第六日目 12月17日(月)

選挙結果に一喜一憂した昨晩だった。大物政治家が落選すれば「ただの人」だけど、何か理想を掲げる政治家が見られなくなったのはやはり「日本の国力の衰退」なのだろうか?ここポルトガルは、スペインより200年も早く、イスラムを国から追い出す「レコンキスタ」が終わったという。小国「ポルトガル王国」のまとまりのよさがそれを成しえた要素だというが、逆に地域毎に分裂状態だったスペインは、押したり引いたりでなかなかイスラムを駆逐出来なかったという。今もスペインには公用語が4つあるという。今まさに北部「カタリューニャ」地方の分離独立が叫ばれてもいる。さて、ポルトガルに入って土産物店に行くと必ずあるのが「真実のニワトリ」と呼ばれるものだ。このお話しはポルトガルだけでなくスペインにも同じような話しが伝わっているという。強盗殺人の罪を着せられた男が死刑の直前に無実を訴えて裁判官に「無実だから、このニワトリに証明させてくれ」という。裁判官は笑い飛ばすが、グリルされていたニワトリが突然立ち上がり鳴き出し、このことで無実が証明されたというのだという逸話だという。いずれにしてもキリスト教との密接な繋がりがこういったお話しを生み出すのだろう。クリスマス前のこの時期、各地に「クレゼピオ」と呼ばれる、作り物が置かれる。これは「イエス・キリスト」の誕生の場面を小さな人形などを使って描いているもので、エルサレムの「馬小屋」でイエスやマリアたちがいて、キリストの誕生を祝う人たちがいるといった設定が物語風に描き出されているクリスマス恒例のものだそうだ。「土で作ったクレゼピオの人形」を孫娘のために買い求めた。

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