「ミケランジェロ展」

今、上野の「国立西洋美術館」で開かれている「ミケランジェロ展」に行ってきた。15世紀から16世紀の所謂「ルネッサンス期」の巨匠ミケランジェロの「素描」を中心とした美術展だ。一番有名なのはバチカンの「システィーナ礼拝堂」の天井と壁の「フレスコ画」だろう。フレスコ画とは英語の「フレッシュ」という意味で、「漆喰」を塗り生渇きの段階で絵の具を入れるという、超スピードが必要な画法だ。漆喰が乾くまでに絵を描くというのは本当に大変なことなのだろう。それも礼拝堂の高さ18mの天井に描くのだから、至難の技だと言わざるを得ないだろう。同時代の「ダ・ビンチ」と並び称されるミケランジェロの凄さはこれまでの宗教画の世界を一変させたことなのだろう。システィーナ礼拝堂の天井に描かれたキリスト教の世界、そして礼拝堂の祭壇の後ろに描かれた「最後の審判」の絵、どれも人々を圧倒するものだ。私もシスティ?ナ礼拝堂を過去2度訪れた。しかしこの時はキリスト教の知識が少なく、ただ単に絵を観ただけだった。ヨーロッパを旅行し、キリスト教の話しを聞き、漸く本来の意味を悟ることが出来るようになってから本当だったら訪れたかった場所だ。でもまあまた行く機会はあるだろう。最後の審判の絵に何が描かれているのか?それも漸く分かるようになった。それにしても「ミケランジェロ」と言う人はローマ教皇の思し召しが本当に高かった人だったから、これだけの大事業を任されたのだろう。

「アップル」
先日、銀座の「アップルストアー」に行って、昨年3月発売当初に買った「IPAD」の使い方を教えてもらった。マア、店の人は専門家だから私のような素人には分からないようなことをたくさん言っていた。そして最後は「毎日3階でレクチャーをしてますから、そこで勉強してくれ」というようなことを言われた。そんなことより、キリスト教で「アダムとイブ」というのが人類の祖先としてあるが、「エデンの園」にいたアダムとイブに蛇が禁断の果物「リンゴ」を食べさせたことにより急に知識が増え、頭がよくなり、神によりエデンの園を追放されたということなのだが、それを文字って「アップル社」は「リンゴのかじりかけ」を社のマークにしたという。この意味は「他者よりもりこうだよ」ということらしい。知らなかったなあ、こんなところにもキリスト教の影があったとは。欧米文化を理解するのにキリスト教の知識がないと理解出来ないということを悟らされた出来事だった。

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