日本では「総選挙投票日」だ。昨晩ホテル近くのショッピングセンターに行ってみた。土曜日の夜ということもあり、巨大な店内は家族連れ等で大賑わいだった。そこで観た不思議な光景のお話し。まず「口の開いた袋やバッグを持っている人はガードウーマンから透明なビニール袋を渡され、それに荷物を入れてから、ビニール袋の口を圧縮機で完全に閉じさせられるのだ」。勿論「万引き防止策」。逆に出口ではブザーが大きな音を立てていて、帰る客の荷物に不審物がないか、チェックしていた。「入りも出もチェックが実に厳しかった」。まあお国柄といえばそれまでだが。さてまた添乗員に「宗教の違い」について質問してみた。答えは最初に出来た「ユダヤ教」の預言者は例えば「モーゼ」「ノア」だとか色々な時代に色々な預言者が出てきているが、救われるのは「ユダヤの民」のみ。次の時代に出来た「キリスト教」は、ユダヤ教の全て(旧約聖書)を認めた上で最終的に「主イエス・キリスト」を「神の子」として認めて(新約聖書)キリスト教徒を救済する。そして最後に出てきた「イスラム教」は、「ユダヤ教の旧約聖書もキリスト教の新約聖書も全ての教えを認めた上でイスラム教徒の人々を救う(その教えはコーラン)」というのだそうだ。その最も偉大な預言者が「モハンマド」だ。だからもっとも「寛容性の高いのがイスラム教」で、もっと「寛容でないのがユダヤ教」だそうなのだという。そして「クリスマス」だが、キリストの実際の誕生日は「紀元一年?の6月か7月」だそうだ。だから「クリスマスの日はイエス・キリストの誕生を祝う日」として後の時代に作られた日なのだそうだ。こんなことはキリスト教徒ならば常識なのだろうが、私は知らなかった。まあ、ヨーロッパはどこへ行っても常に宗教色が強くて、他の宗教を認めないという風潮が強い。特に欧米は「キリスト教国」といってもいいだろう。「宗教、宗派、人種」と実に人間の歴史は「対立と紛争の歴史」だと言っても過言ではあるまい。ヨーロッパはどこの街でも、「教会を中心にして、市庁舎、広場、城壁」となっている。さて、今日はスペインからポルトガルへと移動する。「ポルトガル」に入れば私は遂に世界「50カ国目」の訪問国となる。改めてスペインの地図を見てみると、ほぼ中央に首都「マドリッド」があり、高原地帯が広がり、東北にフランスとの国境沿いに「ピレネー山脈」があり、北は大西洋、南は地中海に面している。勿論西側はポルトガルだ。気候的には「南は温暖な乾燥した地中海性気候であり、北側はメキシコ湾流が暖かく湿った空気をもたらし、雨が多い」と聞く。だから、この数日、常に雨に降られていた。「北は緑の、そして南は岩山の荒涼とした大地の世界」だ。「ポルト」で「サンフランシスコ教会」や「ドウロ川クルーズ」をしたが、雨に祟られた一日だった。あのパリの「エッフェル塔」を建てたエッフェルの弟子が作った19世紀の「鉄橋」が現存し、上をメトロが走っていた。夕焼けと月を観たので明日は晴れるかも知れない。期待しよう。