「不老不死温泉」

「不老不死温泉」
五能線の「ウェスパ椿山」という駅で下車、ここから迎えのバスで「不老不死温泉」へ。昭和63年に一度来たことがあるが、泊まるのは初めてだ。ここの名物は海の中にある温泉、勿論「露天風呂」だ。ホテル側には衝立があり、目隠しとなっていて、入口は右側が「女湯」、左側が「混浴」となっていた。昔からこの海岸では直接海の中に温泉が噴出していたという。小さな穴だった湯船には直接波が打ち寄せていたが、今では浴槽も大きく掘り出され、10人以上が入れるようになっていた。源泉が熱いのでホースで水を入れて冷ましていた。海を観ながら湯に浸かるという風情がある場所だ。ホテルから30mほど離れた岩場にその湯はある。浴衣に着替えて、サンダルを履いて湯に向う。男湯にも女性が二人タオルを身体に巻き付けて入っていた。どうも女性の風呂が一杯で混んでいるので空いている混浴の方に来たらしい。湯の色は泥のような茶色で味はやはりしょっぱかった。夕食前に湯に浸かり、食後は日本海に沈む太陽を眺めながら酒を交わした。綺麗な真っ赤な太陽が海に沈んでいった。
翌朝、近くの漁港まで散歩に行った。港で老夫婦が魚を処理していた。刺し網を引き上げてきて、獲れた魚の頭と内臓を落とし、魚を食べるために持ち帰ろうとしていたところだった。なかりの量があった、その余り物を狙ってカモメが沢山集まってきていた。東北弁でとつとつと語る老夫婦の息子は今も沖合いに漁に出ているという。主に「鮑漁」だそうだ。

映画「アリスのままで」(シネスイッチ銀座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年108作目)
大学教授の女性が家族性・若年性アルツハイマー病にかかった。夫は仕事重視の医師、3人の子供たちも検査の結果、一人が彼女の遺伝子を引き継いでいて若年性アルツハイマーの可能性があるという。家族性とは親から子供へと遺伝する病気のこと。彼女の父親も若年性アルツハイマーだった。徐々に記憶が失われ、人間が壊れて行く恐ろしい過程が描かれている。自分だけは掛かりたくないと思った恐ろしい姿だった。

映画「雪の轍」(角川シネマ有楽町にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年108作目)
トルコの映画。カッパドキアの洞窟ホテルの経営者の中年男性と若く美しい妻の葛藤、そして愛とは、人間の尊厳とは何かを語る。なんと3時間16分の映画だったが、全然時間を感じさせなかった。兎に角会話の場面が延々と続く。そこから引き出させられる人間像が見事に描かれていた。長い映画だが一度ご覧あれ。

映画「天の茶助」(丸の内ピカデリーにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★(今年109作目)
まあ荒唐無稽な離しだが、天には地上の人間の生き方を作り書く人たちがいるという。地上にいる一人が美しい女性が事故で死ぬのを防ぐために、茶助という男が下界に降りて起こす出来事。最後はハッピーエンドでした。俳優もよくもこんな馬鹿げたことをやるなあと思い呆れました。

映画「悪党に粛清を」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年110作目)
久し振りに西部劇らしい映画を観た。油が出る田舎町を悪党集団が支配する。大西洋を渡って故郷からやって来た妻と息子を悪人達に殺された男が復讐を始めるのだが、たった一人の戦いの行方は?勿論ハッピーエンド?

映画「ストレイヤーズ・クロニクル」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年111作目)
親が超ストレスを掛けられて産まれた子供たちと、遺伝子操作で産まれた子供たちの二つのグループの超能力者たちがいた。これらを操る政治家、両グループの対立、しかし彼ら超能力者たちの寿命は20歳程度と短かった。人類の未来は彼らの手に掛かっているのか?

映画「きみはいい子」(丸の内TOEIにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年112作目)
いい子供とはどんな子供なのか?若い母親から観た幼女は?小学校4年生の子供たちを扱う若い担任教師にとっては?独りぼっちの老女から観た精神障害のある子供は?大人からみて果たしてよい子供とはどんな子供なのか?言う事を聞く子がいい子なのか?そんなテーマを扱っていた。

日経新聞7月3日夕刊の「シネマ万華鏡」の評価によれば、「フレンチアルプスで起きたこと」」が4つ星、「天の茶助」が2つ星、「アベンジャーズ エイジ オブ ウルトロン」が3つ星、「シンドバッド 空とぶ姫と秘密の島」が3つ星、「フェデリコという不思議な存在」が3つ星、「みちていく」が3つ星、「ひつじのショーン」が3つ星でした。

「私の去年2015年の映画の評価は?」あくまで私の私感ですからね!!
今年の★★★★★は、「ドラフト・デイ」「アメリカン・スナイパー」「博士と彼女のセオリー」「中島みゆき」「セッション」「ビリギャル」「あん」
今年の★★★★は、「ゴーン・ガール」「トラッシュ」「スパイ・レジェンド」「アゲイン、28年目の甲子園」「おみおくりの作法」「ビッグ・アイズ」「KANO」「深夜食堂」「シェフ」「パリよ、永遠に」「ソロモンの偽証」「くちびるに歌を」「イミテーション・ゲーム」「バードマン」「ギリシャに消えた嘘」「龍三と七人の子分たち」「駆け込み女と駆け出し男」「靴職人と魔法のミシン」「海街ダイアリー」「マッドマックス、怒りのデスロード」「愛を積むひと」
「アリスのままで」「雪の轍」「悪党に粛清を」
「2015 旅の記憶シリーズ」
2015年の国内旅行は、1月に福岡(博多)、大分(中津)、佐賀(武雄温泉)、岐阜(白川郷、)、富山(五箇山、氷見、高岡)、新潟(越後湯沢)、3月は長野(長野)、千葉(銚子)、5月は福岡(博多)、熊本(熊本)、佐賀(武雄温泉)、6月は不老不死温泉(青森)、弘前城(青森)、釜石(岩手)を訪れました。

2015年の海外旅行は、2月のアメリカ(ハワイ)、3月のウズベキスタン(61カ国目)、4月のメキシコ(62カ国目)、5月は2度目のバルカン半島(アルメニア、モンテネグロ、クロアチア、ボスニアヘルツゴビナ、スロベキア)でした。

「2015年 歌舞伎観劇シリーズ」第1回目=2月大歌舞伎(歌舞伎座)、第2回目=4月大歌舞伎(歌舞伎座)

「2015 本の記憶シリーズ」
「侠気」(小杉 健治 著)光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年147冊目)「般若同心と変化小僧」シリーズ第9弾

「手練」(坂岡 真 著)光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年148冊目)「鬼役」シリーズ第15弾

「見返り峠」(井川 香四郎 著)光文社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年149冊目)「くらがり同心裁許帳」シリーズ第4弾

「密約」(上田 秀人 著)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年150冊目)「百万石の留守居役」シリーズ第5弾

「亡八仕置」(藤井 邦夫 著)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年151冊目)「日溜り勘兵衛極意帖役」シリーズ第5弾

「出世侍」(千野 隆司 著)幻冬舎文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年152冊目)「出世侍」シリーズ第1弾

「佐保姫」(今井 絵美子 著)ハルキ文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年153冊目)「立場茶屋おりき」シリーズ第21弾

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