「再びのトルコの旅、後半」「カッパドキア」

「カッパドキア」
第5日目(1月25日、土曜日)
トルコで最も有名な観光地がここ「カッパドキア」だろう。周辺の火山灰が堆積したところに風と雨水によって浸食された結果、円錐状の奇妙なキノコのような石が出来たという。奇岩奇石の数々が観光客の目を楽しませる。だが、これらの岩たちもやはり浸食の進展から来年までには落下してしまい、見られなくなるものもあるという。年々日々姿を変えるカッパドキアだった。最近もバルーン墜落の事故もあったようで、お勧めできないとのことだった。私は前回訪問時にバルーン体験はしているからいいが、問題ないがちょっと残念な人たちもおられただろう。朝一番に地元の羊飼いの一家を訪れた。彼らの住まいは円錐状の岩の中をくり抜いたものだ。そこでの主な収入は奥さんが織る絨毯を売ることだとか。それで月収5万円程度で一家5人が生活できるのは田舎の物価の安さだろうか?羊飼いの夫は何をしているのだろうか?買い物ツアーに拉致され「トルコ石」「トルコ絨毯」「カシミヤ、パシュミナ」の店を訪れた。いつもは土産など買わない私だが、今回は自分へのご褒美で「絹のトルコ絨毯のタペストリー」と叔母への土産として「パシュミナに手刺繍のショール」を買い求めた。使い過ぎたかな?さて主なビュースポットから写真を撮りまくり、夕方早目にホテルに戻れた。疲れた。旅も中盤を過ぎ疲れが出始めて来た。気温は徐々に寒くなり雨も降りだして来た。周囲には雪の山々が見え、やはり冬なのだと実感させられた。ツアーの仲間たち7人も親密になり、わいわいがやがやと実に楽しい旅が過ごせている。人数が少ないので、例えばトイレ休憩でもすぐに出発出来るし、何事にも素早く対応でき、時間が節約され、ありがたいことだ。

「レトロな銀座線」

「J  REPORT 2014 1月第4週号」
「リタイアメント・ノート 5年7ヶ月目」、
「VOL。830 SINCE AUG.12th、1983」
「レトロな銀座線」」
昨年8月に愛車を売却してからは、どこに出掛けるのも「都バス」か「都営地下鉄」或いは「東京メトロ地下鉄」を利用しているが、久々に「地下鉄銀座線」に乗ったら、「レトロ」な車両がやって来た。昔風なスタイルと色合いだが、中身は最新鋭の地下鉄車両だった。地下鉄の銀座線の車両基地は地上にあり、その出入り口は上野の先にある。あの車両基地に行けばいつでも観ることが出来るのだろう。それにしても懐かしい車両でした。

「シャワー式トイレ」
日本では普及しているシャワー式トイレだが、一向に欧米では、或いは世界的には普及していない。なぜなのか?欧米では「バスルーム」形式になっていて、トイレとシャワーやバスタブが一体となっていることから、感電の問題があり、シャワー式トイレが普及しない原因の一つだという。アジアやアフリカではトイレには別途水が出るものがあり、水を使って左手でお尻を洗う風習がある。だから将来的には普及する可能性はあると思うのだが、海外旅行すると欧米では本当に困る。シャワー式トイレに慣れた日本人にとっては辛いことになる。私は「携帯式シャワートイレ」を持参して旅行している。

「次の旅行は?」
1月21日から28日まで二度目の「トルコ」旅行に行ってきます。例の「3S会」のメンバーと一緒です。従って「J REPORT」の更新は28日になります。

「新年会」

「J  REPORT 2014 1月第3週号」
「リタイアメント・ノート 5年7ヶ月目」、
「VOL。829 SINCE AUG.12th、1983」
「新年会」
高校で或は大学から、又は両方でアメリカンフットボールを経験した仲間たちの新年会を行った。場所は西銀座のステーキハウス「素敵庵」。11名が集まった。昭和23年、或は22年、24年生まれ、所謂団塊の世代が我々だ。偶然、同期の知人が亡くなった葬儀の次の日だったから、仲間の内から数名が葬儀に参加していた。有名な音楽プロデューサーだった「渡辺有三」君の葬儀だった。この日も大いに盛り上がった。年に一度しか会わない仲間もいるので本当に久しぶりの顔見世だった。同じ釜の飯を食った仲間だから気心も知れているし、本音で話せる仲間たちだ。ビールをがぶ飲みし、ワインを飲みほし、ステーキを嫌というほど食べ、大いにしゃべり、あっという間の3時間だった。

