「ラトビアのリガ」

第4日目(9月15日)
「バウスカ」
リガのホテルは何とスウィートルームだった。二間続きでバスルームも二つある広い部屋だ。ダウガヴァ川に面していて、大聖堂やお城が見える。(写真:V1)

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素晴らしい景色なのだが、雨模様に朝を迎えた。気温11度とのこと。結構寒い。パソコンを2台持ってきて、いつも通り古いXPをメール専用に、10をネットとメール、写真処理用に使っていたのだが、XPがダウンしてしまい、全くメールの受発信が出来なくなった。東京のブロイダーと電話連絡したが、時間切れで中途半端なままの状態となっている。写真は取り込んで何とか処理出来たが、メールの配信が10のパソコンの住所録は古いままにしておいたので、土曜日のブログ配信案内ではエラー続出と思われる。仕方ないか。まあ明日朝トライしてみよう。昨日までの原稿は書き上げ写真も紛いなりには整理出来た。後は運試しかな?
まず、地元ガイドさんエリカさんの歴史認識からご紹介しよう。といってもとてもではないけれど、複雑過ぎて着いて行けない。何故ならば、この地域は常に流動的で周囲の敵からの攻撃に晒され続け、占領され続け、独立の時期が短いのだ。元々リボ原人が住んでいたという。11世紀から12世紀はイタリア人商人の力が強く、やむなく中央ヨーロッパのドイツ人たちは東に追いやられて、バルト三国へ入ってきた。13世紀にはドイツはドイツ十字軍騎士団の力を借りて、ハンザ同盟を作り勢力を増す。同時にキリスト教化させられた。14世紀にはタリンの町をドイツ人たちが造る。そしてバルト海沿岸の港はドイツ人のものとなり、これが長く続く。16世紀になると、ロシアが東から、そして南からはポーランドが進出する。プロシアもまた強くなる。こういった歴史的にはこの地はドイツ人たちの支配化に永く置かれた。スウェーデンもまた一時期侵攻するという複雑さ。18世紀に入るとバルト海の港が欲しいロシアのピョートル大帝。その後エテカリーナ2世の時代には、ロシアとポーランドの戦いが起きる。19世紀にはロシアの工場がリガに出来、バルト三国中3番目の大都市になる。1914年、第一次世界大戦により、ロシアとドイツが弱体化する。ロシア革命後、占領される。等々、まず侵略、占領の歴史の繰り返しだった。ソ連時代の産業といえば、麻、リネン、ローソク、蜂蜜、豚肉だった。今は独立して、港湾による海運業、蜂蜜、キノコ、白樺の合板、豚肉、鯰、鰻、豆、ジャガイモ等がメインの生産物、産業だ。
さて、本日はまずバウスカの「ルンダーレ宮殿」に向かう。パリのベルサイユ宮殿を模したというもの。確かにスケールはちょっと小さいが、それなりに豪華絢爛な宮殿だった。ロシアのエテカリーナ2世の持ち物だったという。まずは入り口から見てみよう。(写真:LU1)
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宮殿の全景だ。(写真:LU2)
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門も立派だ。(写真:LU3)
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内部の階段とシャンデリア。(写真:LU4)
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(写真:LU5)
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黄金の間は流石素晴らしい。木造に金箔を貼っている。(写真:LU6)
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(写真:LU7)
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(写真:LU14)
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黄金の間の子供を描いた彫刻だ。生き生きとしている。(写真:LU8)
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紋章だ。(写真:LU9)
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写真を撮っている私、鏡に映っている。(写真:LU11)
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ダンスホールもある。ここで着飾った男女が踊ったのだろう。(写真:LU12)
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陶磁器類が並んでいた。中国の景徳鎮に混じって、日本の有田焼も5つほどある。その他多数の偽物が並んでいるという。当時の人気の作品だ。(写真:LU13)
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ロシアのエテカリーネ2世の若い時と晩年の肖像画だ。(写真:LU15)
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(写真:LU16)
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立派な寝室とベッドがあった。(写真:LU17)
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寝室の窓から見えるのが庭園だ。これは凄い見事な眺めだ。(写真:LU18)
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食堂もある。(写真:LU19)
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実はこの建物、ロシア革命後には宮殿ではなくなり、病院、倉庫、学校、博物館と変遷しており、元々あったものは殆どない。復元されたものばかりなのだ。
昼食は宮殿内のレストランで食べた。野菜スープ。(写真:LU20)
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魚料理、白身のテラピアというものだ。結構美味しかった。(写真LU21)
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リガの町に戻る。旧市街はドイツ系の人たちが永く棲んでいたので、他の人種の人たちは新市街を建てた。5階建てか6階建ての所謂「アールヌーボー」と呼ばれるファザードの部分に多数の彫刻を用いた建築物を建てた。その中の一部をご紹介しよう。中心のドアからは車が出入りする。両側が人の出入り口。これが一つの典型的な様式の一つだ。(写真:V3)
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このドアの上の楕円形の窓は実は三つの部屋がそれぞれ用いている窓なのだ。(写真:V4)
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龍が飾ってある。(写真:V5)
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色合いといい、彫刻といい典型的なアールヌーボー様式の建物だ。(写真:V6)
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次に旧市内に行く。まずは大聖堂。(写真:V7)
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内部のステンドグラスには聖母マリア様のと、ドイツ十字軍騎士団のが並んでいた。(写真:V8)
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(写真:V9)
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枢機卿が座る椅子だ。(写真:V10)
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祭壇。(写真:V11)
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大きなパイプオルガンがあった。パイプの長さは最小が15mm、最長が10mだという。(写真:V12)
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外に出たら結婚式を終えたカップルがいた。寒そうにね。(写真:V13)
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でも心は温かく盛り上がっているのかな?
昔の建物で上層部を倉庫にしていた名残のリフトがあった。(写真:V14)
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スウェーデン門があった。スウェーデン統治下に城壁の部分を開けて造られたといがヴぁう。(写真:V15)
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「猫の家」と呼ばれている建物。上部に猫が二匹いる。(写真:V16)
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「三兄弟の家」と呼ばれている古い建物が三棟並んでいた。(写真:V17)
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ブレーメンの犬の像があった。ブレーメン市とリガ市は姉妹都市らしい。(写真:V18)
さあ、市庁舎前にやってきた。(写真:V19)
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これで新市街と旧市街の散策は終了。ダウガヴァ川が静かに流れている。ここから8kmでバルト海だ。(写真:V20)
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以上、バルト三国から勢古口順がお送りしました。