「トゥクトゥク」

4月22日(水)
前日の深夜、メキシコ・シティから空路ユカタン半島の北西部のメリダに着く。地図を見るとメキシコ湾近くにあった。だから湿度が高く蒸し暑い。ホテルチェックインは午前0時半、なんだかんだしていたら眠気が覚めてしまい、朝方まで起きてしまった。ほぼ徹夜状態だ。日中は気温41度にもなるという。さて昨日訪れた国立人類学博物館のアステカの展示物の中で最も有名なのが「太陽の石」と呼ばれる直径3.6m、重さ24トンの石版だろう。アステカの宇宙観が表されているというが、一種のカレンダーのようなものなのか?いずれにしても貴重なものなのだろう。朝の最初の観光は近くの村の朝市というかマーケットに行った。正に産地直送のもので、野菜、果物、トルティーヤの粉、肉類、衣類等々何でもござれの市場だった。肉はその日に絞めたもので勿論冷蔵庫などないから即完売しかありえない。市場周辺には「トゥクトゥク」という三輪自転車、三輪バイクが客を乗せて走っていた。タイムスリップしたみたいな気分だ。マヤ人たちの農耕は焼き畑農業だったようで、主食のトウモロコシは7年に一度作るだけで、焼き畑して後は放置して土地を休めたという。収穫も少なかったのだろう。このユカタン半島には川がなく、水は地下水脈から取るしか方法がなかったらしい。だから、雨水を逃さないように地下タンクを造り雨水を貯めていたという。そんな遺跡の一つが「ウシュマル遺跡」でマヤ文明の象徴的は遺跡だった。だが、快晴、かんかん照りで気温41度だというから参りました。遺跡は階段状になっていてこれを登り下りしなければならないから本当に疲れました。水ばかり飲んでいた。でも流石世界遺産の素晴らしいピラミッド群でした。メリダの街に野口英世の銅像があるという。一時アメリカから訪れた野口博士が、ここで黄熱病のワクチンを開発したところ、非常に効果があり、そのために銅像もあるという。ご承知の通り、嘗ては英雄しされていた博士だが、実は近年になり病原体の発見は間違いだったということが分かり、日本でも偶像視されなくなっていて、評価が落ちたと言われている。勿論今メキシコで野口博士のことを知っている人は一部の医療関係者以外は皆無だろう。ホテルに戻り、シャワーを浴びた後、近くのスーパーマーケットに買出しに出掛けた。辛い「タバネロ」を数本買い込んだ。唐辛子でも青唐辛子で最高に辛いものだそうだ。でも地元民には人気のものを買った。

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