2012年6月21日(木曜日) 第八日目

早朝から天候が気になる。午前2時、空には星も出ているようだ。午前4時、まだ暗いが雲は見当たらない。午前5時、間違いなく今日は晴れだ。それも快晴のようだ。午前5時半、アイガーの頂上部分に朝日が当たる。時間の経過と共に徐々に朝日の当たる部分が拡大していく。メンヒやユングフラウなどの山はアイガーの後ろなので見えないが、空は晴れ渡っている。我々の願いが届いたようだ。素晴らしい写真が撮れる事を期待してみよう。ユングフラウヨッホ行きの登山列車の運賃はスイスパスの割引(25%)を使っても一人当たり1万円以上するので2度目は金銭的には辛いが人生二度ないのだから頑張って行って見よう。行って大正解、全く雲なし。「ユングフラウ・ヨッホ」別名「トップ・オブ・ヨーロッパ」は、鉄道駅としては最高地点の3454mにある。昨日全く見えなかった地点からは「ユングフラウ」「メンヒ」「アイガー」が全て360度の大パノラマの中に見える。白銀の輝きの中で驚きの体験だった。イタリア側、即ち東側の眼下には大きな氷河がうねっている。位置的には「ヨッホ」の西に「ユングフラウ」、東に「アイガー」、東南に「メンヒ」があるということになる。北側は「グリンデルワルド」を始めとするスイス側の街々が点在している。昼までに降りてきたら、もう上は雲に覆われていて山頂は見えなくなっていた。朝から昼間での限定ショーでした。更にケーブルカーを使って「フィルスト」というアイガーの北の谷を越えた地点まで行ったが、ジュネーブ行きの列車の都合もあり、そうそうに戻る。ホテルには駆け足で戻り、漸く列車に間に合った。夜7時ジュネーブ到着。スイスで考え違いしていたことがあった。「GASOLIN価格」だ。これまでディーゼルが安いと思っていたが、ヨーロッパもアメリカもレギュラーよりも若干だが、ディーゼルのほうが高いのだ。日本だけかディーゼルが安いのは。これは日本の税制、多分運輸業界へ政治的の配慮の結果でコストから産出されたことではないのだろう。車は圧倒的にドイツ車が多かったが、それでも日本車も例えばジュネーブでは「トヨタ・プリウス」のタクシーが走っていたのには何か感激したのだった。さて「スイスの国旗」の話しをしたが、「赤字に白のクロス」が描かれた正方形の国旗は印象的だった。人口750万人が九州よりちょっとだけ大きいところに住み、鉄道網は日本より多く長くあるというのだから驚く。確かに列車に乗ってみると実に便利であちこちに移動できるのを体験できた。逆に不便なのは店の営業時間。スーパーも基本的には6時か7時で終了してしまう。働き過ぎの日本人にはいい薬かも知れないが?

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