「礼文島」

この島は「お花の島」だ。5月から9月末まで色々な花が咲き乱れる。前回訪れた時は5月中旬だったから、「水芭蕉」と「仏の座」を見ることが出来た。今回は「桃岩」展望台から尾根伝いに「つばめ山」、「元地灯台」経由で約3時間の「トレッキング」で「知床」まで歩く。その途中に「高山植物」が咲き乱れているはずだったが、咲き乱れてはいなかったが、それでも随所に花が咲いていた。本来ならば2000m級の山でしか見られない花々がこの島では見ることが出来る。時期的には遅かったが「エーデルワイズ」の花も観ることが出来た。一番の見頃は「トリカブト」だった。こちらの名前では「利尻ブシ」というが、「青紫色」の花を咲かせて正に見頃だった。この花、ご存知のように「毒」がある。普通のトリカブトは「根」の部分に毒があるが、こちらでは「根も花も茎も葉も」全てに毒があるという。自生している花々の中ではひとしお美しさを放っていた。だが、この島の最大の問題点は「強風」だ。高い山がないため、夏は東からの、冬は西からの強風が吹き捲っているので、木々の丈は小さく、また木は風でなぎ倒され、何度も何度も植樹が行われているが、上手くいかないという。島全体は小さな樹木とあとは草木で覆われていた。逆に言えば、木々がないため太陽の光が地面にまで到達して、「高山植物の宝庫」が出来たとも言えないことはないらしい。

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