「行く年、来る年」

「J  REPORT 2014 1月第1,2週号」
「リタイアメント・ノート 5年7ヶ月目」、
「VOL。828 SINCE AUG.12th、1983」
「行く年、来る年」
「アメ横の賑わい」
大晦日の日に「アメ横」を訪れた。午後だったが、本当に凄い人の数だった。「マグロ」「たらば蟹」「おつまみ」「チョコレート」「貝柱」「数の子」等々正月商品が山と詰まれ、そこに沢山の人が集まり、値引き合戦の様相を示していた。「マグロのおおトロ」が二柵で千円にまでなっていたが、これも裏がありそうで、何マグロなのだろうか?儲けがない訳がないので、何かしらの工夫があるのだろう。それでも人々は安いと納得して買い求めていた。あれだけの人の中で本当に買い物をした人は何人いるのか?大半は私のような「野次馬」ではなかったのだろうか?日本経済も回復基調にあるのだろう?株価も年末にかけて大幅に上げた。外人の買い越しだというが、果たして日本経済は本当に回復するのだろうか?ストックの部分は株高によって景気が良くなったかに見えるが、企業の配当や給与面ではまだまだだろう。ある経済専門家によると、ちょっと違うのではないだろうか?と疑問を呈する人もいたが、取り敢えず財布の紐は緩くなっていた年末のアメ横でした。

「景気回復と列」

「J  REPORT 2013 12月第5週号」
「リタイアメント・ノート 5年6ヶ月目」、
「VOL。827 SINCE AUG.12th、1983」
「景気回復」と「列」
今年の一文字の漢字は「列」としておこう。それも年末押し迫っての出来事だったが、景気回復の兆しなのか、「西銀座チャンスセンター」で「年末ジャンボ宝くじ」を買う人たちの列は恐らくこれまでで最長だったろう。マリオンの周りを半周してしまう長さになっていたのには驚いた。最大2時間待ちの行列だった。前後賞含めて7億円の夢を買うための人たちの列は絶える事はなかった。
さて、「冬至」の22日の日曜の朝。地下鉄早稲田駅で降り、「穴八幡」へと向った。ここにも長蛇の列が出来ていた。「一陽来復」を祈願する「お守」をこれも買い求める人たちの列だった。そんな列に私も並ぶ。まだ午前7時、日の出直後の時刻だった。それから約45分で漸くありがたいお守を頂く。家族の分も含めて買ってきた。これを冬至、大晦日、節分の日の真夜中に指定された方向に向けて、お守を高いところに貼る。これでまた一年無事に暮らせるだろう。
スウィーツの新しい店が出来るたびに行列が報じられた。どこでもあちこちで行列が出来ていた。これも景気回復の一つなのかも知れなかった。
もう一つ、今年の象徴的だったのが「忘年会」だ。12月はどこの店も忘年会の予約で一杯、正に行列状態だった。これも景気回復の顕著な特徴だったといえよう。

「四川飯店」

「四川飯店」
東京紀尾井町にある本店ではなく、博多の駅ビルの店に偶然行って見た。昼食に何を食べようかと駅ビル内をうろうろしたのだが、特にこれといって食べたいものがなかったので、仕方なくというか、まあ何の気なしに店に開店と同時に入ったのだった。頼んだのは「四川麻婆豆腐」、「陳」一家の超有名料理だ。日本の麻婆豆腐の父親と言われているのが「陳建民」さんだからだ。今は「陳建一」さんがその後を継いで活躍されているのがご存知の通りだ。私も紀尾井町の本店に行った事があるが、やはりこの店の麻婆豆腐の特徴は「山椒」の使い方だ。麻婆豆腐の辛さは決して「赤唐辛子」ではない。山椒の辛さが原点なのだ。四川料理の辛さは確かに「赤唐辛子とラー油」だが、麻婆豆腐は山椒抜きには語れないと思っている。私の自宅で麻婆豆腐はかなり頻繁に作っているが、山椒のピリ辛が決めてだと思っている。本来ならば博多だから「割烹、よし田」の「鯛茶」を食べるつもりだったのだが、土曜日は店を閉めていると勘違いしてしまった。休日は日曜日祝日だけだと後で思い至った。従って今回は不本意ながら「四川飯店」となってしまった。それでもここの「麻婆豆腐」は美味しい。さて、博多駅ビルはメインが阪急デパートで9階10階がレストラン街だ。そこで長蛇の列を作っていたのが、仙台名物「牛タン焼き」の店「利久」だった。博多でも牛タンは人気のようだ。確かに利久の牛タンは美味しいが。ところで東京駅駅ナカでも利久はありますよ。ここも人気店でいつも行列しています。
以上、博多から勢古口がお送りしました。

