映画

映画「プリンス・トヨトミ」(有楽座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年85作目)
大阪人の血を沸かせること請け合いの映画だ。正に「大阪国物語」といえよう。400年前の「大坂夏の陣」で豊臣家は滅びたと思われていたが、国松という秀頼の遺子が生き延びたという設定だ。それを綿綿と守ってきた大阪人たちは明治維新政府へ協力することと引き換えに大阪国の独立を認めさせたという。そしてその血筋は今も脈々と続いているというお話し。荒唐無稽だが大阪人必見の映画だろう。ベストセラー小説の映画化だ。ちょっと原作とは違っていたが。

映画「アジャストメント」(日劇にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年86作目)
「運命の書」によって人類は皆操られているという設定。下院議員の彼は庶民派、上院に打って出るが選挙は敗れる。そんな時、通勤のバスの中でダンサーをしている美しい女性と知り合う。だが運命の書を動かしているグループ、これが原題でもある「アジャストメント・ビューロー」という組織でそのメンバーは皆、帽子を被っているのだが、彼らが下院議員の行動を規制しようとする。だが彼女に恋してしまった議員は彼らの動きに抵抗するのだった。

映画「カサブランカ」(日比谷みゆき座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年87作目)
懐かしの名画だ。白黒映画と言うのも実に懐かしい。第二次世界大戦下、ドイツ軍占領下のフランスから逃げてきた人たちはフランス領モロッコでリスボン経由アメリカ行きのヴィザ発行を待っていた。そんな北アフリカのカサブランカでバーを経営する男のところに偶然一人の女性が現れた。数年前パリで恋愛に落ちた女性だったが、待ち合わせの駅には現れなかった。失意の内にカサブランカに逃れた彼の前に再び現れた女性の求めていたものは?素晴らしい映画だった。筋書きが実に面白いし、結末がまた面白かった。

映画「マイ・バック・ページ」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★(今年88作目)
1970年の学生闘争の時代に生きた二人の青年。一人は東大を出てジャーナリストになったのだが、狙うのはスクープ。一方もう一人は革命家を標榜する男、所謂革命家を夢見ている男。二人の青年が夢見たことのすれ違いとはなにか?この映画、一言で言えば「煙草の煙」だ。常に煙草の煙塗れの生活の中から何が出てくるのか?理想と現実の狭間に若者が揺れる。妻夫木聡と松山ケンイチの二人の熱演は分かるが、内容が低レベルだった。

映画「手塚治虫のブッダ」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★(今年89作目)
仏陀の若き時代を描く手塚治虫作品のアニメ。釈迦族の王子として生まれた彼は人間の「生、老、病、死」の無情と戦争が相次ぐ世の中に対して自分自身で何が出来るかを問う。誕生から「悟り」を開くために放浪を開始するまでを描いた。

日経新聞6月3日夕刊の「シネマ万華鏡」の評価は、「軽蔑」が3つ星、「光のほうへ」が4つ星、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッガーのマネジメントを読んだら」が2つ星、「パラダイス・キス」が3つ星、「バビロンの陽光」が3つ星、「処刑剣14BLADES」が3つ星、「ポールダンシングボーイず」が2つ星でした。

「シノプスシ127」(読書シリーズ127)
本「おとら婆」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年138冊目)シリーズ14作目
本「おっかあ」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年139冊目)シリーズ15作目
本「八万石の風来坊」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年140冊目)シリーズ16作目
本「風来坊の花嫁」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年141冊目)シリーズ17作目
本「はやり風邪」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年142冊目)シリーズ18作目
本「秘剣霞颪(おろし)」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年143冊目)シリーズ19作目
本「きまぐれ藤四郎」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年144冊目)シリーズ20作目
本「おしかけた姫君」(鳥羽亮著、)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年145冊目)シリーズ21作目
「華町源九郎 江戸暦 はぐれ長屋の用心棒」シリーズ。江戸は本所相生町の「はぐれ長屋」に住む牢人「華町源九郎」もすでに58歳になった。隠居だったが、凄腕の「鏡新明智流」の使い手だ。長屋の他の4名と共に事件に立ち向かう。

本「未練坂の雪」(風野真知雄著、)幻冬舎文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年146冊目)
「女だてら 麻布わけあり酒場2」。火事で亡くなった女将「おこう」の一人娘「小鈴」が再開した酒場で働くことになり、スポンサーになった三人「星川勢七郎」「源蔵」「日之助」が助けながら暮す姿を描く。

本「警視庁情報官 ハニートラップ」(濱 嘉之著、)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★(今年147冊目)
警視庁にある「情報室」という部門のお話しなのだが、専門性が強くてよく分からなかった。要は中国のスパイと日本の防衛企業、防衛省、警察との癒着関係から防衛情報が漏洩するというもの。そのきっかけは「女スパイ」、それが「蜜の罠」という意味だという。

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