「イスタンブールの地下宮殿」

「イスタンブールの地下宮殿」
第6日目(1月26日、日曜日)
朝、まだ暗く寒い。午前5時35分、モスクから「コーランの祈りに参加するように」と促す声が流れて渡る。昨日午後からの雨が冷たく降っている。一日5回の祈りをイスラム教徒は行う。実に神聖な呼びかけの声だ。カッパドキアを早朝に出て、東に一時間、「カイセリ」という町の飛行場からイスタンブールへと移動する。カイセリというのは「カイサルが造った町」というのが元の言葉だそうで、「カイサル」即ち「シーザー」が造った町だという。それほどに歴史の古いシルクロードの町なのだ。戻ってきたイスタンブールは冷たい北風が吹き、本当に寒かった。和食の昼食を終えてから「旧市街」の「地下宮殿」、「アナソフィア」と「トプカプ宮殿」を観光した。実は「地下宮殿」は今回が初めてだった。地下の巨大水槽なのだが、何と8万トンもの水を貯めていたという。理由は戦争で包囲され、長期にわたって籠城する時の水不足に対応するためのものだったらしい。地下に300本もの柱が建てられ、巨大水槽が確保されていた。一番奥に伝説の「メデゥーサ」の巨大な頭部が石に刻まれていた。写真はメデゥーサの石像。逆さまにされている。

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