「九州、食の旅 その二」

「小倉、もり田」
家内の実家が北九州は小倉にある。両親も亡くなったし、誰も住んでいないので、年内に家を壊して更地にすることにして、その打合せを終えて、引き取るべき荷物を宅配便で出してから、いつも行く寿司屋「もり田」へとやって来た。今回は孫娘「栞」ちゃんも連れて行った。店には既に三人の先客があった。勿論リザーブしていたので(注:この店はリザーブなしでは絶対に入れない)私と娘夫婦、プラス孫娘で席に着いた。勿論「芋焼酎」を頼む。目の前の黒い板の上には「ワカメとキュウリ」が乗せられている。ワカメは酢醤油でキュウリは塩で食べる。まずは「銀杏」と「ホッキ貝」の炙り、刺身はここでも「あら」、次の「クジラのしっぽ」の部分は生姜と醤油で、更に「鯵」、「たこの柔らか煮」となる。そしてここから「握り」となる。「まぐろ」、「さわらの炙り」、「ふぐ」、「ひらまさ」、「剣先烏賊の太巻き」、「車海老の頭の炙り」、勿論「車海老」も、「うに」、「たらの白子」、「たいらぎの貝柱」、「はもの炙り」、「たらば蟹」、「あわび」、「穴子」、「たまご」、「ネギとろ」、「カイワレ巻き」で終わりでした。栞ちゃんにも小さな小さな握り8つを作ってくれた。これを孫娘は完食しました。娘の旦那の親戚が寿司屋をやっているので、度々行っているとのことだが、栞ちゃんもどうやら寿司好きのようだった。3人で代金は約44000円でしたが、何回食べても美味しい寿司でした。
以上、九州食の旅から帰ってきた勢古口がお送りしました。

「江戸の庶民の生活は楽?3」

「江戸は朝炊き」と前回垂オ上げたが、当時の庶民は、というよりも「江戸の華は火事」だったから、「火の始末」には非常に敏感になっていて、飯炊きは一度で行い、お櫃に残した飯を昼と夜に食べたようだ。だから深川辺りでは所謂「深川飯」といって「あさり」を煮込んだ汁をかけて食べたものが出来たようだ。これは「早く」「安く」「暖かく」といった具合で庶民に愛されていたらしい。「一汁一菜」の時代で、食事も簡素だった訳だから、「深川飯」はある意味ご馳走だったのかも知れない。

「ララポート豊洲の夕暮れ」
今や都心の観光スポットの一つにもなった「ララポート豊洲」。秋口から改装工事が行われていて、出店がかなり変更になっている。最近ではテレビの番組にも度々登場するこの施設だが、外の風景も中々に美しい。丁度「夕暮れ時」だった。目の前には「跳ね上げ橋」と「昔のクレーン」を利用したイルミネーション、そしてその向こうにはお台場に掛かる「レインボーブリッジ」が観えるというものだ。右手の「晴海地区」の高層ビル群も窓から見える光に浮かび上がり、これまた幻想的だ。そしてその先にはうっすらと「赤い夕焼け」が空を被っていた。

「手前勝手世界食物語、第277話」

「九州、食の旅 その一」
「武雄温泉、まねき鮨」
10月にも行ったが、佐賀県武雄温泉にある「まねき鮨」をまたまた訪れた。前回は客は私一人だったが、今回はご夫婦を設定している4人組と、友人同士3人組が来ていた。4人組は「ゴルフ」の帰り、3人組は「ャ?リエ試験合格記念」のようだった。二組ともシャンパンとワインを持込していた。さて、「いつものようにお任せで美味しいものを頼みます」とお願いする。まずは「牡蠣の燻製」、「ナマコの酢の物」、「あらの刺身」これは東京では超高級魚の「くえ」のこと、地元平戸で獲れたものだという。岩塩の板の上にスダチを絞り、そこにあらの刺身を軽く触れて食べる。歯応え助ェの刺身は確かに美味しい。写真はその「あらの頭」部分だ。目方は3.5kgあったというが、あらは捨てるところがなく、なんでも食べられるという。次が「あらの肝」これは塩で食べる。次が「しめ鯖」私が鯖好きなのでいつも必ず出してくれる。勿論玄界灘の鯖で生姜+ニンニク+刻みネギを中に挟んである。そしてまたまた「あらの胃袋とえら」の部分、これは珍味としかいいようがない。「貝柱」、「このわたのうずら卵かけ」、「蝦蛄」半身を刺身にして塩で、更に残りの半身は軽く炙ってレア状態で食べる。これも美味い。「鯵のたたき」は白胡麻+貝割れ+大葉を刻み、酢橘と塩で食べる。お願いをして前回も食べた「穴蝦蛄」の甘煮を出してもらう。次が「白子の昆布〆」を軽く炙ったもの。「焼き貝柱」の海苔巻き。「甘鯛」を身と皮とを合わせたまま一緒に油で揚げ、塩で食べた。実はこれが一番その日の食べ物で美味しかった。甘鯛がこんな風になるとは想像できなかった。九州産の「からすみ」これは自家製で色が赤く、まるで赤ワインに浸したかのような色合いで実に美味しかった。そしてまたまた「あら」の登場で「あらの皮」の素揚げ、塩で食べる。「磯巾着」の揚げ物。これも美味かった。いよいよ「握り」に入る。お米は佐賀産のものだそうだ。まずは「鯵」、酢橘と醤油で食べる。大分産「赤貝」、「ハマグリ」小さいけれど美味しい、「しめ鯖」+生姜の手巻き、「卵焼き」、「焼き穴子」、最後は「かんぴょう巻き」でした。隣の3人組はキロ14万円の国産「松茸」を食べていた。今年は松茸が高値だったそうです。私は「芋焼酎」を飲みながら満腹になったが、これでいくらだと思います?なんと「16000円」ですよ。博多から往復4200円の特急列車代を払っても来たいと思う私でした。書き忘れた。目の前にはつねに「ワカメ、生姜、乾燥エビ、カイワレ」が置かれていて自由に食べられました。

