「手前勝手世界食物語、第196話?2」

「VINO VITA」
有楽町マリオンの向かい側、映画館有楽座の入っているビルの地下にあるイタリアンレストランが「ビノビータ」だ。以前はかなり行った事があったが最近は殆ど行かなかった。偶然足が痛いので歩きたくなく、久し振りに入ったら、バイキング形式になっていた、且つ飲み放題1000円だったので、イタリア料理の前菜食べ放題とピザかパスタの1種類コース@1980円+飲み放題@1000円を頼んだ。料理はそれなりに野菜中心でヘルシーだから嬉しい。肉はないが、チーズたっぷりのもあり、満足だ。これを満腹食べてからピザが出てきたので食べ過ぎてしまった。昼は前菜とパスタ類食べ放題で@980円となっていた。昔はランチ食べ放題で@1000円だったのが値上げされて@1500円になったので行くのを止めてしまった。やはり客寄せには安い料理を提供しないと駄目な時勢なのだろうか。
以上、東京から勢古口がお送りしました。

「手前勝手世界食物語、第196話」

「素敵庵、続き」
またまた「素敵庵」に行った。先日行った時は大してお客は居なかったが、今回はかなりの込み合い状態だった。意外にリーズナブルだし、味もまあまあだから客もその辺は抜け目ない。今回は「アイスバイン」を頼んだ。豚肉を野菜と共に煮込んだものだ。ボリュームもあるし、味は野菜と肉との単純な味に塩、胡椒だけだから極々普通の家庭料理なのだろう。もう10年も前になろうか、銀座5丁目か6丁目にあった?(今もあるかどうかは分からないが)「ケテル」という店があり、ここでよく食べたことがあった。ドイツ料理と言うとイギリス料理と双璧で余り美味しいというイメージは湧かないが、アイスバインは美味しかった。

「レンブラント展」

17世紀のオランダの画家「レンブラント」の展覧会が「国立西洋美術館」で開かれている。知らなかったが、彼の作品には実は「版画」が沢山あったことだった。「自画像」などの絵画もあったが、驚いたことに版画の数の多さには改めて感心させられた。それも彼は「銅版」に自ら彫りこんで版画を作っているのだという。「光の探求、闇の誘惑、版画と絵画、天才が極めた明暗阜サ」と副題に書いてあった。版画は白黒の色彩で、黒っぽさが強調された絵だった。同じ版から何度も黒色を変えて擦っている物もあった。画題はやはり宗教的なものが殆どだ。版画が日本の浮世絵のような色遣いをしておらず、黒と白だけだから非常に暗く感じるものばかりだった。私にはなんとも納得出来ない絵でした。

「健気な桜の花」

上は満開の桜なのだが、根本付近に健気に小さな芽を出し花を付けている桜があった。何か微笑ましい光景だ。皆、桜を見上げているが、下でも頑張っている花があることを忘れてはならない。

映画「ワイルド バンチ」(みゆき座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年55作目)
「野生の仲間たち」という意味らしいが、20世紀に入ってのテキサスとメキシコでのお話し。鉄道の駅の金庫を襲ったワイルドバンチたちは罠だったことを知る。そこでメキシコの軍閥の依頼で合衆国陸軍の武器を運ぶ鉄道を襲うことにした。まんまと鉄道に積んであった武器を奪った彼らを米陸軍、賞金稼ぎ、そしてメキシコの軍閥らが次々と襲う。果たして最後はどうなるのか?

映画「SOMEWHERE」(ヒューマントラストシネマ有楽町にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★(今年56作目)
映画スターの父親と11歳の娘のお話しなのだが、どうも母親とは離婚したか別居中なのかよく分からない。そんな父親は女性関係が非常にお盛ん。娘とミラノに仕事上の旅行をしたりと仲の良い父と娘なのだが、この映画が言いたいのが何なのか全く分からなかった。娘役はダコタ・ファニングの妹エル・ファニングだったが、スタイルの良いだけで姉のような演技は出来なかった。

映画「津軽百年食堂」(有楽町スバル座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年57作目)
明治42年創業の弘前にある名物津軽そばの店「大森食堂」のお話し。4代目となる息子は東京である意味フリーターのような生活。偶然知り合った女性は同じ郷里の写真館を娘で写真家の助手だった。息子の父親3代目が交通事故で骨折、祖母から頼まれて息子は帰京し食堂を再開する。果たして100年の味を守れるのか?ちょっと話しが上手過ぎるのが玉に瑕か。

