「芸術の秋、ゴッホとゴーギャン展と、クラーナハ大回顧展」

「J  REPORT 2016 10月第5週&11月第1週」
「リタイアメント・ノート 8年4ヶ月目」
「VOL。974号 SINCE AUG.12th、1983」
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「芸術の秋、ゴッホとゴーギャン展と、クラーナハ大回顧展」
「ゴッホとゴーギャン展」
漸く秋めいて来た東京。空は真っ青で快晴、気温24度と丁度よい気候だ。となれば、そうです勿論「芸術の秋」です。JR上野駅を降りると中高年の人達と修学旅行生がもの凄く多いのに驚く。まずは「東京都美術館」へと向う。「ゴッホとゴーギャン展」をやっている。(写真:1)

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(写真:2)
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生まれも育ちも違う二人だが、友人となり、南仏「アルル」で共同生活をしたこともある。しかし、ゴッホは拳銃自殺し、ゴーギャンもタヒチでひっそりと死ぬ運命だった。流石、人気の画家だけあって会場も混んでいた。(写真:3)
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ゴッホは自画像とひまわりが余りにも有名だが、風景画も沢山あり、彼の感受性の強さを感じた。(写真:4)
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今回は「自画像」が二点で「ひまわり」はなかった。ゴッホはお金がなかったのでモデルを雇えず、仕方なく自画像を描いていたという。アルルでの共同生活中にゴッホは精神を病み、ゴーギャンは慌ててパリに逃げ出したという。ゴッホは目で見たものをそのままに描き、ゴーギャンは見たものを更に想像力で変化させて描いた。ゴッホが描いた椅子の絵は、ゴーギャンが使っていた椅子だという。二人の性格も絵の描き方も違う画家だったが、互いのどこに惹かれたのだろうか?ゴーギャンはその後ゴッホのひまわりを真似てひまわりの絵を描いた。いずれにしても一見の価値ある展覧会でした。(写真:5)
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私が一番感心したのは、日本の浮世絵の影響を強く受けたという小さな作品「グラスに生けた花咲くアーモンドの小枝」というゴッホの作品で、こんな絵をゴッホが描いたのだと驚いた。実に質素な絵だが、何かゴッホの内面を表しているような作品だった。