「ピロシキを揚げる女性」

2月28日(金)
「第二のメッカ」と言われているイスラムの聖地が「ブハラ」だ。イスラム教の神学校、モスク、ミナレット、霊廟があちこちにある街だ。その中心部に一際高いミナレットがある。蒙古の元が攻めて来た時、ジンキスカンがこのミナレットを見上げたら、帽子が落ちてしまい自らが拾ったところ、ミナレットに頭を下げる格好になったので、「このミナレットは私に頭を下げさせた」として破壊しないように指示したという伝説があるという。50m近くの高いミナレットだ。勿論全てが世界遺産だ。ミナレットの役割は、一つにはお祈りの呼び掛け、二つ目は物見台、三つ目は死刑執行場所(放り投げる)、四つ目は夜の灯台だという。夜は真っ暗闇になるのでミナレットの上で火を焚くと遠くを旅する商隊に灯台の役割を果たし、この地に到達出来るのだというのだ。合理的な考え方だ。街には「キャラバン・サライ」と言われる商隊宿もある。ラクダを連れた商人たちが寝泊まりしたという。ウズベキスタンは基本的に海抜150m?200mの平らな盆地にあり、東に4000m級の山脈があり、夏暑く、冬寒い砂漠の土地だ。暑い時は50度にもなり、寒い時は零下40度の日もあるという。実に厳しい土地柄だが、逞しくこの地の人たちは東西の物流の交差点として商売に励んできたのだろう。さて、バザールも大小あちこちにある。写真はバザールでウズベキスタン風ピロシキを作って売っている女性だ。小麦粉の中にジャガイモを入れて薄く延ばしてから油で揚げるだけのシンプルなもので、一個500スム、25円だった。話しは変わるが、現地ガイドさんに聞いたら、やはり車の色は白かシルバーが人気だという。だから白が圧倒的に多いのだそうだ。若い女性は細くて美しいのだが、中年を過ぎるとやはり太り過ぎていた。何が原因かは知らないが、ヨーロッパでも中央アジアでも一緒だった。街に「アルク城」という巨大な城壁がある城がある。広さ4ヘクタールという広大な城だった。その昔、蒙古に抵抗したが全滅させられたという歴史も持つらしい。兎に角蒙古は怖かったのだろう。徹底的に破壊し尽され再建に次ぐ再建を重ねたという城だそうだ。確かに凄い城だった。シルクロードの十字路であり、イスラム文化の中心都市だった「ブハラ」、夕日が落ちようとしていた。夕食時に現地の歌と踊りのショーがあった。踊り手の若い女性たちは皆スタイルもよく、美しく、官能的な踊りを観ることが出来た。

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