日経新聞4月15日夕刊の「シネマ万華鏡」の評価によれば、「メアリー&マックス」が4つ星、「木漏れ日の家で」が4つ星、「ガリバー旅行記」が3つ星、「エンジェル・ウォーズ」が3つ星、「キラー・インサイド・ミー」が3つ星、「孫文の義士団」が4つ星、「ダンシング・チャップリン」が4つ星でした。

「シノプスシ120」(読書シリーズ120)
本「幻の声」(宇江佐真理著、文春文庫) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年84冊目)
本「紫紺のつばめ」(宇江佐真理著、文春文庫) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年85冊目)
本「さらば深川」(宇江佐真理著、文春文庫) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年86冊目)
本「さんだらぼっち」(宇江佐真理著、文春文庫) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年87冊目)
本「黒く塗れ」(宇江佐真理著、文春文庫) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年88冊目)
本「君を乗せる舟」(宇江佐真理著、文春文庫) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年89冊目)
本「雨を見たか」(宇江佐真理著、文春文庫) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年90冊目)
「髪結い伊三次捕物余話」シリーズ。廻り髪結いである「伊三次」は八丁堀の同心「不破友之進」の手先も兼ねていた。廻り髪結いとは出張床屋のこと。そして深川芸者の「文吉」こと「お文」は伊三次の恋人。彼らを中心にして事件は起こる。一度は喧嘩別れした二人だったが、漸く元の鞘に戻り、結婚もし息子も授かる。読んでいて泣けてくるような人情話しばかりだ。過去にテレビ映画にもなったというが、納得の話しばかりだ。読むのが楽しい本でした。

「パンダ舎」

「J REPORT 2011 4月第4週号」「リタイアメント・ノート 2年10ヶ月目」 「VOL.676 SINCE AUG. 12th、1983」
「上野のパンダ」
花見のついでに「上野動物園」に立ち寄ってみた。平日であるが、子供連れの大群衆が入場券を求める長い列を作っていた。私は身障者手帳を見せてそのまま入場したが、入口すぐのところの「パンダ舎」の前には更なる長い長い行列があった。最後尾は百メートルも後だという。係りの女性に聞いて見たら「今、現在の列で2時間待ちだ」と言っていた。とても並ぶ気にはならず、近くをぶらつく。象が2頭、ゆったりと日向ぼっこしていた。やはり象は人気が高い。隣は猿の檻だ。園内の大きな木にネットが巻かれていてその木には「日本リス」が走り回っていた。さて、パンダだが、物凄い人気だ。
「本と私」
私が本と向き合うようになったのは確か小学校3年生の時だったと思う。それまで学校の教科書以外の本は読まなかった。それが3年生の時に病気をして学校を休んでいた。やることもなく過ごしていたら、母が漫画の本を買ってきてくれた。それが本との出会いだった。本、といってもその時は漫画だったが、それがきっかけとなって、それから学校の図書館の本を読み漁るようになった。卒業するまでには大半の本を読んでしまった。以前にも書いたことがあったが、中学入試試験の面接で「栄光学園」の「グスタフ・フォス」校長先生にヒットラーの「我が闘争」を読んだ話しをしたことがあった。先生はドイツ人だった。勿論中学は合格した。しかし進学したのは慶應の普通部だった。大学時代に何度も何度も読んだのは「今東光」氏の「悪太郎」だった。本が擦り切れる位読んだ。若い男女の切ない恋愛に感動したものだった。この本は本当に簡単に読めるので、「読書の助走」みたいなもので、これを読み終えると次々と新しい本に挑むことが出来るのだった。だからこの本は読書をするためのスタートラインみたいなのだったのだ。社会人になってからは先輩の影響もあり、日本の歴史関連の本を読み漁った時期が合った。司馬遼太郎ら歴史小説家の本は殆ど読んだ。本は自分が経験していない異次元の世界に浸らせてくれる。

