映画

「ゴッド・ファーザー」(日比谷みゆき座にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年52作目)
過去に何回も観た作品だったが、やはり素晴らしかった。公開初日ということもあったが、劇場はほぼ満席。1972年制作だが、今見ても全く遜色がない。マーロン・ブランド扮する暗黒街の大物「ドン・カルレオーネ」の貫ろく、次男マイケル役の「アル・パチーノ」が実に若い。ファミリーを守るという非情さに徹した生き方の中に男女の考え方の差が随所にみえる。幸せとは何なのか?本当に面白かった。

映画「イリュージニスト」(TOHOシネマ六本木ヒルズにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年53作目)
英仏合作のアニメだ。淡い色合いの美しい画面。物語は手品師のフランス人男性がイギリスに渡り、芸を見せながら旅をするというもの。ロンドンからスコットランドを訪れ、そこで知り合った娘が彼と一緒に旅をすることになり、娘はやがて若い男性と知り合い恋に落ちるといったストーリーだ。絵のタッチも柔らかく、イギリスの地方の景色や町をャtトに描いていた。美しい心温まる映画だった。

映画「高校デビュー」(ユナイテッドシネマ豊洲にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年54作目)
少女マンガの映画化なのだろうか?劇場には若い女の子たちが沢山来ていた。中学時代、ャtトボールのエースとして活躍した「はるな」が高校へ進学した。新しいボーイフレンドを見つけたいとャtトボールを止めて全力を尽くすのだが、見つからない。コーチがいないからだと気が付き、一人の上級生の男性にコーチをお願いするというもの。結局、コーチに惚れてはいけないという禁句を犯すことになってしまうのだが。青春ドラマでした。

日経新聞4月8日夕刊の「シネマ万華鏡」の評価によれば、「悲しみのミルク」が4つ星、「引き裂かれた女」が4つ星、「ザ・ライト」が3つ星、「ナンネル・モーツワルト」が3つ星、「ミス・ギャングスター」が3つ星、「航行デビュー」が3つ星、「ほしのふるまち」が3つ星でした。

「シノプスシ119」(読書シリーズ119)
本「巨人たちの落日」上、中、下(ケン・フレット著、ャtトバンク文庫) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年79,80,81冊目)
「大聖堂」の著者「ケン・フォレット」の作品だ。読み始めたら止まらない本。第一次大戦直前のイギリスから始まる物語。ウェールズの炭鉱町とそこに暮す炭鉱夫や労働組合幹部の家族、そしてその炭鉱の土地を所有する伯爵家族、更にロシアからアメリカに渡ろうとして騙されてウェールズに来てしまったロシア人の若者、ドイツの外交官で伯爵の妹と恋に落ちた人物らが戦争に否応なく巻き込まれていく。やがてアメリカの参戦となる。

本「トギオ」(太朗想史郎著、宝島社文庫) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★(今年82冊目)
なんだか分からない本だった。近未来なのか、不思議な世界に住む人たち。主人公は虐められっ子だったが、ある日一人の子供を拾う。捨てられていた子供だった。彼に「白」という名前をつけて養うのだが、村人からは村八分にされる。やがて已む無く殺人を犯して村を逃げ出す。進んだ文明があるのだが、人々の生き方は終戦直後のような状態だし、やたらと殺人が起こる世界なのだ。不可思議な本でした。未だに何を言いたいのか分からなかった。

本「おはぐろとんぼ」(宇江佐真理著、実業之日本文庫) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年83冊目)
江戸の下町を題材にして、そこにある「掘割」に因んだ短編物語集。人情噺が心地良い。

追伸:東京都内の桜が満開と聞き、早速上野の山へ出掛けてみた。例年より人出は少なかったが、酔っ払いもおらず、家族連れが静かに弁当を食べている位で大人しい桜見物の姿が見られた。流石、満開の桜はいい眺めだった。

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