「J REPORT 2014 2月第3週」
「リタイアメント・ノート 5年8ヶ月目」、
「VOL。833 SINCE AUG.12th、1983」
「恩師」
中学時代の恩師の講話を聞いた。昭和36年に入学した時の担任でもある恩師の「香山先生」は86歳とご高齢だが、かくしゃくとしておられたが、数度に亘る癌の手術を経験されて、死の淵を彷徨ったこともあったという。昭和3年生まれの先生は、僕らの数学の先生だったが、その後母校の「普通部長」(所謂中学の校長)や「カリタス」の学長もされ、今は悠々自適?の生活だろうと想像する。思った以上にお元気でまた頭の冴も素晴らしく、かくありたいと私も思う晩年の生き方だった。「般若心経」の解説や「宮沢賢治」作「眼にて言う」や「野口雨情」作の「シャボン玉」を朗読されたりしたが、一番印象的だったのは、「三木成夫」氏の著書「海、呼吸、古代形象」の中の「生命記憶と回想」についての解説だった。その内容だが、人類の祖先、即ち一番最初の生命体は地球誕生40数億年前から10億年以上経った今から30億年くらい前に誕生した単細胞生物だった。それが進化の過程を経て現在の人類に至っているという。ところが驚くことに受胎時から人間は通常は十月十日、約310日後に出産となるのだが、受胎後32日目にはエラをつけた「鮫の姿」を示し、35日目には「原始両生類の姿」になり(肺呼吸をするカエルとかイモリのようなもの)、36日目には「原始爬虫類の姿」になり、更に38日目までの2日間に歴史的には約1億年の記憶を経て「原始哺乳類の姿」になるというのだ。これはこの二日間で一秒間に550年の進化の過程を経ているというのだ。人類の遺伝子には「過去に辿った進化の過程」が全て組み込まれていて、それが胎児の成長の過程で全て一度は姿を現すということが見られたというのだ。驚きだ。母体にある羊水は「古代海水」と同じ成分だというのだ。これは現在地上に暮す全ての動植物に多分共通することなのだろう。遺伝子とはそういったものなのだろう。
「鉄鋼ビル」
驚いた。東京駅八重洲口にあった「鉄鋼ビル」が無くなっていた。大手鉄鋼メーカーが入っていたビルだったのでかなりの頻度で訪れた古いビルだったが、あのビルがなくなっていたのには本当に驚かされた。東京は今正に再開発の最中であり、今後のオリンピック景気で更なる発展があるのだろう。
「老い」
最近、「老いて来た」と痛感している。まず学生時代壊した左膝の手術、これは「人工関節」を埋め込むものだが、これを2010年9月に行った。そして腰の痛みが続いた結果「脊柱管狭窄症」の手術を2013年5月に行った。ところが今度は手術していない右膝の痛みが酷くなり、月に一度通院している。更に最近「物忘れ」が出始めている。まだ軽度だが、どこに物を置いたか?この物は何で誰が置いたのか?とかあの人は誰だったか?とか、もう老いとしかいいようがない状態が度々だ。言葉も忘れがちで特に漢字は思い出せなくなった。パソコンのせいなのだろうが、漢字は忘れてしまった字が多い。英語などは殆ど新しい言葉は覚えられない。困ったものだ。徐々にこうやって老いて行くのだろうか?最近は物を食べている時に、肺に入れてしまうことが度重なってきた。これも老化の一端なのだろうか?若い頃は決してこんなことはなかった。