久し振りに上野の「アメ横」を訪れた。そこで見た光景は?何と歩いている人たちのほぼ3割が外国人だったということだ。確かに今日本を訪れている外国人が急激に増えているというが、こんなところにも外国人がたくさんいるとは思わなかった。アメ横と言うと年末の買出し風景を思い出しがちだが、食品以外にも色々な安いものを売っている町なのだ。最近の銀座なども本当に外国人観光客が多い。日本の観光業も震災の影響を振り払って復活したのだろうか?
「RENFEの事故」
スペイン国鉄「RENFE」で大事故が起きたと報じられた。私も昨年訪れた「巡礼の聖地=サンティアゴ・デ・コンポステーラ」でのことだ。監視カメラの画像でカーブを高速で走る姿を観たが、まるでJR西日本の福知山線尼崎での事故を思い出させるものだった。ヨーロッパの高速鉄道は日本では考えられないが、普通の一般の線路を走っているから不思議だ。日本や韓国、中国のように新幹線は専用線路を走るのではなく、一般の普通電車も走る線路を高速で走るのだから驚きだ。昨年も6月にスイスとオランダの鉄道に乗った。特急列車だったが、これなどは200kmも出していないから普通の線路でもかまわないが、フランスの新幹線は300km以上スピードで普通の線路を走るのに2008年8月に乗って驚かされた経験がある。スペインのは高速鉄道専用線路だったようだが、やはり不安は残る。なんであんな急カーブを造っているのか?在来線の脇に専用線路を設けたからなのだろう。「安全に対する彼我の意識の差」だろう。ところで「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」は「聖地」であるが、それは一つには「聖ヤコブ」の遺骸が埋葬されている土地だということ。もう一つは「レコンキスト」と言って、中世イスラムに占領されていたスペインで唯一支配を免れ、ここを起点にして抵抗反撃を開始し、イスラム勢力を駆逐したということから聖地となっているのだ。江戸時代初期、「天草の乱」の折、キリスト教徒の農民たちは突撃する際に「サンチアゴ」(聖ヤコブの意味)と叫んで突撃したという。このサンチアゴとはこの地「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」の意味だという。キリスト教徒のイスラムに対する反撃になぞらえたものらしい。