「手前勝手世界食物語、第200話」

「海員閣」
一年以上多分中華街には行ってなかったと思う。久しぶりの中華街だがいつも変らないのがこの店「海員閣」だ。店のウィンドウーには古い小さな(きたない)時計が数個飾ってある。埃塗れの時計たち。料理など全く飾っていない。看板も古いものだ。入口ドアはこれまた木製の時代物。何年も前から同じだ。但し店の人たち、コックの叔父さん、レジの叔母さん、皆歳をとって背も曲がってきた。髪も白く薄くなってきていた。確実に時代は過ぎているが、この店だけは変わらない。いつも頼むのは同じ料理。禁酒中なので飲み物はお茶。本日ご紹介する料理は「牛バラ煮込み」だ。ちょっと時間が遅くなるとなくなってしまうこの店の人気料理の一つだ。牛のバラ肉を柔らかく煮込んであるから箸でも切れる。今日の味付けには「八角」の独特の味が少し薄かった。兎に角この店はボリュームがあるから、知らない人は間違って多く料理を頼んでお持ち帰りしないとならなくなる。「牛バラ煮込み」@4000円とちょっと高価だが、美味しいものは出し惜しみせず食べよう。牛バラには「ャo」と「ご飯」があり、共に牛バラ煮込みがかけられていて若い人たちに人気のメニューだ。その他お勧めは「車海老のうま煮」@4000円、「鮑と青菜の煮込み」@4000円などがある。安くて美味いのは「シュウマイ」だな。蘭?ヘ8?10人で5万円コースから、別に一人5000円からの蘭?Rースもある。一度は味わいたい中華街の名物店だ。最近だいぶと愛想もよくなってきたが、愛想より味を大切にしている店です。
帰りに色々な食材を売っている店で「四川火鍋」の「底料」、所謂「鍋の元」を買い集めて早速火鍋を自宅で食べた。それと「腐竹」という「乾燥したお腐」も買い求めた。これを水で戻して鍋に入れるとヘルシーで大変美味しいのだ。
以上、東京から勢古口がお送りしました。もう暦では「立夏」、夏なのだ。

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