「グランド・キャニオンの夕日」

日本のテレビで「グランド・キャニオン」に張り出したテーブル型の建物が出来、その床の部分がガラスで透明になっていて、「高さと怖さ」を味わえると放送されていた。しかし、実はこの建物は、本物のグランド・キャニオンから遥か300kmも離れており、「国立公園外」にあるということは知られていない。資本は「地元インディアンと中国資本の合弁」で、ある意味「地元インディアン救済」のために造られたと言う。一人30ドルの入場料だったと思うが、本物の国立公園にそんな建物が建てられるはずがない。納得でした。グランド・キャニオンは全米でも有数の観光地だから、来る人も多い。丁度日没時の夕日を観に行く人たちも驚くほど多いと言う。我々もちょっと穴場の崖の上から、渓谷の反対側に沈む夕日を眺めることとした。自然美に感動の一瞬でした。

「旅に出ていたので3週間分の映画を一挙に観なければならなくなり、大忙しです。」

2012年の映画のお話し 「私の今年の映画の評価は?」
今年の★★★★★ 「ヘルプ」「わが母の記」
今年の★★★★  「ロボジー」「麒麟の翼」「ドラゴンタトゥーの女」「ポエトリー」「ピラミッド」「シャレード」         「PINA」「エル・ブリ」「マーガレット・サッチャー」「マリリン 7日間の恋」「スターウォーズ EPISODE1」「アーティスト」「ジョン・カーター」「裏切りのサーカス」「ファミリー・ツリー」「星の旅人たち」「ミッドナイト・イン・パリ」

映画「ファミリー・ツリー」(日劇にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年95作目)
まあまあの佳作かな?ハワイに住む弁護士一家。実は150年前から引継いでいる広大な土地の処分問題を抱えていた。そんな時、妻がパワーボートの事故により植物人間となってしまう。娘から「お母さんは浮気をしていた」と告げられた主人公(扮するはジョージ・クイルーニー)はその相手を探す。見付け出した男はなんと土地を購入しようとしている相手そのものだった。家族の絆とはなんなのか?を描く。

映画「ダーク・シャドウ」(TOHOシネマ六本木にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年96作目)
ジョニー・デップ主演だが、コメディーだと思ってみるしかないだろう。1770年当時魔女に「バンパイア」にされた由緒ある一家の男性が200年度に蘇るというもの。余り期待しないでご覧いただければ幸いです。

映画「GIRL」(有楽座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年97作目)
「GIRL」、女は皆、いつまでも「ガール」なのだ。結婚していてもいなくても、子どもがいてもいなくても、若くても年寄りでも、皆「美しくなりたいガール」なのだというお話しでした。

映画「外事警察」(銀座TOEIにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年98作目)
NHKの人気ドラマの映画化。ウランが北朝鮮と見られる国から盗まれ、それを巡って韓国の諜報機関(NIS)と日本の外事警察が暗躍するというもの。

映画「ファウスト」(銀座シネスゥイッチにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年99作目)
「ゲーテ」の原作を大胆に解釈したというだけあって、悪魔に魂を売り渡す「ファウスト」がなんだがよく理解出来ない存在で奇妙な哲学的過ぎる映画でした。「2011年ヴィネツィア映画祭グランプリ受賞作」お薦めできません。

映画「ミッシングID」(丸の内ピカデリーにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年100作目)
自分が両親の子供ではないと知った高校生。だが突然訪れた何者かに両親は殺され、自分も追われる身となる。なぜ彼が追われるのか?追うのは海外の謎の集団とCIA。理由付けがよく分からなかった。

映画「ジェーン・エア」(日比谷シャンテシネにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年101作目)
イギリスの女流作家の作品の映画化。両親を失い叔母の元で育てられた彼女は、虐め抜かれやがて「養育院」へとやられ、そこでも徹底して虐められる。成人した彼女は田舎の領主のところで家庭教師となる。そこで起こることは?彼女の半生を描いた。「英国版おしん」でしょうか?

映画「星の旅人たち」(ヒューマントラスト有楽町にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年102作目)
カリフォルニアの医師のところに電話が入る。フランスの警察からだった。知らせは旅行中の息子が事故で死んだということだった。その旅は「聖ヨゼフ」の聖地に向う「巡礼」の旅の途中だった。医師は息子の遺灰を持って800kmに亘る巡礼の旅に出る。その途中で出会う人たちとの触れ合いが主題だ。そこから医師は何を見つけるのか?秀作でした。お薦めします。原題は「THE WAY」

映画「君への誓い」(丸の内ピカデリーにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年103作目)
実話に基づく映画。交通事故で妻の記憶が過去4年分亡くなってしまった新婚夫婦。妻は夫を夫だと思えず他人にしか見えない。そんな苦悩の二人はやがて離婚してしまう。人生とは何か?愛とは何か?を問う。

