「ハノイ編」

12月12日(月曜日) 第五日目
新しいベトナムの観光名所として多分「北ベトナムのハワイ?」を目指して開発中なのが「ハロン湾」なのだろう。「ベトナムの桂林」といっていたが、中国は「桂林」のような切り立った奇妙な山がここでは大小2000の島となっており、とても風光明媚なところだった。ここで観光船に乗って島の間を巡り、鍾乳洞を見て、小高い島の頂上からの絶景を見るといったところか。暫らくすると小船が近寄ってきて果物を売り込みだした。日本人は甘いから一皿1ドルで次々と売れていく。商談はなし。網竿に商品を入れてそれをとればドル紙幣を網に入れる。これで商談成立。私が窓を開けていた小さな子供が窓から身体を入れてきて果物を買えといってきた。勿論無視。後進国では幼い子供を使っての物売りが多い。一方船内では絹や麺の製品、金属加工品等を船員が売りつけにくる。なんと6時間も船内に拉致されてしまうのだから困ったものだ。さて近くの島にはゴルフ場も建設中とのことで、外貨獲得の目玉にするつもりなのだろう。ここでも日本と同じ内容のNHKテレビをホテルの部屋で観られるのはありがたかった。昨晩は「丘の上の雲」を夜中にやっていたということで感激していた同じツアーの人もおられた。このハロン湾クルーズだが、普通で行けば3時間もあれば充分だろう。それを延ばしに延ばして、買い物をさせるという仕組みになっているのには納得できなかった。ここは中国国境にも近いので中国人、日本人、そして韓国人がたくさんいたが、西洋人は殆ど見かけなかった。

12月13日(火曜日) 第六日目
今日はいよいよ帰国日だ。まずベトナムの首都「ハノイ」に移動。ハノイの現状をガイドに聞いてみた。原油の自給率は40%、ガャ潟淘繧ヘリッター85円、従ってエネルギー事情はよくない。電力は中国からの輸入もあるという。ということから、「原発」の導入に積極的なわけだ。日本の新幹線も導入するという。手軽な移動手段のバイクは日本製が10万円、国産品だと3?4万円だそうだが、「安かろう悪かろう」だそうだ。最近のことらしいが、韓国内で結婚できない韓国男性がやってきてベトナム人女性と結婚して韓国に帰国してからその女性を殺した事件があったらしい。従って結婚ブローカーは罪になるという。また中国人の経済犯も多く、対中国感情は悪化しているという。中国には長い間侵略され征服されてきた歴史がある。16世紀までベトナムでは漢字が使われていた。だから未だに漢字から出てきている言葉は日本語と殆ど同じだという。それが16世紀にヨーロッパから宣教師がやってきてアルファベットが入ってきて併用されるようになった。その後フランスの殖民地になったことでアルファベットの使用だけとなり漢字が今や忘れ去られようとしているという。ハロン湾からハノイに行く間にバイクで運ばれていく「豚、鶏、犬」を見かけた。犬は一般的に食するらしい。所謂赤犬といわれる種類だろうが、バイクの荷台の金網の檻に6?7匹入れられていた。これから屠殺場に行く途中だという。ちょっと我々には理解できないことだった。やはりベトナムはまだまだ後進国だ。日本の戦争直後に若干年月が加わった程度の水準だったようだ。でも比較的対日感情は良いようでこれからが期待出来る、これからの国だという印象だった。ハノイ観光の最後は「ホーチミン廟」だった。彼は1969年アメリカとの戦争の最中に亡くなったが、「国の父」と慕われ防腐処理を施されて今でも遺体を見せているという。「レーニン」「毛沢東」そして「ホーチミン」のみ公開されているが、その意味はなんだろう?

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