「泰明小学校」

「さいたま歴史研究会(仮称)」
前回もお話しした庄内地方は鶴岡の商家の女主人「清野」さんが供を二人連れての江戸見物は、初日は昼は千住の「料理茶屋」、翌日は上野「寛永寺」、3日目は歌舞伎見物と茶屋での食事、4日目は鶴岡藩酒井家の上屋敷にご挨拶、5日目は小石川の伝通院へ墓参り、6日目は船宿で藩邸の人から接待、その後隅田川から船で山谷堀から吉原見物、花魁道中を見物する。7日目、鶴岡藩中屋敷で挨拶後、上野不忍池、池の端の茶屋で食事、浅草寺見物、8日目は両国広小路、富岡八幡、深川三十三間堂、洲崎弁天、木場、亀戸五百羅漢寺、梅屋敷、最後は隅田川の船宿で食事。9日目はまたまた上屋敷で奥向き所謂大名のご家族の生活を見学、因みに上屋敷は今の大手町の気象庁のところだ。10日目はまたまた芝居見物、11日目は浅草三社権現祭礼の宵宮見物、12日目は流石に休日、等々まだまだ続くが、兎に角健啖家で健脚だということが分かろう。これら全てが徒歩なのだから驚きだ。

「泰明小学校」
銀座に唯一ある小学校が「泰明小学校」だ。今もバスなどを使って通学する生徒が沢山いる。この建物、上から見ると不思議な形をしていることが分かった。細長い建物の先頭部分が丸く半円を描いているのだ。調べてみたらっこの建物、関東大震災後の震災復興事業として建てられて鉄筋コンクリートの建物だというから相当に古いものだ。90年は経っていよう。東京都の歴史的建造物にも指定されているという。目の前が「みゆき通り」だし、島崎藤村も出身校でもあるらしい。門扉は「フランス門」と呼ばれる独特のものだというから歴史に溢れている学校でした。この学校、明治10年設立されたらしい。

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