「J REPORT 2024 9月第3週号」
「リタイアメント・ノート 15年2ヶ月目」
「VOL.1382 SINCE AUG.12th、1983」
「走るな! 転ぶな! 風邪引くな!」が老人には大切らしいです。75歳後期高齢者の㔟古口より、
追加して「癌になるな」もね。
「人生は旅の如く第21回目、2012年第3話、12月のベトナム・カンボジアにて」
森の奥深くに突如現れたカンボジアの遺跡群。雨季には半分が湖と化してしまう地域だが、誰にも見つからず緑の木々に埋もれていた遺跡には驚き以外に言葉がなかった。女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが森から姿を現すかの如く神秘な世界だった。森、湖、遺跡が整然と並んでいる。象同士の戦いの模様を描いた彫刻が立ち並ぶ。多くの観光客が訪れていた。
またベトナムは共産主義政党が支配する別世界だった。ベトナム戦争当時の地下壕が張り巡らされ、米軍に対するベトコンの抵抗の強さが分かるというものだった。一方でトンキン湾のような美しい景色があることにも驚く。
バスの隣を犬を沢山乗せた二輪車が走る。聞くと食用犬だという。東南アジアには未だに犬を食べる食文化が存在していた。実は私は当時大学生でアルバイトで米軍厚木基地に行ったことがあった。そこはベトナムへの最前線の基地だった。一番びっくりしたのが基地内の道路は舗装されていないのだが、土埃りが上がらないように軽油を巻いていたのだった。燃料を道路に撒くという米軍の発想自体が私には全く理解できなかった。それほどの物量をもってしてもアメリカは勝てなかった。当時世界最強と言われていた米軍でも勝てなかったのは何故なのか?おそらく米軍内部では厭戦気分が蔓延していたのだろう。