「手前勝手世界食物語、第380号」
「機内の青海苔入りうどん」
帰りの機内では「青海苔入りのうどん」を頼んだ。正に日本の味だ。海苔は外国人には余り気に入られていないようだが、やはり日本人には海苔があう。美味しかった。日本料理は本当に美味しい。(写真 青海苔入りうどん)
さて、アメリカ南部の料理には「ケイジャン料理」という家庭料理と「クレオール料理」というちょっと高級な料理の2種類があると聞いた。ニューオーリーンズのミシシッピー川の船旅の船内のビュッフェは「ケイジャン料理」だった。このケイジャンは地元のネイティブアメリカンンの料理にアフリカ系の人たちの味が加わった所謂家庭の味で「キャットフィッシュのフライ」や、鶏肉と豆やオクラが入った煮込み料理の「ガンボ」が有名だ。ビュッフェを楽しみながらジャズバンドの生演奏を聞く。(写真 ジャズバンド)
一方、「クレオール料理」というのはカナダからやって来たフランス系の移民の人たちが原点のフランス料理の流れを汲む料理だという。上流階級の料理なのだろう。ニューオーリンズの夜。入ったレストランは有名な店で「アーノルド」。中は落ち着いた高級店で雰囲気は満点、部屋の隅でジャズバンドが生演奏していた。
因みに彼らはその後各テーブルを廻りリクエストを聞き、真横で演奏してくれた。聞くとチップは15ドル払ったという。
いよいよクレオール料理だ。「サラダ」or「ガンボ・スープ」、次がメインで「シュリンプ&グリッツ」or「フィッシュ・アマンディーヌ」、最後が「クレームブリュレ」だったが、どれも美味しかった。
(写真 シュリンプ&グリッツ)シュリンプのフライをポテトの上に乗せ、フランス風にソースで味付け。
(写真 フィッシュ・アマンディーヌ)白身魚のフライにアーモンドで作ったソース掛け。
家庭料理と高級料理、それぞれに特徴があったが、一番感じたのは南部料理は美味しいということだった。アメリカのツアー飯でこれほど美味しいものが食べられたのには感激だった。もう一度行きたい土地がアメリカ南部だという気がしてきた。
以上、いよいよ秋めいて来た東京から勢古口がお送りしました。