「ブルガリア、ルーマニアの旅」

「J  REPORT 2015 7月第3週」
「リタイアメント・ノート 7年1ヶ月目」、
「VOL。907 SINCE AUG.12th、1983」
「旅暦61、東欧の旅」
「ブルガリア、ルーマニアの旅」
7月6日(月曜日)&7日(火曜日)
5月のクロアチア旅行と同じトルコ航空の便で成田を6日の22時出発しイスタンブールに向かう。まずはANAラウンジで腹ごしらえも前回同様。機内はアップグレードし、ビジネスクラスにした。といってもプラス4万円だから安いものだ。流石にフルフラットだと楽だ。殆ど食事をせずに約12時間のフライト中、6時間はぐっすり眠れた。7日早朝のイスタンブールのラウンジも慣れたもので赤ワイン(前回同様900と書いてあった赤ワインだ)を飲みサラダを食べ2時間を過ごす。そして目的地のブルガリアの首都「ソフィア」に着く。実に質素な粗末な小さな空港だ。日本の国内の小さい空港ほどしかない。ツアー客は合計21名、意外に男性も多く、また一人旅が圧倒的に多い。30人乗り位の小型バスでソフィアから南の「リラ」というところに向かう。ブルガリアというと我々日本人は何を思い浮かべるのだろうか?まずはヨーグルト、これが一番だろう。次は相撲の琴欧洲かな?まあ余り日本には馴染みの薄い国だろう。元々共産圏だった訳でロシアとは近しい間柄だったようだ。看板の文字もキリル文字とアルファベット文字が併記されていた。国土は日本の3分の1で人口700万人だといえば想像できるだろう。農業国でヨーロッパでも貧しい国の一つなのだろう。背が高い人が本当に多い。ひょろひょろとした人たちが歩いているのはある意味驚きだし、滑稽ささえ感じさせられる。でも若者が多い国でもある。一応EUには加盟しているが、通貨はユーロではなく現地通貨レフ(複数はレヴァ)といい、1レフは約70円だ。田舎のホテルの料金が一泊一人40レヴァ(2800円)、二人で50レヴァ(3500円)と安い。生ビール330MLが2レヴァ(140円)、北欧だと10倍以上の1500円だったことを考えるとやはりこの国は物価が安い。さて、ソフィアから車で約1時間、コウノトリが沢山いる街で小休止。いましたね。コウノトリが民家の屋根の上の煙突に巣を作って何羽もいた。白と黒のコントラストが美しい鳥だ。途中道路脇でサクランボを売っているおばさんに遭遇(写真)。採りたてのサクランボが1kg2レヴァ、約140円と安い。皆買い求めていた。また地元名産の自家製蜂蜜も売られていた。これは安いか高いか分からなかった。トルコもそうだったが、バルカン半島も蜂蜜で有名だそうだ。さてソフィアから南南西130kmの「リラ」の村には世界遺産の「僧院」がある。外壁にも内部にも美しい壁画が描かれていて、キリスト教の色々な場面が実に素晴らしい。やはりヨーロッパなのだと実感した。19世紀に一度火災で焼け落ちて後に、復元したらしい。標高1200mほどの山間の村で周囲は2900m級の山々に囲まれていて、湧き水が美味しかった。すぐ南が今話題沸騰のギリシャだ。このリラからだと一時間も掛からずにギリシャに入れるとのこと。走っている車は圧倒的にドイツのフォルクスワーゲンが多い。日本車もたまに見かけたが、やはりヨーロッパの車が多かった。だが道路は今一完璧ではない。高速道路も少ないし、一般道はデコボコ道で快適とは言い難かった。ソフィアに戻りホテルに入るが、このホテルはそれこそ完璧だ。部屋も広いし、空調も効いているし、眺めもいいし、なかなかのホテル(四つ星)だった。今回は中学の同級生のM君との二人旅。お互いに気兼ねなく旅を楽しみたいと思っている。ソフィアは周囲を山に囲まれた盆地のような地形だ。ブルガリア全体では南部には山地で3000m近い高さの山もあるが、北部は平原らしい。今日のドライブでも見えたのはうねうねとした丘陵地でたまに牛とか馬とか羊がいた。馬車も走っていた。昼は鱒料理、夜はチキンを食べた。赤ワイン、ボルトで29レヴァ、約2300円、ホテルだから仕方がないが、街で買えば半値以下だろう。スマホをWIFIに接続しメールを受信したら11通来ていた。返信するものは返信したのだが、その後メールの送信が出来なくなってしまった。何度やってもネットは繋がるのにメールが出来ない状態になった。先日買い求めた直後の状態と同じだ。困りました。仕方なくパソコンからメールをしている。
7月8日(水曜日)
ソフィアは人口170万人の大都会だが、我々の常識からすると高い建物が全くと言っていいほどない。それでも地下鉄もあるし、大都会なのだが、そう感じさせない雰囲気のある落ち着いた街だ。市内観光の目玉は中心部にある4つの宗教寺院だ。大統領府や旧共産党本部などの建物がある場所に、「ブルガリア正教(所謂オーソドックス)」「キリスト教カソリック」「イスラム教」「ユダヤ教」等の宗教寺院があるのだ。そして郊外にある世界遺産の「ボヤナ教会」では13世紀に描かれた「フレスコ画」を観たが、本当に素晴らしいものだった。小さな教会だが、10世紀から建てられ、内部の壁面全体にフレスコ画が描かれていて、それが永い年月を感じさせないほどの美しさと写実性に驚かされた。マリア様の表情の豊かさは正に内面を写し出しているような芸術品だった。午後からブルガリア第二の都市「プロヴディフ」に行く。ソフィアの東に位置している30数万人の都市だが、紀元前3000年には既に人が住んでいたという歴史ある街でローマ時代の遺跡も数多く残っていた。街のスーパーでビールを買った。地元のビールだったが、缶入り500cc2本で約170円だった。ホテルの夕食時に飲んだ白ワインもボトル1400円とリーズナブルだった。確かに物価は日本に比べれば格段に安い。勿論収入も少ないのだろうが。

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