フェルメール展

「J REPORT 2011 4月第3週号」 「リタイアメント・ノート 2年10ヶ月目」 「VOL.675 SINCE AUG. 12th、1983」
「フェルメール展」
渋谷の「BUNKAMURAザ・ミュージアム」で公開中の「フェルメール展」に行って来た。身体障害者手帳を見せて割引800円で入館したが、閉館直前だったので比較的空いていたから助かったが、とても短い一時間だった。フェルメールの絵は一点だけだったが、珍しい男性を描いたものだ。題して「地理学者」、地理学者が地図を描いているのをフェルメール独特の光の魔術でガラス窓から差し込む日差しで光の濃淡、光沢が実に見事に描かれていた。フェルメールはご存知の通りオランダの画家だが、生涯に描いた絵は30数点のため非常に貴重なものなのだが、偶然とは面白いもので先日、さいたまの「土合やぶ」で一緒に食事をした大阪時代からの友人から来年5月にオランダへの旅行を誘われた。植木の見本市があるらしいので行こうとのお誘いだ。私はいつかオランダでフェルメールの絵を観たいと思っていたので勿論大賛成だ。来年が楽しみだ。オランダの後、スイスのジュネーブに行くという。これまた楽しみだ。
「変化と復活」
新年度に入った。色々と「変化」が出ている。まず4月2日土曜日から東京は銀座の「中央通り」、通称「銀座通り」に「歩行者天国」が「復活」した。それから大震災の呼び名だが、遂にNHKも他のマスコミに合わせてこれまでの「東北関東大震災」から「東日本大震災」に変えた。銀座5丁目、晴海通りに面してあった「花畑牧場」の喫茶コーナーがなくなった。更にデパート等の「営業時間」がほぼ通常通りに復帰しつつあり、午後8時、8時半、9時までの3本立てとなった。「計画停電」や「原発事故」の先行きは不透明だが、実社会は少しづつ元通りになりつつあるし、皆がなろうとしていると感じる。相変わらず「照明」は「節電」のため暗いがこれは仕方ない。我が家もなるべく電灯をつけない生活をしている。
「逆鎖国」
江戸時代、日本はと言うより江戸幕府は海外に対して「鎖国」をしていた。それは長崎と一部琉球を通じて、朝鮮や清国、オランダらとの限られた通商のみに制限し、日本人の海外渡航を認めていなかった。今、21世紀の日本を「海外からの逆鎖国」が襲っている。日本からの食料品の輸入禁止、輸出製品の検査強化、そして日本人に対する差別が起こっている。これが21世紀の先進国の態度なのだろうか?いち早く動き出したのはヨーロッパだった。無知で無慈悲で理不尽な差別が日本を覆っている。それも本来ならば西側同盟国であるべきヨーロッパの自由主義国で起きているのだ。海外旅行中の日本人の傍には寄らないという差別、こんなことが許されていいのか?福島県で起きていることが日本全体を被い尽くしていると思われているのを政府はどうして海外に適切な情報提供が出来ないのだろうか?こういう「逆鎖国」がインターネットで情報が全世界を即時に廻る時代になぜ許されるのか?本当に今の政府には呆れてしまう。恐らくこれから数年は海外からの旅行客も殆ど来ないだろう。また日本人の海外旅行も恐らく受け入れられなくなってしまうのだろう。貿易も恐らく閉ざされることになるだろう。日本はこれによってかなりの後退停滞を余儀なくされてしまうだろう。本当に危惧する。国連は何を?日本政府は何をしてくれるのだろうか?一方で日本を救おうという心優しい動きもあるし、応援してくれる人々もいるのだが、一部の心無い人たち、外国企業、外国政府によって日本への逆鎖国は益々続く。まさにこれは世界的な「風評被害」ではないだろうか?

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