「呼子の烏賊」

福岡滞在二日目。早朝から電車に乗って佐賀県は「唐津」へと向う。駅前からバスに乗って「呼子」へと向う。一度行きたかったのがこの呼子だ。「烏賊の活作り」と「呼子の朝市」で有名なところだ。朝市には叔母ちゃんたちが並んで店をかまえていて、魚や烏賊の一夜干しや野菜などを売っている。烏賊を食べたいと思ったが店は11時を過ぎないと開かないという。仕方なくバスセンターで「名護屋城跡」に行く方法を聞いたが、バスが2時間ほどしないと行かないという。そこで名護屋城跡まで約3kmを歩いて行くことにした。「名護屋城跡」とはご存知「豊臣秀吉」の「朝鮮出兵」時の拠点となった城跡だ。今でも400年前の石垣が残されており、発掘が続いていた。殆ど当時のまま残されているのだ。更に驚いたことに天守址に登ったら、目の前に「玄海原発」があるではないか。こんなところにあったとは知らなかった。今は停止中だが、これほど朝鮮半島に近いところにある「原発」とはテロの危険もあるだろうに、日本人は安全は「ただ」だと思っているからこんな場所に建てられるのだろう。空は青く海も波が高いが美しい。玄界灘に島々が浮かび、「兵どもの夢の跡」といった感じか?城跡を見た後「県立名古屋城博物館」を見学してバスで呼子まで戻った。丁度時間も11時半過ぎなので手近にあった店に入った。「いか本家」という店だが、浮ノ「映画 悪人」の撮影が行われたと書かれていた。浮フ客引きの人に「この映画観たけでどんなシーン?」と聞いたら、「殺人を告白するシーンを2階の大広間での食事風景で撮った」という。まあ思い出せないが、映画の主演者は「妻夫木 聡」と「深津 絵里」だったはずだ。さて「活き烏賊定食」@2650円を頼む。「活き烏賊」は透き通った透明感一杯の烏賊でまだ当然動いている。「最初はゲモフ踊り食い」ということで烏賊の足をちょん切ってくれたのを醤油に漬けて食べるのだが、足は動いているし、口中に吸盤が吸い付くようだ。こりこりの身の部分は刺身で食べ、残ったのを天麩羅にしてもらう。小振りの烏賊だったが、まあこんなもんだろう。新鮮なのが売りなので納得した。バスで唐津まで戻り、そこから本日の最終目的地「武雄温泉」に電車を乗り継いで向う。

「月代(さかやき)」
昔の武士は頭の天辺部分を剃り揚げて髷を結っていた。この部分を月代(さかやき)という。なぜ剃るのか?これは戦の準備だそうだ。昔は月代を剃っておらず、兜を被っていたが、戦闘の際に頭に熱気がこもり、卒倒する者が多数出たという。そこで籠もる熱を下げるために、兜を被る前に月代部分の毛を抜いていたそうだが、これでは頭が血だらけになってしまうので剃り上げることにしたという。それを発案したのがなんと「織田信長」だという。実に合理的な考え方を持っていた信長ならではの発想だと思う。その後、この月代を剃ることが戦闘がなくなっても形式的に続けられるようになったという。「常に戦場にあれ」との考えだろうか?

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