「今週の映画と本」

「今週の映画と本」
「無名」(HTC有楽町にて)私的評価★★★★(今年32作目)
1931年の満州国建国から32年の上海事変を経ての上海での日本軍、蒋介石の国民軍、毛沢東の共産党軍の三つ巴のスパイ合戦を描く。果たして誰が見方で誰が敵か?内通者はいるのか?最後の最後まで分からない。

「再会、長江」(角川シネマ有楽町にて)私的評価★★★(今年33作目)
10年前日本人映画監督山内亮は長江を遡る旅をした。その後中国人の妻と中国に渡り住み、中国語にも堪能となった彼は再び長江を巡り以前会った人たちと再会し、長江の源流を探ろうとする。上海から南京、重慶、三峡ダム、シャングリラ等を経て海抜5000mのチベット自治区へと入る。そこで出会う人たちとの触れ合いが涙を誘う。ドキュメンタリー映画だ。中国の自然と美しさと少数民族が何とも言えない哀愁を誘う。

「鬼平犯科帳 血闘」(UC豊洲にて)私的評価★★★★(今年34作目)
長谷川平蔵は実在した武士である。将軍警護の番方に加役(兼務)として命ぜられたのが「火付盗賊改」で初代長官が平蔵だ。彼は軽犯罪者の更生の目的で佃島に寄せ場を造ったことでも知られている。ここまでは真実。これらを基にして作家の司馬遼太郎氏が書いた物語の一部の映画化だ。悪を知り悪を憎む平蔵の活躍を描く。

また、5月10日付け日経新聞夕刊「シネマ万華鏡」には、「人間の境界」「Ryuichi Sakamoto /Opus」「猿の惑星 キングダム」「ブレインウォッシュ/セックス・カメラ・パワー」「胸騒ぎ」「恋するプリテンダー」「ジョン・レノン/失われた終末」「鬼平犯科帳/血闘」「不死身」「ラヴァーズ」「またヴィンセントは襲われる」「蒲団」が紹介されていました。

「2024年の映画で私が良いと思ったのは」
★★★★★=「哀れなるものたち」「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」「コット、はじまりの夏」「オッペンハイマー」

★★★★=「枯れ葉」「ゴールデンカムイ」「ダム・マネー ウォール街を狙え!」「ブルックリンでオペラ」「パスト ライブス/再会」「人間の境界」「無名」「鬼平犯科帳/血闘」

「私の2023年に観た映画は98本、星5つは
★★★★★=「ドリーム・ホース」「SHE SAID その名を暴け」「生きる LIVING」「パリタクシー」「クロース」「ふたりのマエストロ」「JFK/新証言 知られざる陰謀」

「2024 観劇シリーズ」 2023年の歌舞伎観劇は12度でした。
寿初春大歌舞伎昼の部「常辰歳歌舞伎」と「荒川十太夫」「狐狸狐狸ばなし」を観劇。
一月大歌舞伎「平家女護嶋」(新橋演舞場にて)を観劇。
猿若祭二月大歌舞伎、昼の部を歌舞伎座にて観劇。「新版歌祭文」、「釣女」、「籠釣瓶花街酔醒」の3題目。
三月大歌舞伎、昼の部「菅原伝授手習鑑」、「傾城道成寺」、「小浜御殿綱豊卿」を観劇。
四月大歌舞伎、夜の部「於染久松色読販」、「神田祭」、「四季」を観劇。久々の玉三郎でした。(写真:K四月)
團菊祭五月大歌舞伎、昼の部「鴛鴦襖恋睦」「極付番隨長兵衛」「毛抜」を観劇。(写真:K五月)
六月大歌舞伎、昼の部を観劇予定。(写真:K六月)

「2024年旅暦」
1月に蕎麦の旅で東北と信州に行きました。
7月に釧路に長期滞在を、8月には家族全員で壱岐の島へ旅する予定。通院の予定があるために、旅行は難しいですね。
海外には2月にハワイに行きました。次のハワイは9月の予定です。

「2023 本の記憶シリーズ」  2022年の読書数は、185冊でした。
「うつ蝉」(辻堂 魁 著)祥伝社文庫 私的批評眼★★★★★(今年61作目)「風の市兵衛 弐」シリーズ第33話

「人身御供」(井川 香四郎 著)二見文庫 私的批評眼★★★(今年62作目)「ご隠居は福の神」シリーズ第13話

「すずめのお師匠」(氷月 葵 著)角川文庫 私的批評眼★★★(今年63作目)「身代わり与力捕物帖」シリーズ第1話