「母校、関東大会決勝で優勝」

「母校、関東大会決勝で優勝」
「関東高等学校アメリカンフットボール大会」の決勝戦は6月19日の日曜日、「富士通スタジアム川崎」で母校「ユニコーンズ」対佼成学園の間で行われた。母校のチームは意気盛んだ。まずは準備体操で身体を解す。(写真:準備体操)

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コーチから檄が飛ぶ。(写真:試合開始前)
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メンバー紹介も終わり、いよいよ戦いだ。(写真:いざ出陣)
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コイントスの結果、母校が選択権を留保したため、佼成学園がレシーブを選択。母校のキックオフで試合が始まった。富士通スタジアムは決勝戦独特の雰囲気に包まれ、緊張の瞬間だ。(写真:キックオフ)
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レシーブしたボールを30ヤード付近まで運んだ佼成学園の最初の攻撃はランプレーを2本続けたがゲインせず、3ダウンでのパスは不成功。4ダウンでのパントだったが、これが高校生の弱さだろう。スナップはパンターの頭上遥かを通過し、慌ててボール確保に動くが直ぐに母校ディフェンスラインに潰され、デンジャラスゾーンで母校の攻撃となる。このシリーズを上手く繋げ、1Q9分16秒、最後はテールバックの10ヤード中央突破でTD(タッチダウン)、TFP(トライ・フォー・ポイント)も決まり、母校7:0とリードした。その後は一進一退で2Qに入り、1分15秒、QB12番M君からの50ヤードロングパスをレシーバーがエンドゾーン内でキャッチしTD,TFPも決まり、母校14:0とリードを広げた。見事なパスだった。ディフェンスの活躍で、敵陣でボールを奪った母校は更に0分08秒にQPのキープで3ヤードランのTDを上げる。TFPも決って母校21:0と大きくリード前半終了した。(写真:前半終了時のスコアボード)
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前半で3本のTDでリードしたことでゲームの行方はほぼ決ったと言えよう。残念だったのは佼成学園側にパントでのスナップミスが2つあり、これが何れも母校の得点に結び付いたということだ。スナッパーの練習不足と決勝戦と言うものの緊張感から普段通りの仕事が出来なかったためだが、高校生に多い出来事だった。こういったミスが試合を左右するということを肝に銘じてもらいたいものだ。さあ後半開始。佼成学園もネジを巻きなおしての出直しでパスを連発、次々とゲインし続ける。結果3Q6分49秒、パスが決りTD,TFPも決まり、母校21:7となる。佼成学園が漸く実力を発揮してきた。しかし4Q9分26秒、敵陣に攻め入った母校は4Dでフィールドゴールを狙いこれが決り、母校24:7となる。だが、試合の女神はまだどちらに微笑むか分からなかった。4Q母校は4D目でパントを蹴ったのだが、このスナップが大きくそれて、ボールは転々と転がり続け、自陣エンドゾーン内でやっと押さえたが、セーフティーで敵に2点追加された。24:9。15点差ということは、佼成学園がTD2本に2ポイントコンバージョンが決れば逆転出来るということだ。そして恐れていたことが起きた。4Q5分37秒、佼成学園はロングパスを投げ、それをレシーバーがエンドゾーン内でキャッチしTDかと思われたが、レシーバーに密接していた母校ディフェンダーに対するファウルを審判が取り、このパスプレーは無効となり、大きく陣地を後退させられた。このパスが決っていただけにファウルが取られなければ、大逆転劇にも繋がる重要なプレーだったといえよう。これが試合を決定付けた。最後は4Q1分03秒、佼成学園が執念のパスプレーを決めてTD,TFPも決めて24:16となったが、時既に遅し。母校が優勝した。(写真:スコアボード)
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この試合を決めた要因は先ほども申し上げたが、パント時のスナップミスが佼成学園に2本、母校に1本あり、これが全て得点に絡んでしまったことだ。そしてもう一つは反則によるロスだ。特に佼成学園のTDパスと思われたエンドゾーン内での接触による反則は痛かっただろう。あれが決っていれば試合結果は逆になっていた可能性もあっただけに、佼成学園にとって悔やまれたと思う。でも強かった。ミスさえなければかなりの善戦をしたと思う。秋は強敵となるだろう。この試合の前に行われた3位決定戦では、日大鶴ヶ丘が知徳を28:23で破って関東大会3位となった。さて関西では関西学院高等学校が海陽中等教育学校を20:0で破り、6年振り28回目の優勝を達成した。母校はこのところ早大学院の後塵を這いし準優勝止まりになっていたので久々の15年振りの優勝だ。
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実は6月26日日曜日にはその関学を向かえての対抗戦が日吉の陸上競技場で行われるのだ。春の関東大会を制した母校と関西大会を制した関学の2校、事実上の全国大会決勝戦となるものだ。残念ながら私は3S会+ONEの方々と北海道旅行の最中で応援に行けないのが残念だ。でしたが、やはり応援に行くべきだろうということで旅行仲間に断り、朝の新幹線には乗らず、試合を観た後に羽田から飛行機で行くことにした。函館観光だけパスすることになるが、まあ優先度合いを変えたのと、函館はもう何度も行っているのでこの選択はよかったのかもしれない。まずは母校が関学に勝つことだ。