「春の早慶戦」
完敗と言っていいだろう。春の晴天だった「昭和の日」、駒沢陸上競技場には恐らく1万人以上の観客が入っていたと思う。序盤から早稲田に一方的にやられっぱなし。いいところなく前半終了し、気分も不快。後半それも第4クォーターになって漸く連続してパスが通り、2タッチダウンを上げるも時、既に遅し。結局17:31で母校は敗戦した。個々人の体力、技術、それにチームとしての纏まり、どれをとっても母校は数段下だった。現在部員は190名にも達するというが、これは余りにも多過ぎる。満足に練習も出来ないだろう、この人数では。多分半数以上は就職対策で入部しているとしか思えないし、そんな雰囲気のプレーも散見された。私も含めて皆大会社に入社していたし、結局はスポーツを通じてチームワークの何であるかを教えられ、努力すること、耐えることを覚えた。こうした体育会の良い面がある意味、企業からすると採用し易い人材ということは言えよう。だがそれを逆手に取って怪我をせず、兎に角4年間在籍することを目指すようになっては学生スポーツとしては最悪だ。190名は60名程度に絞らなくてはならないと我々OBは感じている。部費を納めてくれるのだから多くても仕方ないという考えもあるだろう。だが実際には学校側に資金面の援助を求めるのは無理だ。だから我々OBたちが寄付をするしかない。練習毎に膨大な金額のテーピング費用が掛かる。だからと言って本来の学校を代表してスポーツ競技に参加するという精神を失っていいとは思わない。厳しく激しく練習し、そこから得られたものをスポーツという場で、母校の名誉を背負って戦う、本来の姿に戻って欲しい。とは言っても入りたいという学生を拒むことは出来ないのが学生スポーツだろう。それならばやはりセレクションをするしかないのではなかろうか?