「能登の海」

「能登の荒海」
民宿の親父さんが輪島温泉駅まで迎えに来てくれて焼く10kmほど離れた本日の宿泊場所に向った。真っ暗な道は海沿いの断崖絶壁の上を走っているというが、暗くて何も見えない。約140年前に建てられたという古い民家を改造して民宿としているが、本日は我々二人しか客がいないということで「囲炉裏」端に夕食を準備してくれていた。簡単に温泉に入り冷めた身体を温めて夕食を食べる。飲むのは地元能登の酒だ。囲炉裏のある部屋は太い柱と、これまた太い梁が囲炉裏の煙で黒光りしている立派な建築物だった。ここのところ海が荒れていて漁が出来ないとのことで「ずわい蟹」は食べられなかった。或いは親父さんが忘れてしまっていたのかも知れなかったが、まあ仕方ない。昼は金沢「近江町市場」で「寒鰤定食」@1200円を食べたが、またまた夕食にも鰤の刺身が出てきた。魚づくしの田舎料理だったが、心籠もる料理だった。民宿の親父さんの年齢は80歳だというが、夜道で車をぶっ飛ばす恐ろしい親父さんでした。
翌朝も風が強く、波の音が凄い。「能登の海」は今日も荒れていた。2?3mの波が海岸の岩場に次々と打ち寄せる様は壮観だ。夏は海水浴も海釣りも楽しめるという。迫力ある冬の能登の海を観てまたまた感動というと、「お前は感動ばかりしている」と言われかねないが、「まあ人生感動しないと生きている意味がないだろう」と言わせてもらいたい。感動こそ人生だ。帰り道は高さ100mほどの絶壁の上の道を車は走っていた。自殺の名所でもあるらしい。輪島の町で有名な「朝市」を観たが、なんと出店の少ないことか?聞くと関係者は温泉旅行に行っていて、本日は開店休業状態だという。ところどころに店はあるものの淋しい輪島の朝市だった。「干物と輪島塗」の店が大半だったが、ちょっと拍子抜けした朝市でした。

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