「手前勝手世界食物語、第195話?」

「すきやばし 次郎 日本橋店」
日本橋高島屋本館4階にあの有名な「鮨処 すきやばし 次郎」日本橋店があるのをご存知だろうか?本店は数寄屋橋交差点近く、東映の並びにある教会の建物、確か塚本総業のビルの地下にある。一度以前訪れたが当然蘭?オていなかったので断られた。さて、高島屋の店に行ってみた。メニューは数種類の3150円から5250円までの定食みたいだったので、奮発して一番高い「彩(にぎわい)」@5250円を注文してみた。出て来たのは「中トロ」「鯛」「赤身鮪」「車海老」「鯵」「赤貝」「こはだ」「うに」「いくら」「穴子」「玉子焼き」だった。日本人は皆寿司が好きだ。私も例外に漏れず寿司は大好物だ。北からいくと、札幌の「ひょうたん寿司」、本塩釜の「すし哲」、東京東上野の「百万石」、大阪新地の「福美鮨」、小倉の「もり田」、博多の「河庄」、嬉野温泉の「まねき鮨」、ニューヨークの「すし安田」等々馴染みの店は多い。だから期待していたのだが、残念ながら何の感動もなかった。確かによいネタを使ってはいるのだろうが、余りにも平凡で特に不味いとは思わなかったが、決して美味いとも思わなかった。極々標準的な味で値段から考えると納得出来なかった。カウンターでお好みを注文すればまた違うのかも知れないが、基本的にはメミューにあるものを注文したのだから、それなりのものを出すべきではないのだろうか?5000円程度の安い?値段で美味しいものが食べられると思っているのか、と叱られてしまいそうな雰囲気でした。やはり庶民的な値段と味ではない店でした。まあ美味しい鮨を食べようと思ったら、最低でも1万円は払わないと駄目なのだろう。5000円では駄目でした。がっかり。
以上、桜が満開となっている東京から勢古口がお送りしました。

「手前勝手世界食物語、第195話?2」

「土合(つちあい)やぶ」
昨年7月の友人の通夜以来の訪問だった。JR南浦和駅からタクシーで800円、住宅街にありひっそりとした店は普通の民家だ。2度目だったが、友人の浦和高校卒の同級生が経営しているという店が「土合 やぶ」という超有名な蕎麦屋さんである。友人が福島県喜多方の酒蔵から買い求めてきた日本酒大吟醸を持ち込み飲んだ。「あて」はお店にお任せとした。「刺身こんにゃく」「蕎麦掻き」「合鴨照り焼」「玉子出汁巻き」「季節の野菜天麩羅」「鯨のベーコン」等が次々と出てきた。天麩羅には友人が自分の畑で採った「ふきのとう」も追加で揚げてもらった。それぞれがそれぞれに味合いがあり、びっくりする位の味だった。流石、「土合 やぶ」。最後に勿論「お蕎麦」だが、「細い蕎麦」を食べさせてもらった。納得の味だ。「刺身こんにゃく」のこんにゃくはねっとりとした舌触りに絡みつくような感触が嬉しい。「蕎麦掻き」は出汁の中に浮かぶ姿がこんもり里芋のような形で蕎麦本来の味を醸し出してくれた。「合鴨照り焼」は焼鳥とはちょっと違ってやはりお蕎麦屋さんの合鴨なのでこれまた嬉しい味だ。「玉子出汁巻き」はャtトに柔らかく仕上がっていてお酒にぴったりあう。「野菜天麩羅」は文句なし。最後の「鯨のベーコン」は小学校の給食にも良く出てきていたが、それとは全く違う柔らかさと辛子と醤油で格上の品になっていた。何か江戸時代にタイムトリップしたような雰囲気で初春の宵を楽しみました。友人が娘さんを呼び寄せた。娘さんは仕事帰りだったが、「やぶパスタ」という冷たい蕎麦の上に野菜サラダがかかっているこの店の名物を食べられた。中々現代的独創的イタリアン風パスタ蕎麦でした。「土合 やぶ」(さいたま市白幡2?18?21 TEL048?862?1602)
店から「全国新そば会」という小冊子を貰ってきた。全国の96店が加盟している、所謂お蕎麦の名店なのだろう。私が行った事がある店と言うと、北から釧路「竹老園」、弘前「高砂」、東京は神田「やぶそば」、「まつや」、虎ノ門「砂場」、銀座「田中屋」、日本橋「利久庵」、荻窪「本むら庵」、さいたま「土合やぶ」、大阪新地「喜庵」、出雲「荒木屋」の11店舗だった。まあ蕎麦通と言う訳ではないので仕方がないがこんなもんだろう。

