「空海 祈りの形」

「空海 祈りの形」
今開催中の「東寺特別展」の補助として、東京国立博物館の東洋館、ミュージアムシアターで行われている催し物に行ってきた。
空海はご存知の通り、9世紀に遣唐使として中国に渡り、密教を学び、それを日本に持ち帰り、「真言密教」として普及させたのだが、帰国した空海に東寺の建設が天皇より任せられる。彼は東寺の中心部に「講堂」を建設、そこに密教の思想の分かり易い形態として「曼荼羅」、それも普通の描かれた曼荼羅ではなく、仏像を中心とした立体曼荼羅を造ったのだ。(写真:空海1)空海1
(写真:空海2)空海2
密教は普通の人には分かり難い。キリスト教でも布教には絵など分かり易い方法で行っていた。それを密教は基本的には曼荼羅で行った。曼荼羅とは多数の仏像が描かれたものだ。それを空海は東寺講堂の中に大日如来を中心にして21体の仏像を配置して、立体的な曼荼羅を造った。そこが仏教のそれも密教の世界を示したものだった。(写真:空海3)空海3
今回の特別展には21体中の15体が展示されている。
以上、勢古口が東京からお送りしました。