり聞いていた通り「ピックアップ・トラック」が圧倒的に多い。(写真 pickup truck)
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南部の田舎道を走る。機内食2回、最後の機内食は「一風堂のラーメン」を食べていたからお腹は空いていないが、昼食の時間となる。カジノがあるホテルのブッフェ・スタイルでの昼食には食べたかった南部料理の代表である「キャット・フィッシュ」があった。ご存知「ナマズ」料理だ。(写真 catfish)
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どんなのかと思っていたら、なんとナマズの白身のフライだった。名物料理にトマトケチャップにタバスコが入ったものをかけて食べたが、中々に行ける。庶民の料理なのだろう。もう一つ南部料理で「ガンボgumbo」いうのがあった。これは香辛料を色々と入れたスープに、チキン、ソーセージ、野菜(主に豆類)を入れて煮込んだものだが、意外と美味しい。徐々に辛さが出て来て汗をかく。(写真gumbo)
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亜熱帯ならではの味だった。慣れると病みつきになりそうだ。これならば日本でも十分に食べられるアメリカ南部料理だった。嵌まりそうな料理でした。走り出したら前方に黒い雲が観えて来た。すると突然の豪雨に見舞われた。(写真 rain)
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ワイパー全開でも前が見えない位の凄い雨だ。この地方特有の雨だそうだが、時間当たり50mmは降っていそうな感じの雨だった。10分程で雨の区域は通過した。真っ平の土地を兎に角走る。代わり映えのしない風景ばかりだ。さて今回のツアーはなんとたったの6人。42人乗りのバスに6名だから楽だ。途中、「ウォルマート」でお買い物タイム。ウォルマートは世界最大の小売業で、日本円で年間55兆円を売り上げるという。本当に全米中に当たり前のようにあるスーパーマーケット(アメリカとホンジュラスだけで約5000店舗あるという)だ。どこも基本的に造りは一緒だ。(写真 walmart)
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レジに一工夫ある。プラスティックバッグが吊られたターンテーブルに店員が勘定をしたものを自分で次々と入れていく。だから客はそのバッグを自分で最後に引き取るだけ。これはアイデア賞ものだ。人件費削減効果抜群だ。ウォルマートで日本へのお土産品を買う。50年ほど前にアメリカに出来たこの企業はあっという間に世界一になってしまったが、そこにある発想力と先進力は凄いものがあったようだ。創業者の汗と知恵がアメリカンドリームを達成させたのだろう。但し、最近はブラック企業としても有名になったようだが。綿花畑が見えて来た(写真 cotton field)
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南部の過去の歴史には、フランスの植民地時代、スペインの植民地時代、そしてアメリカの奴隷制度に基づく綿花のプランテーションの時代と続き、やがて19世紀後半の南北戦争、奴隷解放、またまた歴史は逆戻りして、人種差別が続く20世紀前半と目まぐるしく動いたのだったという。黒人の差別は今まだ払拭されてはいないのが現実だろう。テキサス州からルイジアナ州、そして「ミシシッピー川」が観えて来て橋を渡ればミシシッピー州だ。(写真 Mississippi river 1)
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世界で3番目か4番目に長い川だそうだが、この辺りは意外に川幅が狭い。色々な人が思惑を持ってこの川を上り下りしたのだろう。聞くとツアー参加の皆さんはジャズが好きか、エルビス・プレスリーが好きな人たちで私のように南部に来たことがなかったから参加というのはいなかった。「ナチェス」というミシシッピー川河畔の小さな街が本日の宿。人口1万6千人程度の小さな街の小さな小洒落たレストランで「サーモン・ステーキ」を食べた。最近はチップの相場が上がってラスベガス辺りだと25%も取られるそうだ。白ワインのボトル16ドルを飲み、チップを含めて切りよく20ドル払った。