「手前勝手世界食物語、第195話」

「素敵庵」
偶然とはこういうものなのだろうか?いつも行く「銀座インズ1」地下の鹿児島黒豚シャブシャブの店「1,2,3」に行ったら、「禁煙席は満席で喫煙席しかない」といつもいる古手の女性に言われたので、「隣の人、煙草吸っている?」と聞くと「はい」とのことで仕方なく諦めて店を出た。考えた末、隣の「ステーキハウス」に入った。半年ほど前に出来た店で一度行こうかと思っていた店だった。店でパンフレットを見せてもらったら「鹿児島本店」と書いてあったので店の人に「ここは鹿児島バヤリだね。1,2,3も鹿児島だし」と言ったら「同じ経営の店です」とのこと。更に「この先の天麩羅屋もそうです」と言われた。そういえば昔は餃子屋があったところが新しく天麩羅屋になっていたのを観てきたばかりだった。すると鹿児島本店のこれらのチェーン店は「インズ1」の地下に3店舗進出している訳だ。凄い。この店は「鹿児島産黒毛和牛」が売りだ。今回のメインは「スペアリブ」とした。大きなスペアリブを店のカウンターの後のグリルで、客の目の前で焼き上げる。バーベキューメ[スは少し甘くねっとりしたが、骨に付いた胸肉は手でむしゃぶりついて食べるのがベストだ。久し振りにスペアリブを食べ満腹になった。「トニー・ローマ」がスペアリブで有名で世界中(勿論東京にも)にあるが、この「素敵庵」のリブ肉も実に美味しいしボリューミーでこれから「リピーター」になりそうな店でした。(銀座インズ1B1 03?3535?1166)

映画

「ゴッド・ファーザー」(日比谷みゆき座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年52作目)
過去に何回も観た作品だったが、やはり素晴らしかった。公開初日ということもあったが、劇場はほぼ満席。1972年制作だが、今見ても全く遜色がない。マーロン・ブランド扮する暗黒街の大物「ドン・カルレオーネ」の貫ろく、次男マイケル役の「アル・パチーノ」が実に若い。ファミリーを守るという非情さに徹した生き方の中に男女の考え方の差が随所にみえる。幸せとは何なのか?本当に面白かった。

映画「イリュージニスト」(TOHOシネマ六本木ヒルズにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年53作目)
英仏合作のアニメだ。淡い色合いの美しい画面。物語は手品師のフランス人男性がイギリスに渡り、芸を見せながら旅をするというもの。ロンドンからスコットランドを訪れ、そこで知り合った娘が彼と一緒に旅をすることになり、娘はやがて若い男性と知り合い恋に落ちるといったストーリーだ。絵のタッチも柔らかく、イギリスの地方の景色や町をャtトに描いていた。美しい心温まる映画だった。

映画「高校デビュー」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年54作目)
少女マンガの映画化なのだろうか?劇場には若い女の子たちが沢山来ていた。中学時代、ャtトボールのエースとして活躍した「はるな」が高校へ進学した。新しいボーイフレンドを見つけたいとャtトボールを止めて全力を尽くすのだが、見つからない。コーチがいないからだと気が付き、一人の上級生の男性にコーチをお願いするというもの。結局、コーチに惚れてはいけないという禁句を犯すことになってしまうのだが。青春ドラマでした。

日経新聞4月8日夕刊の「シネマ万華鏡」の評価によれば、「悲しみのミルク」が4つ星、「引き裂かれた女」が4つ星、「ザ・ライト」が3つ星、「ナンネル・モーツワルト」が3つ星、「ミス・ギャングスター」が3つ星、「航行デビュー」が3つ星、「ほしのふるまち」が3つ星でした。

「シノプスシ119」(読書シリーズ119)
本「巨人たちの落日」上、中、下(ケン・フレット著、ャtトバンク文庫) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年79,80,81冊目)
「大聖堂」の著者「ケン・フォレット」の作品だ。読み始めたら止まらない本。第一次大戦直前のイギリスから始まる物語。ウェールズの炭鉱町とそこに暮す炭鉱夫や労働組合幹部の家族、そしてその炭鉱の土地を所有する伯爵家族、更にロシアからアメリカに渡ろうとして騙されてウェールズに来てしまったロシア人の若者、ドイツの外交官で伯爵の妹と恋に落ちた人物らが戦争に否応なく巻き込まれていく。やがてアメリカの参戦となる。

本「トギオ」(太朗想史郎著、宝島社文庫) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★(今年82冊目)
なんだか分からない本だった。近未来なのか、不思議な世界に住む人たち。主人公は虐められっ子だったが、ある日一人の子供を拾う。捨てられていた子供だった。彼に「白」という名前をつけて養うのだが、村人からは村八分にされる。やがて已む無く殺人を犯して村を逃げ出す。進んだ文明があるのだが、人々の生き方は終戦直後のような状態だし、やたらと殺人が起こる世界なのだ。不可思議な本でした。未だに何を言いたいのか分からなかった。