佃島今昔物語

「佃島今昔物語」
佃島は徳川家康が江戸に入った折に、大坂から連れて来た漁民が住み、家康のお墨付きを貰って「白魚」を獲ることを許され、且つ献上品として納められていた。そんな佃島は今は高層マンション群が立ち並ぶ近代的な街である。著名人も多く住む街だ。写真手前側には昔ながらの民家と橋が観える。「佃煮」の店もまだこの街にはある。古さと新しさが同居する不思議な街なのだ。

「江戸の庶民の生活は楽だったか?34」
「徳川家とは?」
源氏の名門「新田義重」の四男義孝が上野国徳川村を領していて、「徳川」を名乗っていた。その九代後胤「世良田次郎三郎」は仕えていた足利持氏の没落後、三河国に流れた。その次郎三郎を「松平家が婿養子」にした。その末裔が家康で当初「松平」を名乗っていたが、今川義元の敗死後、独立し「徳川」を名乗り、関東源氏の名門としたと言われている。しかし、この話しは作り話だという説が有力だ。「征夷大将軍」を名乗るためには「源氏」でなくてはならず、従って源氏の出だという話しにする必要があったというのだ。「平家」であった「織田信長」は従って「征夷大将軍」になることが出来なかったというのは事実なのだ。勿論「豊臣秀吉」は将軍にはなれないので「関白」という官位を望んだのだ。
「姓と故郷」
最近では姓で出身地を判断することが難しくなってきたが、昔は姓と故郷とはかなり一致していた。例えば、「佐藤」姓などは「東北」に多い。「鈴木」姓は元々は宮崎の出だそうだが、近代では静岡県西部、浜松を中心にして多かった。出身地名がそのまま姓になっているケースも多いので、それなりに出身地が推測できたが、現在では移動が激しいので姓と出身地が一致しなくなってきている。私の姓「勢古口」などは正に出身地「伊勢」を表わしていると言えよう。
「隠れ姓について、再び」
以前も隠れ姓についてお話ししたが、元々それぞれ「姓」を持っていたが、武士の時代になり、身分制度が確立されると「名字帯刀」を許される者と、そうでなく「隠れ姓」を使わざるを得ない者とに分けられる結果となった。だから、名字は皆あったが、一般的には使用が禁止されていたと考えるべきだろう。武家階級以上の者に名字を名乗ることが許された訳だから。

博多ラーメン一蘭

「博多ラーメン」
今年2度目の博多だったが、たまにはダイエットの敵だが「博多ラーメン」を食べてみた。博多駅前の「一蘭」に行った。この店は全国展開している有名店だから、皆さんご存知だろう。特に有名なのは個室形式。お客の間には仕切りがあり、隣と仕切られていて一人で食べるという孤独感?があるからだ。それといち早く導入した「オーダー式」も有名だ。小さな紙があり、そこに色々と独自の注文を書き入れることが出来る。例えば、麺の固さも5段階で注文できる。その他、スープの濃さ、油の濃さ、唐辛子の多さ、チャーシューの有無、葱の有無、更に白葱か青葱か、等々色々な自分自身の好みが造り出せるという特徴のあるラーメンだ。基本はトンコツスープに極細麺だが、意外とあっさり味で本当の博多トンコツラーメンに比べると上品過ぎるとは思うが、久々に博多の味を堪能しました。因みに私はスープは濃い味、唐辛子は多目、葱は青葱、チャーシュー入り、他は普通にしました。ただ@790円と大幅値上がりしていたのが驚きでした。

「美しい北アルプス」

「美しい北アルプス」
松本を訪れた時、車窓から観た北アルプスが実に美しかった。私は登山とかトレッキングとかは趣味ではないが、山の美しさには感動させられる。晴れ渡った空に映える北アルプスの姿には神々しささえ感じられた。

「2013年の映画のお話し」
映画「ゼロ・グラビティー」(丸の内ルーブルにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★★(今年209作目)
登場人物が二人しかいないという不思議な映画だったが、無重力をよくもこれだけ描ききったと感動させられた。文句なしに面白い。絶対お薦め。原題は「グラビティー」。ゼロがない。

映画「武士の献立」(丸の内ピカデリーにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年210作目)
加賀藩の包丁侍一家の物語。いい作品でした。私は好きです、こういうお話しが。代々藩の台所で包丁を握っている男のところに江戸から一人の女性が嫁いできた。彼女は出戻りだが料理の腕は抜群だった。彼女が頼りない夫を一人前の包丁武士に育てようとする。

