「丹羽氏の講演会、後記」

「丹羽氏の講演会、後記」
果たして中国はどこへ行くのだろうか?丹羽氏の言うように14億の民を統治するには今の体制即ち「中国共産党独裁政権」でしかなしえないのだろうか?中国国民と言うのは、「お金」さえあれば「自由」はいらないのだろうか?「民主主義」「自由主義」が忘れ去られた中国に未来はあるのだろうか?数々の疑問が浮かぶ。そんな中国の危うさを池上彰氏の著書「ニッポンの大問題」の中から抜粋してみると、「5つのチャイナリスク」、その1は「公害問題と食の安全」。これは日本が1960年代に経験したことだが、日本では公害反対運動が起き、結果として問題を解決したが、中国では政府が強制的に反対運動を押さえつけるのでデモも出来ない。その2、「格差拡大で暴動」。現実に中国には3つの格差があると言われているという。「都市と農村」「東部と西部」「富裕層と貧困層」がそれで「戸籍」でも差別があり、農村の人たちは沿岸部に移住することが出来ない。移動の自由も認められていない社会と「汚職」の蔓延が更なる格差を生んでいるという。その3、「不動産バブルの崩壊」。今問題となっている「シャドーバンキング」が引き起こしている不動産バブルが既に崩壊し始めているという。中国のGDPにはこの不動産バブルによる取引が加えられているので、実質的なGDPは発表数値より低いのではとも池上氏は言っている。この原因の一つに人民元を元安に誘導している為替制度の問題もあるという。その4、「労働者人口の減少」。中国では既に安価な労働力は望めない。人件費は更に上がる。その原因が「一人っ子政策」による労働人口の減少だという。その5、「軍の暴走」。14億の民の頂点に立つ「チャイナ・セブン」という「習近平」氏らの最高指導部だが、彼らは果たして「人民解放軍」をコントロールできるのだろうか?という疑問だという。こういった丹羽氏と反対の意見の池上氏の意見も尤もだと思う。今、世界には北朝鮮や中国だけでなく、独裁政権というのが存在している。だが、未来永劫このような体制が続くとは考えられないのだが、中国人は馬鹿なのだろうか?そんなことはない。2500年も昔「孔子」が現れ、世の中に警鐘を鳴らした。きっとこれからの中国にも自由平等を唱える人たちが現れる時代が訪れるのだと確信している。

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