本「おはぐろとんぼ」(宇江佐真理著、実業之日本文庫) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年83冊目)
江戸の下町を題材にして、そこにある「掘割」に因んだ短編物語集。人情噺が心地良い。

追伸:東京都内の桜が満開と聞き、早速上野の山へ出掛けてみた。例年より人出は少なかったが、酔っ払いもおらず、家族連れが静かに弁当を食べている位で大人しい桜見物の姿が見られた。流石、満開の桜はいい眺めだった。

フェルメール展

「J REPORT 2011 4月第3週号」 「リタイアメント・ノート 2年10ヶ月目」 「VOL.675 SINCE AUG. 12th、1983」
「フェルメール展」
渋谷の「BUNKAMURAザ・ミュージアム」で公開中の「フェルメール展」に行って来た。身体障害者手帳を見せて割引800円で入館したが、閉館直前だったので比較的空いていたから助かったが、とても短い一時間だった。フェルメールの絵は一点だけだったが、珍しい男性を描いたものだ。題して「地理学者」、地理学者が地図を描いているのをフェルメール独特の光の魔術でガラス窓から差し込む日差しで光の濃淡、光沢が実に見事に描かれていた。フェルメールはご存知の通りオランダの画家だが、生涯に描いた絵は30数点のため非常に貴重なものなのだが、偶然とは面白いもので先日、さいたまの「土合やぶ」で一緒に食事をした大阪時代からの友人から来年5月にオランダへの旅行を誘われた。植木の見本市があるらしいので行こうとのお誘いだ。私はいつかオランダでフェルメールの絵を観たいと思っていたので勿論大賛成だ。来年が楽しみだ。オランダの後、スイスのジュネーブに行くという。これまた楽しみだ。
「変化と復活」
新年度に入った。色々と「変化」が出ている。まず4月2日土曜日から東京は銀座の「中央通り」、通称「銀座通り」に「歩行者天国」が「復活」した。それから大震災の呼び名だが、遂にNHKも他のマスコミに合わせてこれまでの「東北関東大震災」から「東日本大震災」に変えた。銀座5丁目、晴海通りに面してあった「花畑牧場」の喫茶コーナーがなくなった。更にデパート等の「営業時間」がほぼ通常通りに復帰しつつあり、午後8時、8時半、9時までの3本立てとなった。「計画停電」や「原発事故」の先行きは不透明だが、実社会は少しづつ元通りになりつつあるし、皆がなろうとしていると感じる。相変わらず「照明」は「節電」のため暗いがこれは仕方ない。我が家もなるべく電灯をつけない生活をしている。
「逆鎖国」
江戸時代、日本はと言うより江戸幕府は海外に対して「鎖国」をしていた。それは長崎と一部琉球を通じて、朝鮮や清国、オランダらとの限られた通商のみに制限し、日本人の海外渡航を認めていなかった。今、21世紀の日本を「海外からの逆鎖国」が襲っている。日本からの食料品の輸入禁止、輸出製品の検査強化、そして日本人に対する差別が起こっている。これが21世紀の先進国の態度なのだろうか?いち早く動き出したのはヨーロッパだった。無知で無慈悲で理不尽な差別が日本を覆っている。それも本来ならば西側同盟国であるべきヨーロッパの自由主義国で起きているのだ。海外旅行中の日本人の傍には寄らないという差別、こんなことが許されていいのか?福島県で起きていることが日本全体を被い尽くしていると思われているのを政府はどうして海外に適切な情報提供が出来ないのだろうか?こういう「逆鎖国」がインターネットで情報が全世界を即時に廻る時代になぜ許されるのか?本当に今の政府には呆れてしまう。恐らくこれから数年は海外からの旅行客も殆ど来ないだろう。また日本人の海外旅行も恐らく受け入れられなくなってしまうのだろう。貿易も恐らく閉ざされることになるだろう。日本はこれによってかなりの後退停滞を余儀なくされてしまうだろう。本当に危惧する。国連は何を?日本政府は何をしてくれるのだろうか?一方で日本を救おうという心優しい動きもあるし、応援してくれる人々もいるのだが、一部の心無い人たち、外国企業、外国政府によって日本への逆鎖国は益々続く。まさにこれは世界的な「風評被害」ではないだろうか?