「手前勝手世界食物語、第217話」

「佐久の名物、鯉料理」
昼はJR小海線の「中込」の駅前の「三河屋」というところで「鯉料理」を食べた。この地は清流が流れているから、鯉や鮒が美味しいという。小さな鮒が生簀にうようよと泳いでいて、これは「甘露煮」にするらしい。さて「鯉こく定食」に「鯉のあらい」を追加して食べた。@1880円なり。それがまた量が多いので驚く。「鯉こく」も鯉の身も多かったが、その味も美味しく、完食した。「あらい」も酢味噌とわさび醤油の二種類で食べたが、身もこりこりとしていて美味しかった。なんだか田舎の味だ。最近例の首相の言葉から「泥鰌」が持て囃されているようだが、「どぜう」の店も大繁盛なのだろうか。両国橋の袂の「桔梗家」の若主人がテレビに出ていたが、もう桔梗家には数年行っていないなあ。東京に帰ったら、少しブームが下火になったら行ってみようか。さて話しを戻して鯉というのはやはり生臭いのか、昔は蛋白源が少なかったから、田舎ではこういったものを食べたのだろうが、今に人には鯉を好む人は少ないのか?でも堪狽オました。話しはまたまた変わるが、両国の「桔梗家」には家族でも何度も行っている店だ。元々、元近衛兵の人から紹介された店で戦前からあったというのが実はこの桔梗家なのだが、そんな歴史を知る人はもういないだろう。その近衛兵の人は終戦間際の時にもこの店に来て、近衛兵団の蜂起を説得して止めさせたというから驚きだ。それは勿論陛下の玉音放送に関わることだったという。店は全く変わっていない。但し家族経営の人たちが皆老けたことだけだった。

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