映画「鑑定士と顔のない依頼人」(日比谷シャンテシネにて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★★(今年211作目)
有名な美術品鑑定士の男性は不思議な依頼を受ける。自宅にある美術品全てを鑑定の上、競売にしてもらいたいというのだが、依頼人の女性は壁の向こう側から声を出すだけ。果たして真相は?面白い映画でした。平日でも満席でした。最後が本当に面白い。原題は「THE BEST OFFER」

映画「いとしのフリーダ」(角川シネマ有楽町にて) 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年212作目)
ビートルズの親会社の秘書であり、ファンクラブのトップを11年間勤めた女性がビートルズを語る。ビートルズの始まりから終りまで全てを見届けたお話しだった。

日経新聞12月19日付け夕刊「シネマ万華鏡」の評価によれば、「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライブ」が4つ星、「永遠の0」が4つ星、「プレーンズ」が3つぼし、「赤々煉恋」が3つ星、「楽隊のうさぎ」が3つ星、「始まりも終わりもない」が4つ星、「祭の馬」が3つ星でした。

「私の去年2013年の映画の評価は?」
今年の★★★★★は、「舟を編む」「少年H」「タイピスト」「そして父になる」「かぐや姫の物語」「ゼロ・グラビティー」
今年の★★★★は、「シェフ」「アルバート氏の人生」「ライフ オブ パイ」「東京家族」「ムーンライズ・キングダム」「ジャンゴ」「愛、アムール」「ヒチコック」「天使の分け前」「藁の盾」「アイアンマン3」「ラストスタンド」「カルテット」「旅立ちの島唄」「奇跡のリンゴ」「アンコール」「真夏の方程式」「ワイルド・スピード ユーロミッション」「風立ちぬ」「クロワッサンで朝食を」「最愛の大地」「スマイル・アゲイン」「サイド・エフェクト」「凶悪」「グランド・イリュージョン」「危険なプロット」「49日のレシピ」「燦燦」「ペコロスの母に会いに行く」「武士の献立」
「鑑定士と顔のない依頼人」

「シノプスシ244」
「凍る炎」(堂場 瞬一 著)文春文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年338冊目)
「アナザーフェイス」シリーズ第5弾

「風塵の剣、四」(稲葉 稔 著)角川文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年339冊目)

「湯島ノ罠」(佐伯 泰英 著)双葉文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年340冊目)
「居眠り磐音江戸双紙」シリーズ第44弾

「町の灯り」(風野 真知雄 著)幻冬舎文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年341冊目)「女だてら麻布わけあり酒場」シリーズ第10弾

「からす浄土」(澤田 ふじ子 著)幻冬舎文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年342冊目)「公事宿事件書留帳」シリーズ第20弾

「上州騒乱」(幡 大介 著)幻冬舎文庫 私的批評眼(J’CRITICAL EYE)★★★(今年343冊目)「公事師卍屋甲太郎三代目」シリーズ第3弾

旅の楽しみと食

「J  REPORT 2013 12月第4週号」
「リタイアメント・ノート 5年6ヶ月目」、
「VOL。826 SINCE AUG.12th、1983」
「旅の楽しみと食」
旅の楽しみの一つに「食」があると私は思っている。今年も色々と美味しいものを食べました。9月のフランスでは、いつもながらフランス人の牡蠣好きと出会いました。フランスの牡蠣は一時病気で全滅したが、日本から牡蠣の種を持ち込み(広島か宮城かどちらかだと思ったが)復活することが出来たと聞いている。だから現在のフランス産の牡蠣は日本原産品だ。食べたのは「焼き牡蠣」。牡蠣は生でも焼きでも美味しい。私が好きなのは両方共だが、生であたった人もおられるだろうから遠慮して今回は焼き牡蠣としておこう。ただ単に焼くのではなく、ソースを加えるのがフランス式かな?まあ牡蠣の美味さを逃さなければどんな焼き方でも許そう。日本では焼き牡蠣の基本は素朴な焼きだけで醤油味でさっと仕上げるが、フランスは何でもくどいやり方だ。まあこれでも美味しいから許します。最近は寿司等の生ものを食べることが当たり前になった欧米人でも「牡蠣」だけは生食が好きだった。最近は日本の牡蠣の産地でも「牡蠣小屋」が復活していると言う。小屋の中の鉄板の上に乗せられた香ばしい牡蠣がたまらなく食欲をそそる。