第三日目「サルラへ」

ボルドーから約2時間、内陸部に入った街「サルラ」へと来た。「土曜日の朝市」には大勢の人が集まっていた。ここは「トリュフとフォアグラの名産地」だそうだ。ありとあらゆるものが売られているが、やはり「フォアグラやチーズ、ワイン、鴨肉」等が中心のようだった。ホテルから数分のところの道路の両側を露天が埋め尽くしていた。ここの朝市は土曜日しか開かれないという。チーズはヤギのチーズがちょっと臭みがあるが美味しいという。トリュフはまだ時期が早いので数は少なかった。ここ「サルラ」は小さな街だが、落ち着いた趣のある街だ。午後からは「フランスで最も美しい村々」を訪れる。河畔の建物は中世そのままで時間が凍結してしまったような村々だ。お城もあちこちにあり、数百年の美しさを醸し出している。時間旅行しているような錯覚に襲われる。昨日訪れたカャ潟bク教会でキリスト教では「八」という数字が大切だと教えられた。洗礼を受ける「洗礼盤」は桶に水を貯めているが、下の台は大抵「八角形」をしているという。これは「七」が完成を意味し、「八」で復活を意味するからだという。神様は人間と地球を造るに当たり、6日間働いて7日目を休息日として「完成」させ、次の日に「復活」させたということらしい。ここはボルドー市内を流れている「ドルブーニュ川」の上流で、幾つかの小さなお城巡りの船旅を楽しむ。川面には「カヤック」がたくさん出ていた。この辺りはイギリスとフランスが領土を巡って戦った「100年戦争」の場所でもあるという。フランスとイギリスとの間での領土争いから、この辺りは一時イギリス領となっていたが、それをその後フランス側が盛り返して奪い返したという。この時魔女として「火炙りの刑」で処刑されたのが「ジャンヌ・ダルク」だ。彼女はその後「聖人」に列せられた。教会には彼女の像も祭られていた。基本的にカャ潟bクでは「マリア様」が主祭壇(東向きに建てられている)に祭られている。なぜイエス様ではないのか?それは我々でも何かおねだりをする時に父親に頼む前に母親に頼むのと同じことで、主イエスにお願いする前に、母親マリア様にお願いして仲介してもらうという発想らしい。だからまずはマリア様が敬われるのだという。カャ潟bクの国では11月1日2日が連休で日本で言う「お盆」に当たる。カャ潟bクの人たちは「お墓参り」に行く。その時持って行くのが「菊の花」だそうだ。だから逆に言えば、菊を人に送るのは絶対に駄目だということだそうだ。「縁起が悪い」ということだ。同じようにプロテスタントにマリア様の像を送ることも拙いそうだ。なぜならばプロテスタントはマリア様を尊敬していないからだという。

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