映画「ミッドナイト・イン・パリ」(丸の内ピカデリーにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年104作目)
結婚式をパリで挙げようとやって来た二人。作家の男性は真夜中のパリで1920年代の世界にタイムスリップ。そこで出会うのは「ヘミングウェイ、フッツジェラルド夫妻、ゴーギャン」等有名人達だった。夢物語だが、美しいパリの街角を実に上手く配置して好感の持てる映画でした。これもお薦め。

映画「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」(ヒューマントラスト有楽町にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年105作目)
天皇を中心とした伝統文化を守るために自衛隊による革命で憲法改正を図ろうとした三島の最期と「たての会」の若者たちを描く。

映画「ャEル・サーファー」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年105作目)
実話だという。サメに左腕を噛み切られた少女がサーフィンに再度挑戦しプロのサーファーになるまでを描く家族ドラマ。

日経新聞5月18日夕刊「シネマ万華鏡」によれば、「ファミリー・ツリー」が4つ星、「相馬看花」が4つ星、「ダーク・シャドウ」が2つ星、「ザ・マペッツ」が3つ星、「サニー 永遠の仲間たち」が4つ星、「虹色ほたるー永遠の夏休み」が3つ星、「プッシーニに挑む」が3つ星でした。
日経新聞5月25日夕刊「シネマ万華鏡」によれば、「ミッドナイト・イン・パリス」が4つ星、「私が、生きる肌」が3つ星、「メン・イン・ブラック3」3つ星、「GIRL」が2つ星、「<Y HPUSE」が2つ星、「先生を流産させる会」が4つ星、「隣る人」が3つ星でした。
日経新聞6月1日夕刊「シネマ万華鏡」によれば、「ファウスト」が4つ星、「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」が4つ星、「ジェーン・エア」が4つ星、「星の旅人たち」が3つ星、「ミッシングID」が3つ星、「君への誓い」が3つ星、「外事警察」が3つ星でした。
日経新聞6月8日夕刊「シネマ万華鏡」によれば、「幸せのキセキ」が4つ星、「キリマンジャロの雪」が4つ星、「ャEル・サーファー」が3つ星、「ホタルノヒカリ」が2つ星、「道/白磁の人」が3つ星、「ハロー!?ゴースト」が3つ星、「ディヴァイド」が3つ星でした。

「シノプスシ176」
「くらがり同心裁許帳」(井川 香四郎 著)KKベストセラーズ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年140冊目)
「晴れおんな」(井川 香四郎 著)KKベストセラーズ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年141冊目)「くらがり同心裁許帳」シリーズ2作目
「縁切り橋」(井川 香四郎 著)KKベストセラーズ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年142冊目)「くらがり同心裁許帳」シリーズ3作目
「無念坂」(井川 香四郎 著)KKベストセラーズ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年143冊目)「くらがり同心裁許帳」シリーズ4作目
「まよい道」(井川 香四郎 著)KKベストセラーズ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年144冊目)「くらがり同心裁許帳」シリーズ5作目
「見返り峠」(井川 香四郎 著)KKベストセラーズ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年145冊目)「くらがり同心裁許帳」シリーズ6作目
「残りの雪」(井川 香四郎 著)KKベストセラーズ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年146冊目)「くらがり同心裁許帳」シリーズ7作目
「泣き上戸」(井川 香四郎 著)KKベストセラーズ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年147冊目)「くらがり同心裁許帳」シリーズ8作目
今回のアメリカ西部の旅に持っていた作品だ。南町奉行所に勤める「角野忠兵衛」は「永たずね」という係りで所謂迷宮入りした事件、「くらがりに落ちる」というのだが、それを丹念に拾い集めて事件を解決するという探偵物。釣りが好きで年がら年中釣りをしている忠兵衛だが、大岡様からの信頼は実に厚い男だった。本当に面白いシリーズで★4つにしたいくらいでした。

「親鸞」上、下(五木 寛之 著)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年148、149冊目)
「親鸞」9つの貧乏公家の家から出家した少年の前半生を描く。「法念」の元で念仏に没頭する姿を描く。親鸞になる前の姿だ。

「帰り花」(藤井 邦夫 著)文春文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年150冊目)「秋山久蔵御用控、2作目」
南町奉行所同心の秋山久蔵は悪を決して許さなかった。

「権兵衛はまだか」(井川 香四郎 著)KKベストセラーズ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年151冊目)「くらがり同心裁許帳」シリーズ9作目
「彩り河」(井川 香四郎 著)KKベストセラーズ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年152冊目)「くらがり同心裁許帳」シリーズ10作目
「月の水鏡」(井川 香四郎 著)KKベストセラーズ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年153冊目)「くらがり同心裁許帳」シリーズ11作目

「天女湯おれん」(諸田 玲子 著)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年154冊目)
江戸を焼き尽くす火事により家を失った人々。主人公の「おれん」は湯屋を失ったが、再開を目指す。

「秋蛍」(井川 香四郎 著)KKベストセラーズ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年155冊目)「くらがり同心裁許帳」シリーズ12作目

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。