第八日目「トールーズへ」

いよいよ帰国日だ。昼は世界遺産「ミディ運河クルーズ」だ。この運河、大西洋と地中海を結ぶ重要な交通路だ。その後ツールーズに向かい、パリ経由成田だ。運河の途中にあり、高低差をなくすのが「門」と呼ばれる施設だ。小さなダムで水の力で船を上げたり下げたりするものでなかなかの見物だった。これが大きなスエズ運河などでも利用され船の交通路となっていることがよく納得出来た。短い距離だったが、面白いクルーズだった。ヨーロッパでは過去はこの水運と使った物資の輸送が盛んに行われていた。特にこの運河の意味合いは大きく大西洋と地中海がジブラルタル海峡経由でなく直行できることのメリットは大きかったようだ。距離だけでなく、スペインやジブラルタルを占有しているイギリスに対する牽制にもなったという。これにより北ヨーロッパが地中海と直接結ばれた意義は大きかった。最後に添乗員のS氏はフランス生まれの日本人で12歳までフランス、モロッコ、スイス等に暮らし、日本の小学校6年生の後半に帰国したというが、本当に楽しい意味ある旅を経験させてくれたことに改めてこの場で御礼を垂オ上げたい。彼とならば何度でもヨーロッパを訪れたいと思うのでした。

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