「パンダ舎」

「J REPORT 2011 4月第4週号」「リタイアメント・ノート 2年10ヶ月目」 「VOL.676 SINCE AUG. 12th、1983」
「上野のパンダ」
花見のついでに「上野動物園」に立ち寄ってみた。平日であるが、子供連れの大群衆が入場券を求める長い列を作っていた。私は身障者手帳を見せてそのまま入場したが、入口すぐのところの「パンダ舎」の前には更なる長い長い行列があった。最後尾は百メートルも後だという。係りの女性に聞いて見たら「今、現在の列で2時間待ちだ」と言っていた。とても並ぶ気にはならず、近くをぶらつく。象が2頭、ゆったりと日向ぼっこしていた。やはり象は人気が高い。隣は猿の檻だ。園内の大きな木にネットが巻かれていてその木には「日本リス」が走り回っていた。さて、パンダだが、物凄い人気だ。
「本と私」
私が本と向き合うようになったのは確か小学校3年生の時だったと思う。それまで学校の教科書以外の本は読まなかった。それが3年生の時に病気をして学校を休んでいた。やることもなく過ごしていたら、母が漫画の本を買ってきてくれた。それが本との出会いだった。本、といってもその時は漫画だったが、それがきっかけとなって、それから学校の図書館の本を読み漁るようになった。卒業するまでには大半の本を読んでしまった。以前にも書いたことがあったが、中学入試試験の面接で「栄光学園」の「グスタフ・フォス」校長先生にヒットラーの「我が闘争」を読んだ話しをしたことがあった。先生はドイツ人だった。勿論中学は合格した。しかし進学したのは慶應の普通部だった。大学時代に何度も何度も読んだのは「今東光」氏の「悪太郎」だった。本が擦り切れる位読んだ。若い男女の切ない恋愛に感動したものだった。この本は本当に簡単に読めるので、「読書の助走」みたいなもので、これを読み終えると次々と新しい本に挑むことが出来るのだった。だからこの本は読書をするためのスタートラインみたいなのだったのだ。社会人になってからは先輩の影響もあり、日本の歴史関連の本を読み漁った時期が合った。司馬遼太郎ら歴史小説家の本は殆ど読んだ。本は自分が経験していない異次元の世界に浸らせてくれる。

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