「ミートロック と 花折の鯖寿し」

「手前勝手世界食物語、第403号」
「ミート・ロック」(The Meat Locker)
日曜日の日本橋はデパートか映画館でないと人は余りいない。「コレド日本橋」はそういう点ではオフィース街にあるため、レストラン街はウィークデイ以外はいつも空いている。そこの「ミート・ロック」という肉料理の店に入った。ワインを頼んだら、出てきたグラスが変わっていて、お腹の部分が縊れていた。しかもやたらと軽い。本当にガラスで出来ているのだろうか?

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前菜で頼んだのは「マグロのタルタルソース掛け」@1280円(税別)というもの。考えていたものとはちょっと違ったが、まあこんなものか?(写真:マグロ)
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店自慢は和牛ということだったが、値段がやたらと高いので、メインは肉は肉でもニュージーランド産の牛肉にした。「リブアイ」1ポンドをミディアムレアで頼んだ。@5500円(税別)(写真:ステーキ)
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ニュージーランドの牧草を放牧されて食べていた牛だというが、まあ肉らしい肉を食べた感じで満足でした。

「花折の龍飛巻」
京都の「鯖寿し」の名店「花折」から日本橋高島屋での名店祭に出展するとの案内があったので行って来た。江戸の昔、海のない京都には若狭から塩に漬けた鯖を一昼夜かけて十八里運んできたのが、この鯖寿しの原点だという。このコラムでも何度も紹介しているが、今回は普通の「鯖街道」と言われている鯖寿しよりも厚みのある最高級品「龍飛巻」@8320円(税込み)を買い求めた。(写真:龍飛巻)

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早速開いてみる。この商品、吟味された鯖を浜塩で鮮度を維持し、魚の生臭さを除く。まず鯖を三枚におろし、片身の中骨を丁寧に一本一本抜く。秘伝の合わせ酢に浸し、鯖の旨味を引き出す。酢飯を木型に詰め、原形を造る。鯖の表面になる薄皮を慎重に剥ぐ。酢飯の上に鯖を合わせ昆布で包み込み完成するという。厚い昆布に巻かれたのが写真だ。(写真:花折の龍飛巻お昆布)
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切り口を見ると確かに鯖の厚みが凄い。1.5cm程の輪切りにしてもらってあるが、これでは食べ難いので私は海苔を切って、海苔に包んで食べる。(写真:花折の龍飛巻の切り身)
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昆布の甘みが酢飯と相まって鯖を引き立てる。甘みと酸味、それぞれが鯖に実にマッチしている。これが最高級品なのだと実感した。やはり日本一の味だろう。

以上、勢古口が東京からお送りしました。