「金沢にて」

「金沢にて」
昼には白川郷から金沢市内に移る。ボランティアガイド「まいどさん」のS氏の案内で古い金沢の街を歩く。昭和25年以前の建物が市内には6000棟あるという。戦災にあっていない数少ない都市だそうだ。戦前からの面影が残る街。これまでは金沢城や兼六園、香林坊、武家屋敷等には何度も訪れたが、茶屋町周辺には初めて訪れた。「主計町(かずさまち)」や「東茶屋町」等の花柳界や花街が今も残っていて風情がある。「日本路地百選」にも選はれた落ち着いた雰囲気が日本を感じさせる。この旧花街だが、道路に面した家は全て隣と完全に密着している。従って、表と裏しか明り取りがない。だがそのため3階部分が吹き抜けとなっていて明り取りになっている。京都の町屋のように中庭もある。また家の中の階段は幅が焼く1間ほどある。人が二人並んで階段を上れるようになっているという。これも昔の花街の名残だそうだ。バスで移動して兼六園へ。木々に雪吊りが施された庭園は残念ながら雪はなかった。兼六園では丘の上の池が11キロ先の犀川から引き込まれていると知る。また金沢城には堀を隔てて逆サイフォン式で噴水のように兼六園から水を二の丸に送っているというからこれまた驚き。池を海と見做し、島は亀、畔の松は鶴と縁起を担いだ造りだそうだ。ガイド付きはありがたい。兼六園周辺にはお茶席がかなりあり、和服姿の女性が沢山いた。茶会が模様されていたのだった。だから金沢の文化、金沢友禅、会席料理、和菓子等が発達し更に維持されているのだと認識させられた。需要があるから供給もあるのだ。さて最後に「21世紀美術館」を見学して、「氷見」へ向う。ここで富山名物を堪能した。「寒鰤尽くし」として「鰤の刺身」「鰤しゃぶ」「鰤大根」「鰤の鉄板焼き」、そして「氷見うどん」、「蟹」を食べた。満足です。

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