「初穂曳き」

翌日は台風26号の影響で雨だった。白装束に身を包み、今日の午前中は「第62回順宮式年遷宮御年」の「大神嘗奉祝祭」(だいかんなめほうししゅくさい)の一環としての「初穂曳き」に参加した。旅立つ前日の夜に旅行会社の添乗員から電話があり、服装は白の上下に白の靴だというではないか。何も事前に案内書を読んでいなかったから、驚き慌てて準備と電話で他の二人に連絡をすることとなった。お米も一合奉納するという。白のTシャツ、白のズボン、白の靴は仕方ないのでゴルフシューズを準備した。当日は雨合羽を被って仕度をした。何百人もの白装束の人たちが「初穂」を乗せた「山車」を曳く。「木遣り」歌の後に我々は「エイヤーッ」「エイヤーッ」「エイヤーッ」「エイヤーッ」「エイヤーッ」「エイヤーッ」と掛け声を上げて直径10cmほどの「綱」を引く。中々豪快なものだ。約1.2kmの道程を1時間強掛けて曳き歩く。これは「奉仕」だから勿論無料の奉仕だ。雨が強くなってきた。だが元気をだして「エイヤーッ」「エイヤーッ」「エイヤーッ」「エイヤーッ」と練り歩く。漸く外宮の前に到着した。「奉納のお米」をまずは納めて一安心。山形から来ていた団体は「本物の稲穂」を持参して奉納していた。

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