「フィリップ・オステン教授のお話し」
先日、我が母校の「体育会昭和46年卒業」OBの例会があった。合計38部から70名が出席して懇談した。懐かしい顔だが、歳をとっているので名前が思い出せない人や、天辺が剥げている人、白い髪になっている人、まあ色々な叔父さんたちでした。さて当日のゲストは、ドイツ人ながら、「法学部教授」で且つ「体育会柔道部部長」の「フィリップ・オステン」氏で日独の教育等の違いを話された。1973年西ドイツのボンで生まれ、ハンガリー、アフリカ、オーストラリア、日本等で生活し、ベルリン・フンボルト大学法学部卒業、慶應義塾大学法学研究科に留学。フンボルト大学法学博士、ドイツ弁護士登録、2012年から慶応義塾大学法学部教授。現在柔道部部長も兼任している。非常に流暢な日本語を話されるのでまずは驚き。日独の差で一番驚いたのは、小学校4年の段階でドイツでは将来に進むべき道筋が決められてしまうということだった。勿論能力的な問題からの仕分けだという。但し、小学校から大学までドイツでは殆どが国立で授業料は無料だという。10歳で将来の進むべき道を決めるというのが、子供の意思を無視しているかどうかの議論は別として、ドイツではそれでも不自由なく社会が運営されているのも事実だ。スポーツについては、各地区には「クラブ」があり、クラブ単位での活動となり、日本のような学校単位のスポーツクラブ、部活動はないとのこと。東西ドイツ統合後、東ドイツで行われていた、スポーツ選手のエリート教育施設は全ドイツで取り入れられ、行われているとの話しだった。まあ、優秀なオステン教授のお話しには感銘しました。