「夜明けの東京タワー」

朝、5時半の東京は豊洲。愛犬を連れての散歩の最中だった。西の空にはオレンジ色のライトアップされた古豪「東京タワー」、昭和33年に建設されてからもう50年余になる「東京のシンボル」だった。今はその座を「東京スカイツリー」に奪われた感があるが、それでも堂々とした姿を見せていた。周囲には高いビルが建ち並んだので、ちょっとその姿も背高のっぽとは言いにくくなったとはいえ、まだまだ頑張っていました。

2012年の映画のお話し
映画「人生の特等席」(丸の内ピカデリーにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年208作目)
「ベースボール」はアメリカの国技だ。プロのスカウトが老いて眼が見えなくなった。娘が助けに出るが、拒否。この父と娘を巡る物語だが、結論が分かっているだけに安心して観ていられる。

映画「ロックアウト」(丸の内ピカデリーにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年209作目)
未来の刑務所は宇宙にあった。そこへ米国大統領の娘が視察に訪れる。だが起こりようがなかった反乱が起こり人質となってしまった。そこで一人の犯罪者が救出に向かい。それなりに面白い映画でした。

映画「カラスの親指」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年210作目)
二人の詐去tがこの境遇に落とす原因になった詐居W団と対決し、遂に復讐劇にとなる。最期のどんでん返しが面白い。「カラス」とは黒を意味し犯罪者を、そして「親指」は指で唯一他の指に正面から向うことができる父親を意味している。

日経新聞11月30日夕刊「シネマ万華鏡」によれば、「007スカイフォール」が3つ星、「恋のロンドン狂想曲」が3つ星、「ファースト・ポジション」が3つ星、「ドリームハウス」が2つ星、「裏切りの戦場、葬られた誓い」が4つ星、「綱引いちゃった!」が2つ星、「カラスの親指」が2つ星でした。

「私の今年の映画の評価は?」
今年の★★★★★ 「ヘルプ」「わが母の記」「声をかくす人」
今年の★★★★  「ロボジー」「麒麟の翼」「ドラゴンタトゥーの女」「ポエトリー」「ピラミッド」「シャレード」         「PINA」「エル・ブリ」「マーガレット・サッチャー」「マリリン 7日間の恋」「アーティスト」「ジョン・カーター」「裏切りのサーカス」「ファミリー・ツリー」「星の旅人たち」「ミッドナイト・イン・パリ」「プレイ 獲物」「崖っぷちの男」「ブラック・ブレッド」「リンカーン弁護士」「ローマ法王の休日」「ダークナイト・ライジング」「あなたへ」「最強のふたり」「アウトレイジ・ビヨンド」「アルゴ」「黄金を抱いて翔べ」「人生の特等席」

「シノプスシ199」
「警視の偽装」(デボラ・クロンビー 著)講談社文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年317冊目)「警視」シリーズ第7弾
スコットランドヤードの警視キンケイドと恋人のノッティンガム警察の警部補ジェマが活躍するシリーズ。

「バーニングワイヤー」(ジェフリー・ディヴァー 著)文芸春秋刊 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年318冊目)「リンカーン・ライム」シリーズ
好きな作家の作品だ。470頁を越える作品だが、飽きない。素晴らしい着想力と展開力に脱帽。

銀座のクリスマスツリー

「J  REPORT 2012 12月第1週号」
「リタイアメント・ノート 4年6ヶ月目」、
「VOL。770 SINCE AUG.12th、1983」
「銀座にもクリスマスツリーが出現」
銀座通りの真珠の店に毎年恒例の「クリスマスツリー」が出現した。街行く人たちが携帯のカメラを向けている。あと1ヶ月もすれば「クリスマス」だ。慌ただしい年末に「都知事選」と「衆議院選」のダブル選挙がある。何か焦点を失った「都知事選」にはウンザリさせられる。「東京オリンピック」「新銀行東京」「築地市場移転」等々あることはあるのだろうが、都民にとってはどうでもいいことばかりだ。さて先週都知事選挙のポスター掲示板の色が違うと書いたら、友人から「色は各自治体が自由に選べる」という回答を頂いた。よく観てみるとそれぞれの「選挙管理委員会」毎に違っていることが分かった。それで納得でした。